みんなで力を合わせて台風対策 ~ 今日(9月20日)の辺野古

 またまた台風である。
 金曜日、平和市民連絡会は「安和」桟橋の担当であるが、高波により既に一昨日から土砂を運ぶ船が避難体制に入っており、今日はトラックによる桟橋への土砂搬入の動きもないとのことで、急遽辺野古ゲート前へ行く先が変更になった。

 今朝は、7:00のバスは運休、9:00発のバスで辺野古へ向かう。

 <辺野古のゲート前座り込みは1900日を超えた>

 10過ぎ辺野古へ着くと、今日一回目の資材搬入はいつもの通り9時に資材や小岩などを積載した3ダンプ30台ほどが入ったという。

 しかし、2回目以降の搬入はないとの通告があり県警の車両も帰ったので、テントの屋根のカバーをはずすなどの台風対策が始まっていた。

 みんなで力を合わせて、屋根カバーをたくし上げ、風で飛ばされないよう支柱に縛り着ける。

 イスや机も一か所にまとめてバーをかけ、横のモクマオウの大木に括りつける。

 張り子のジュゴンちゃんも、飛ばされないようしっかりと縄で固定された。

 すっかり丸裸にされて骨組みだけになってしまった座り込みテント。なんだか物悲しい。

 一通りの台風対策を終え、11時過ぎバスは辺野古を離れたが、辺野古へ着いてまだ1時間しかたっていない。今朝のバスには県外からの若者が1人乗っていたので、彼のためにも先日「米軍に民間港を使わせない」として、市民と労働組合がスクラムを組み米軍車両を追い返した本部港に行くことに。

まるで見ていたかのように、私たちがバスに乗り込んで走り出した途端、雨が降りはじめた。

 20分ほどで本部港に到着。その日、港の入り口では市民らが、構内では港湾労組の仲間たちがスクラムを組んで座り込み、数時間の攻防戦の末、米軍車両(三台)を追い返した。県警も手出しできなかったと、当日参加していた人から臨場感あふれる報告があって、バスの中で拍手が起こった。 

 時折り突風や激しい雨に見舞われ、刻々近づいているであろう台風の気配を感じる。が、不思議なことに私たちがバスを降りる場所では雨が上がる。乗り込むと降り出す。実にありがたい。

 帰途、安和桟橋や塩川港にも立ち寄り、途中許田の道の駅で昼食のため30分ほど休息をとった後、午後2時過ぎ那覇に戻った。

2019年9月20日リンクURL

 米軍に民間港使わせない ~ 市民の抵抗で米軍退去 

 米軍海兵隊が、伊江島でのパラシュート降下訓練の一環で、本部港を使用すると通告してきたことに対し、市民や港湾労働者が怒り、17日、18日と訓練に使うボートを積み込んだ米軍車両の前に座り込んで抗議、米軍を追い返した

 米軍の使用通告に対し、港を管理する本部町は「民間の港を、米軍が訓練に使用するのは危険だ」として、自粛を要請していたが、海兵隊は自粛要請を無視して強行しようとしたものである。

 <18日 琉球新報より↑↓>

 労働組合が春闘などでストライキが打てなくなって久しいが、今回は市民との連係プレイもあり、見事に自分たちの働く職場を、身体を張って守った

 

2019年9月19日リンクURL

国の「私人」なりすまし許さない ~ 国の「関与取り消し裁判」事前集会

 辺野古の新基地建設を巡って、沖縄県の埋め立て承認「撤回」を取り消した国土交通省の採決取り消しを求め、沖縄県が国を相手に起こした裁判の第1回口頭弁論が、今日午後行われるのに先立ち、オール沖縄会議主催の事前集会が、裁判所近くの城岳公園で行われた。

 今日の第1回公判で意見陳述を行う玉城デニー知事を応援するため、雨にもかかわらず」大勢の県民が集まった。拍手に迎えられ集会場に入る玉城知事。

国の「私人」成りすまし許さない!国は沖縄の民意に向き合え!裁判所は公平な判断を!などのシュプレヒコールで始まった集会は、新たにオール沖縄会議の共同代表に就任した金城徹氏と照屋義実氏が挨拶した後、弁護団を代表して加藤弁護士が今回の裁判の意義について説明した。

 

 加藤弁護士は『今回の裁判は「撤回取り消し」の中身を争うものではない。取り消しそのものの違法性を訴えている。行政不服審査法は行政の行為を不服として国民(私人)が行政行為に異議申し立てをするもので、沖縄防衛局は「私人」ではありえない。国の機関である沖縄防衛局が、同じ国の機関である国土交通省に訴え審査するというのは、競技者と審判同じということ。こんな不公平はない。

 この裁判で県の主張が認められれば、辺野古の工事は即刻中止される』と説明した。

 続いて登壇した玉城知事、「国が私人に成りすまし、行政不服審査法を用いて、一方的に地方公共団体の決定を覆すことが認められれば、真の地方自治は実現できない。辺野古の新基地建設を止めるために県民とともに頑張りたい!」と決意を語った。

 集会後、裁判所に入る玉城知事を参加者全員で見送り激励した。

 裁判は知事の意見陳述の後即日結審し、10月23日に判決が言い渡される。

2019年9月18日リンクURL