杖はついても、車いすでも! ~ 11月13日の辺野古

  恩納村以北のヤンバル地域で、大雨による被害が甚大だ。大きな河川や高い山がない沖縄では、これまで県外であるような洪水被害の経験がほとんどなかったことから、被害の大きさに驚きと戸惑いが広がっている。

 <11月12日 沖縄タイムス>  この日の辺野古ゲート前でも、洪水被害に話題が集中した。米軍演習や、辺野古埋め立ての土砂をとるために、木々を切り倒し、山々を削り、環境破壊を続けてきたことと無縁と言えるだろうか?

 大雨の日は休日で、県の担当部署と連絡が取れないまま、雨が収まったので、どんなに被害が出ようとも、災害救助法の適応が出来ないという国の理屈にも批判の声があがった。沖縄県の対応の遅れということで片付けられてしまったのだ。誰のための法律だろうか? 

 この日は、リハビリ入院のため一月ほど辺野古をお休みしていたヒロシさんも無事退院して、久しぶりに座り込みに参加、持ち歌「ゲ、ゲ、ゲのゲート」を披露した。ヒロシさんは歌う。「ここには法律も、憲法も、何にもない!」。改めて実感させられる。

 

 辺野古新基地の工事で違法の数々を重ねているのは国の方だ。この日も違法行為が横行した。

 20トン以上のダンプは通常公道を走れない。走る場合は特別な許可を得たうえで、危険を避けるため前後を専用の先導車が誘導する決まりになっている。しかし、この日は20トン以上の重機類を運ぶ車両が何台もゲートを通過したが、先導車は埋め立て土砂を積んだダンプが兼ねていた。誤魔化し以外の何物でもない。気づいた市民らが何度も違法を指摘したが、防衛局も、県警も聞く耳を持たなかった。

 自分に都合のいいことだけを国民に押し付けるのが、この国の法律運用の姿だ。 

 そんな国に、お互いに杖を突きながらも助け合い、辺野古反対の意思表示をするために、県外からやってくる庶民の気持ちなどわかるはずがない。

 



 

 

 

 

 

 

天に向かってのびのびと、たわわに実をつけたパパイヤに励まされて、今日もゲート前に座った。

 

2024年11月14日リンクURL

泡盛がユネスコ文化遺産に

 30年古酒を育てている泡盛好きとしては、とびっきり嬉しいニュースだった。毎日新聞を読むのが嫌になるようなこの頃、たまにはこういう嬉しいニュースもないと人生やってられない。

<11月6日 沖縄タイムス>

なぜ私が泡盛好きになったか、76年の人生の中でいろいろ因縁はあるが、今日はそれらを全部書いている余裕はないので、ルーツともいうべき話だけ一つ。

私がまだ小学校に上がる前、当時80代半ばの曾祖母が、いつも寝ている背後に、大人の背丈ほどもある大きな甕が2つか3つ並んでいた。泡盛のもろみを仕込む酒甕である。その当時は村の祭りやウガン(御拝)事に使う泡盛は、未婚の女性が歯噛みで発酵させた醪が使われていた。我が家は、それを貯蔵保管する家柄だったようである。アルコールを抽出する前の醪は甘く、やんちゃな子どもたちに狙われることもあったらしい。曾祖母はその守役だったようだ。昼も夜も醪甕の前にいたのを覚えている。

 そんな家系だったので、父も泡盛好きだったが、酔うと陽気になるタイプのいい酒のみだったお陰で、酒のみに悪いイメージを抱かず大人になり、私も大の泡盛党である。

 

2024年11月12日リンクURL

辺野古の抗議は日当貰ってやっている? ~ 人気漫画「島耕作」がデマを!

 もう怒る気もしない。ただあきれる。

 

<10月21日 沖縄タイムス>

 批判が高まり、漫画の作者と、出版元の講談社が、「お詫び」を発表したという。ただお詫びは間違った記述をしたとして、「読者」に対してであり、侮辱された「辺野古で抗議している沖縄の人たちへ」ではない。

2024年10月22日リンクURL