翁長前知事三年忌 ~ 今も県民を励ます翁長知事の「言葉」

 今日8月8日は翁長雄志前知事が亡くなってまる2年、三年忌を迎える。翁長さんが、それこそ命をかけた米軍基地をはじめとする沖縄問題は、2年前と少しもわかっていない、どころかますます厳しさを増しているが、それでも平和を願う県民がめげずに戦い続けていられるのは、翁長さんが遺した数々の「言葉」が、人々を励まし続けているからである。

 この本の表紙にもある「ウチナーンチユ、ウセーティナイビランドー(沖縄人をバカにするな!)」や「ウチナーンチュ、マキテエナイビランドゥ(我ら沖縄人、負けてはいけませんよ」は、辺野古ゲート前など闘いの現場でよく使われる。

 その他にも、的を射た真実を見抜く数々の「言葉」が、今も私たちを励ます。

『日本を取り戻す」という中に沖縄は入っているのですか』(2015・9・8 県と政府による集中協議の会合にはじめて出席した安倍首相に問いかけた言葉)

2015年、相次いでオスプレイの事故が起こり、米国に対し抗議一つできない国に対し、日本政府は、沖縄県民を日本人とは思っていない」とも。

 さらに、米国にものが言えない政府に、『何回も言うが、当事者能力がない』 (2017年、オスプレイ事故後、訓練開始についての県からの問い合わせに対し「米軍の運用に関わることで、応える立場にない」と回答した沖縄防衛局に返した言葉)

『基地問題が、一番大きな人権問題だ』(2015・9・22 国連の人権理事会で、翁長知事が行った声明発表に対し、日本政府代表部が「基地問題を人権理事会で取り上げるのはなじまない」と反論したことに、翁長知事が再反論したときの言葉)

『いつも米国は東京のせいにし、東京は米国に何も言えない。この状況の中で、沖縄の問題が全く解決しない。日米の安全保障体制は、沖縄という砂上の楼閣に乗っかっている(2017・11・20 米兵が飲酒運転で死亡事故を起こし、知事室に謝罪に訪れた在沖米軍トップ・ニコルソン四軍司令官に対していった言葉)

 「その後ろ姿を見せることで、子や孫がその思いを吸収し、彼らなりに沖縄の将来を担っていくことにつながる。私たち責任世代の役割はそこにあるのではないか」(2015年・12・25 県は国を相手にいくつもの裁判を起こした。負け続けても、また新たな裁判を闘う意義を語った言葉)

◇参照:「沖縄県知事 翁長雄志の「言葉」沖縄タイムス社発行」

 翁長知事の言う「私たち責任世代」、まさに私もその一人である。改めて、本当に沖縄を愛し、命の限りを尽くして強大な日米国家権力に抗った稀有の政治家だったと感じ入り、胸が熱くなる。

 

(2020年8月8日 琉球新報 ↓)

2020年8月8日リンクURL

沖縄 二度目のコロナ緊急事態宣言 ~ 今日(8月1日)から15日まで

 米軍基地内のクラスター発生と、県民の感染者急増(31日は71人が新たに感染)が止まらない沖縄。玉城デニー知事は、ついに今日から「不要不急の外出自粛」を呼び掛ける独自の緊急事態宣言を発令した。(記者会見の報道を見ていると、就任以来難題続きの玉城デニー知事の頭に白髪が急に増えた気がして、胸が痛い)

 今回の感染拡大は、米軍基地からの派生と、観光など県外からの移動が増える中での「感染拡大」で、まさに「基地の島沖縄」と「観光地沖縄」の挟み撃ちに会った形となった。

 三密が避けられない辺野古ゲート前での座り込み抗議行動も中止すべきかどうか、検討を余儀なくされている。

 オール沖縄会議より、「結論が出るまで、とりあえず8月3日(月)、4日(火)のゲート前行動は中止する。5日(水)以降については、4日までに通知する」との緊急連絡が、各関連団体、グループなどにあった。

 

2020年8月1日リンクURL

米軍から県民への感染拡大 の恐れ現実に! ~ CBSテレビが取材

 心配されていたことが現実になった。米軍基地内で感染が広がるコロナウィルスが基地の外に波及するのは時間の問題とされていたが、ついに昨日、基地(キャンプ・ハンセン)に出入りするタクシーのドライバーに感染者が出てしまった。

<17日 琉球新報>

 日本の米軍基地に駐留する米兵はいつでも自由に基地の外に出られる。それどころか、基地の外に住んでいる米兵も多い。彼らの生活圏は基地の中だけでなく、私たち県民と同じ沖縄全体と言っても過言ではない。

<17日 琉球新報>

 いまや、世界最大のコロナ感染国となっている米国は、世界の警察を標榜して世界中に軍事行動を展開している。そんな米軍が世界にコロナウィルスを拡散しないという保証は、どこにもない。

 16日、米軍とコロナ汚染について、米国のCBSテレビ(アメリカ最大のTVネットワーク)が取材のため来沖、コロナだけでなく、米軍基地の存在が沖縄社会に及ぼす様々な状況について、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会代表・高里鈴代さんを取材した。

 事務所の壁に貼られていた、米軍兵士による女性への性暴力発生地図に興味を示すCBSテレビの記者。

 CBSの記者は、高里鈴代さんから、戦後75年間の米軍駐留下で、米兵による女性への性暴力(強かん、殺人、傷害、暴力など)が400件以上も起り続けていると説明を受け、言葉を失っていた。

2020年7月17日リンクURL