「辺野古ゲート前座り込み10年目が刻々と近づいてくる」そんな思いがふっと湧いて、つくづくとこの看板を見つめた今朝の辺野古。
メインゲート前のテントに、荷物だけ降ろして、那覇から乗ってきたバスにもう一度乗り込み、新工事用ゲートに向かった。
8:30 いつもより少し早く、30名余が座り込んだ。
島袋文子さんの元気な顔も見える。
機動隊の排除が始まった。いつもは9時きっかりに始まるのに、なぜか15分も過ぎている。
私も3人の機動隊に担がれて排除された。肩のケガを理由に、躰には触れず、イスごと運んでくれるよう頼んだら、聞き入れてくれた。
新工事用ゲートに工事車両を入れるために、周辺の原生林を切り倒し、無理やり道幅を広げ3車線にした国道。そのために起こった凄まじい環境破壊は、なまじっかの言葉では表現しきれないほどだ。
ゲートの直前にカーブがあって見通しが悪く、真正面に取り付けられたカーブミラーに、列を成すミキサー車が映っている。
列を成していた数十台のダンプやミキサー車が、半分ほどゲートに入ったところで、途中から、ゲートには入らず通り過ぎて南下し始めた。「あれ?」と思っていると、そのとき携帯のアラームがけたたましく鳴り響いた。
台湾で マグニチュード7級の地震があり、沖縄全県に地震・津波警報発令とのこと。沖縄の島々に、10時半ごろ最大で3㍍の津波が押し寄せる可能性があるという。
ゲート前の抗議行動は中止になった。
津波警報発令でほとんど車が通らなくなった、キャンプシュワブメインゲート前の国道。
基地内の消防車も緊急対応、ライトをつけたまま待機の態勢。
私たちはどうすべきか話し合ったところ、ゲート前は高台にあり、下手に動くより、ここの方が安全との判断で、警報解除までテントにとどまることになった。
テント前の街路樹、春に紅葉するコバデイシの葉が赤く色づき、青い空に映えている。
10時40分、津波警報が注意報に変わった。与那国、石垣、宮古島で30cmから20cmの津波が観測されたという。
警報解除で、また工事車両の搬入が再開されるかと思ったが、11時過ぎ、機動隊の車両がすべて帰って行くのを確認し、私たちも早弁をして、帰路についた。
沖縄は、地震については鈍感な県民性(地震の経験がないため)だが、さすがに今回は能登の地震・津波があったばかりだったので、かなりピリピリ反応した。
震源地・台湾の被害が心配だ。戦争準備なんかしている場合ではない!