12月22日は県民大会へ行こう!

 米兵による性暴力の被害者は、「あなた」だったかもしれない!「わたし」だったかもしれない。「あなたの妻」だったかもしれない、「私のこども」だったかもしれない。

 そもそも軍隊とは、人を殺すことが仕事の「構造的暴力」です。基地・軍隊がある限り兵士による性暴力は起こり続けます。根絶するには、根源的原因である基地・軍隊を無くすしかありません。それには武力に頼らない平和・安全保障を確立することが必要です。

 

 

2024年12月9日リンクURL

「金福童ハルモニ希望の種」沖縄平和研修団が渡嘉敷島へ

 掲載が前後してしまったが、6日(金)は、韓国からの「沖縄平和研修団」17名を案内して渡嘉敷島へ行ってきた。昨日(7日)、辺野古県民大行動であいさつした「金福童ハルモニ希望の種」の方々だ。 

               <白玉の塔  ↑>

           <集団自決跡地の碑>

 まず、「集団自決」を含む島の戦争被害者を祀る「白玉の塔」で花束とお供え物をして黙祷を捧げ、戦争遺跡を巡り沖縄戦の実相を学んだ。

             <アリランの碑>

 平和学習のために韓国から多くの人達が渡嘉敷島を訪れるのは、島に残る「慰安所」跡と、朝鮮半島から連れてこられ、「慰安婦」にされた女性たちを偲ぶ「アリラン慰霊のモニュメント(1997年建立)があるためである。

 沖縄戦当時沖縄の島々には147ヵ所の慰安所があったといわれる。日本軍の性奴隷として「慰安所」につながれた女性たちの多くが朝鮮半島から、騙されて連れてこられた女性たちだった。

 「慰安所」の実態はほとんど知られていないが、唯一明らかになっているのが、ここ渡嘉敷島の慰安所である。それは、過酷な状況下を生き残り、戦後も沖縄に暮らした(暮らさざるを得なかった)一人の女性が証言を残したからである。

 白玉の塔には、7人のうち亡くなった一人の女性が祀られているが、本名が明らかでないため、名前は刻まれていない。

  あいにくの曇り空で、本来の慶良間ブルーは望めなかったが、もうすぐホエールウォッチングも始まる慶良間海峡は青く澄んで美しかった。

 この美しい風景と、多くの女性たちを地獄に突き落とした「慰安所」や、「ありったけの地獄が出現した」と表現される「集団自決(虐殺)」のような戦争の醜さとのコントラストが、一層深く胸に迫る。

 

2024年12月8日リンクURL

辺野古は日本の民主主義を切り開いていく大切な闘い ~ 12月辺野古県民大行動

 冷たい雨のなかでの開催となった毎月第一土曜日の県民大行動、第46回を迎えた。悪天候にも拘わらず、700名余が参加した。

 ◆オール沖縄会議稲嶺進共同代表の主催者あいさつで開会。

 「いつ完成するか、いくらかかるのかもわからない、そんな辺野古新基地建設を強行する政府にワジワジー(怒り)。戦争準備のための基地建設に使うお金があるなら、国民生活充実のための施策に回せば、さまざまな課題が解決する。県民が一致して闘うことが大切。これからも共に「チバラナヤーサイ!(ともに頑張りましょう)」

 ◆デニー知事からも激励メッセージが届いた。「来年は沖縄戦終結から80年の節目の年となる。これまでの歴史を振り返り、平和を希求する『沖縄のこころ・チムグクル』を継承するほか、長期的視点に立って将来を見据え、『平和で豊かな沖縄』の実現に迎えて戦略的に取り組んでいく。辺野古新基地建設に断固として反対し、対話による解決を訴え続け、皆さんと力を合わせて、この状況を必ず乗り越えられると確信している。それぞれの地域や場所から、これからの未来について自分たちで考え、行動し、共に歩んで行きましょう!」

