知事と共に民意と自治の実現を!
不当判決・代執行を許さない!
県民は不条理の押し付けに屈しない!
大雨・雷警報の発令で延期された4月の「辺野古県民田尾集会」が、14日、いつものゲート前ではなく、代執行による工事が進められている大浦湾を望む瀬嵩の浜で開催された。
朝から小雨が降り続いたこの日。清明祭の季節でもあり、日程が延期されたことで、参加できなくなったという声も多く、結集が心配されたが、開会時間の11時にはさらに雨脚が強くなる中、1800人が集った。
予定外に玉城デニー知事の参加が伝ええられると、拍手と歓声が上がった。
登壇したデニー知事の第一声。「私は晴れ男です。ですから必ず晴れます!」。その言葉通り、知事の話の途中から雨が止み。逆にカンカン照りとなって、日よけの傘をささずにはいられない状況に。知事の笑顔が太陽を呼んだかのよう。
国政野党を含むほとんどの政党が自衛隊を合憲とする中、国会議員時代から自衛隊容認派の玉城知事だが、「うるま市の自衛隊訓練場計画の撤回は、まさに結束して反対の声をあげた地域住民・みなさんの力。地元の声を沖縄全体で支え合うチムグクルが大事。米軍基地の上にさらにのしかかるような新たな自衛隊の基地は認められない」と力強く訴えた。
さらに多くの登壇者が、うるま市の自衛隊訓練場計画を断念出せた住民の力に言及。
◇有権者代表として登壇した徳田博人琉大教授は「国がいくら権力をふるっても、市民が受け入れない権力に権威はない。いずれ撤回に追い込まれる」と。
◇若者代表の桑江優稀乃さんは、「海外の学生が沖縄に集い、ひめゆりの塔などを訪れた平和学習プログラムに参加。政府間の交流だけでなく、個人間で交流することも大事と感じた」と経験を語り、さんしんで自作の歌を披露。「子どもたちが笑顔で過ごせる社会を引き継いでいきたい」と笑顔でアピール。
◇辺野古ブルーのカヌー隊で活動する小学校教師の松川博之さん。「辺野古基地への抗議は、直接ゲートへの座り込みだけでなく、各地でのスタンディング、戦争体験の語りなどいろいろな方法があり、みなさんがそれぞれで実践している。自分の暮らしの中で、無理なくできることをやることが大事」と、誰にでもできることがあると、自らの日々の実践を語った。
各政党代表、国会議員代表などのあいさつの後、最後に現場部長の山城博治さんが行動提起。「うるま市で自衛隊訓練場計画を市民の力で撤回させた。これは、辺野古での闘いが、それそれの地域に届いて行く証し。
土地規制法が県庁や那覇市役所まで対象になるという。なんで県民が県庁や市役所を使うのに、いちいち国の許可が必要なのか?まるで植民地ではないか!ワッター島ヤ、イッタアームンヤアランドー!」と拳を振り上げ、博治節を炸裂させた。
集会は予定より30分オーバーし、最後に大会アピールを採択して閉会した。
集会アピール(抜粋)
沖縄への過重な基地集中で、県民は基地から派生する事件、事故、騒音、環境破壊に悩み苦しみ続ける生活を強いられている。しかし、県民は決してあきらめない。屈しない。民意と自治と尊厳を守り抜く運動の取り組みの先に「平和で誇りある新時代沖縄」の実現がある。最高裁の不当な判決を乗り越え、辺野古断念とオスプレイ配備撤回をデニー知事とともに政府に求め、「沖縄を二度と戦場に挿せない」と、声をあげ続けていこう!