船長が性暴力 ~ 辺野古抗議船転覆死亡事故

 辺野古沖の抗議船転覆事故で死亡した船長が、過去に知り合いの女性に性暴力を行っていたとの17日新報の記事は、抗議船の船長として仲間に信頼されていた人だっただけに、ゲート前にも大きな衝撃が広がった。 

 隠されがちな性暴力が明らかになったことは、もちろん大切なことで、証言した被害者も、取材する側も、さぞかし勇気がいったであろう。今後、被害者がネットなどの誹謗中傷にさらされるような、いわゆる二次被害にあうことがないよう周りがどう守っていくかが大切になってくる。

 一方で、この記事には少し違和感も感じる。加害者が亡くなっていることで、反論の機会が保証できない点や、ずいぶん以前に起こった出来事であり、周りにはかなりの範囲で知られていたようだが、なぜこのタイミングでの表面化なのかがすっきりしない。

 そして大きいのは被害者が、これは一人この加害者だけの問題ではなく「構造的な問題」だとしっかり指摘し批判しているが、記事は「構造的」の意味を説明しきれていない。果たして、どれくらいの読者が「構造的」ということばを、真に理解できているだろうか?と懸念する。

 沖縄差別に抗議する人間が、自らは女性差別の極みである性暴力を平然と働いている。沖縄の女性は、「沖縄差別」と「女性差別」という二重三重の差別を受けているのだ。問題の根底に女性差別があることを見逃しては、また同じ過ちを繰り返す。現に繰り返している。

 

 

 

 

2026年6月20日リンクURL

辺野古住民訴訟 最高裁で意見陳述 ~ 6月17日の辺野古

 沖縄は梅雨後半芒種の大雨がつづく。雨の中を早朝6時過ぎ自宅を出た。 めったにはかない雨靴に、レインコートの上下、雨傘と完全装備である。伊芸サービスエリアで見上げる恩納岳は霧に包まれ、山頂は見えない。

 辺野古に着く頃には傘はいらない程度に。それでも空はいつ降り出すわからない表情。用心のためレインコートも傘もすぐに装着できるようにしてゲート前に座り込んだ。

 辺野古住民の原告適格を巡って、住民が国を訴えた抗告訴訟上告審で、去る15日意見陳述を行った金城武政さんが、裁判の様子を報告した。金城さんは、高校生の時、母親が米兵にブロックで撲殺されたつらい過去に触れ、平和で穏やかに暮らす日常を求めているだけだと前置きして、「埋め立て工事が進む中で、提訴から7年もたっても審理が進まないのは理解ができない。しかし、原告適格を認めた高裁の結論を覆すことだけはしないと信じている」と訴えた。

 審理に入る前に、4人いる原告代理人弁護士のうち1人分しか席がなく、何度も強く抗議してやっと4人の弁護士の同席を認めさせたが、国側は一切発言はないまま閉廷となったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二度目の座り込みの正午前、雨が激しくなったた。

 民間警備会社の警備員は、雨具の装着もなしにお雨に打たれたまま、ずっと立ち尽くす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午後三時前、三度目の座り込み。雨でも座り込み人数は減らず、心強い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この日の琉球新報の記事「船長が過去に性暴力」は、ゲート前にも大きな衝撃を与えた。長くなるので、項を改める。

 

 

2026年6月18日リンクURL

ご案内 ② 「恨の碑」 建立20周年 追悼式&シンポジウム

 去る大戦では辛酸をなめつくした沖縄ですが、その陰で朝鮮半島はじめアジアの国々に対して日本軍が行った多大な加害の事実に目をつぶっては、また同じことを繰り返してしまいます。

 国家権力が引き起こす戦争で、いつも犠牲を強いられるのは、なんの罪もない一般庶民。敵味方に分断され殺し合うのも、何の権力も持たない兵士同士、生活の場を戦場とされて焼き殺されるのも庶民たちです。 トランプ大統領も、プーチン大統領も、ゼレンスキー大統領も、ネタニヤフ首相も、高市首相も戦争にはいきません。

 加害と被害が複雑に入れ込み、見えなくされ、戦士に仕立てられ互いに殺し合った過去に学び、今こそ世界中の庶民が手をつないで、「NO!WAR」の声をあげるときです。


 

2026年6月15日リンクURL