 ◆県外参加者の声①として、辺野古土砂搬出反対全国連絡会の阿部悦子共同代表は、「奄美からの土砂搬出発表に、奄美に飛んで行った。奄美大島には現在でも多くの採石場があり、土砂・石材搬出にに伴う粉塵、騒音、振動、赤土流出による海洋汚染に40年以上苦しめられてきた。

 環境破壊だけでなく、採石場から山肌に亀裂が入り、周辺住民に3カ月の避難勧告が出た。島の人々のくらしの破壊による人口流出が止まらない。集落の消滅の危機が迫っている。奄美の人たちは”沖縄はきょうだい島”と言っている。奄美の人々の思いを沖縄の皆さんにぜひ伝えたいと思い、今日の県民大行動に参加した。

 宮城島からの土砂搬出が始まったとの連絡で宮城島にも行ってきた。奄美と同じ状況が迫っている。絶対に止めめないといけない」

 ◆県外からの参加➁として、韓国から「金福童の希望の種」沖縄研修団の皆さん。「戦時性暴力にさらされた金福童ハルモニは ”未来世代には平和な世界で暮らしてほしい、戦時性暴力のない世界をつくるには平和が一番」と願った。沖縄に来て、平和を願う沖縄の人々の強い思いを知った。戦争はすべてを破壊する。日米同盟につながることは世界平和を脅かすことであり、これは私たちみんなの問題。力を合わせて止めなければならない。金福童ハルモニの最後のことば ”どんな辛いことがあつても私たちがあきらめずに戦い続ければ、必ず希望は叶う”。あきらめず闘い続ける沖縄の皆さんに感謝します」

 ◆12月22日に開催される「米兵による少女暴行事件に対する抗議と再発防止を求める県民大会の共同代表・県女団協・伊良波純子会長の報告。

「県議会に対し、県民大会開催の主導を再三要請したが反受け入れられず、開催否定を新聞報道で知った。女性たちが中心となって開催する。協賛団体はこれまでに100を越え、これからも受け付ける。

国連の女性差別撤廃特別委員会からの勧告を日本政府は無視している。これを放っておいたら、日本は国際社会に恥ずかしい。先輩たちのたゆまぬ努力、闘いがあってここまでこれた。これを引き継ぎ未来につなげなければならない。みんなで頑張りたい」

◆宮城島からの土砂搬出について、うるま島ぐるみ会議・照屋寛之代表「アメリカに捧げるために、沖縄の海や山も破壊しつくす。これが自民党政権だ。一本しかない島人の生活道路を、辺野古への土砂を積んだダンプが埋め尽くす。サトウキビを満載したトラックも、観光バスも通れない。絶対に闘いを勝ち取る」

◆県選出国会議員・うりずんの会を代表して赤嶺政賢衆議院議員。「国会が様変わりしている。これまで自民・公明の与党議員の席と、野党の座る席の左右が入れ替わり、自民党を隅っこに追いやった(拍手)。国民が怒れば政治が変えられる。改憲が出来なくなり、改憲派の自民党議員が歯ぎしりして悔しがっていた。辺野古は日本の民主主義を切り開く大切な闘い。大統領を弾劾して頑張っている韓国国民と連帯する。負けずに頑張ろう!」

◆この他、辺野古住民訴訟報告、県議会議員代表あいさつ、現場部会からの提案などがあり、活気に満ちた「12月辺野古県民大行動となった。

 

 

 

 

 

 

 

文子おばあも久しぶりに笑顔で参加した。

 帰途、大浦湾側から海上の様子を見た。「地盤改良工事作業船」が稼働していた。中城湾にももう一隻の「地盤改良工事作業船」が停泊しているという。本当に軟弱地盤の埋立てが可能なのかわからないまま、政府のメンツと実績作りのため、巨額の税金を使って、巨大な違法工事が進められている。

 

2024年12月7日リンクURL