もろさわようこさんの追悼集刊行

 2024年2月に亡くなられた女性史家で思想家の故もろさわようこさんの追悼集が、このほど財団法人志縁の苑から刊行された。

 追悼集には葬儀に代わる「百寿の宴」をはじめ、長野、高知、沖縄在の活動拠点である各「家」でそれぞれ行われた「しのぶ会」の模様を収録した他、「志縁」で結ばれた30名の方々が、しのぶ言葉を寄せている。B5版 288ページ、厚さ1・5センチの重厚な仕上がりになっている。

 本書は、「志縁の苑」の記録誌(機関誌)の特集号として発行されるため、販売は行われない。

 志縁の苑の運営は、40年前の発足以来もろさわようこさんが理想とした無組織、無規則、無会費を貫き、関わる人それぞれが自らの責任でかかわりたいように関わり、その心と懐具合に応じ寄せられる「志金」によって営まれている。

  ◇ 追悼集目次

 ◇ 追悼集ご希望の方は、minamoto@ocs.okinawaにお問い合わせください。

 

 
 

2026年7月24日リンクURL

船長が性暴力 ~ 辺野古抗議船転覆死亡事故

 辺野古沖の抗議船転覆事故で死亡した船長が、過去に知り合いの女性に性暴力を行っていたとの17日新報の記事は、抗議船の船長として仲間に信頼されていた人だっただけに、ゲート前にも大きな衝撃が広がった。 

 隠されがちな性暴力が明らかになったことは、もちろん大切なことで、証言した被害者も、取材する側も、さぞかし勇気がいったであろう。今後、被害者がネットなどの誹謗中傷にさらされるような、いわゆる二次被害にあうことがないよう周りがどう守っていくかが大切になってくる。

 一方で、この記事には少し違和感も感じる。加害者が亡くなっていることで、反論の機会が保証できない点や、ずいぶん以前に起こった出来事であり、周りにはかなりの範囲で知られていたようだが、なぜこのタイミングでの表面化なのかがすっきりしない。

 そして大きいのは被害者が、これは一人この加害者だけの問題ではなく「構造的な問題」だとしっかり指摘し批判しているが、記事は「構造的」の意味を説明しきれていない。果たして、どれくらいの読者が「構造的」ということばを、真に理解できているだろうか?と懸念する。

 沖縄差別に抗議する人間が、自らは女性差別の極みである性暴力を平然と働いている。沖縄の女性は、「沖縄差別」と「女性差別」という二重三重の差別を受けているのだ。問題の根底に女性差別があることを見逃しては、また同じ過ちを繰り返す。現に繰り返している。

 

 

 

 

2026年6月20日リンクURL

10年前の4月28日ジョギング中の一人の女性が消えた! ~ 元海兵隊員による二十歳の女性 拉致・強かん・殺人・死体遺棄事件

 2016年4月28日、結婚を間近に控えた二十歳の女性が、家族に「ジョギング行く」と言って出かけたまま、行方不明になった。3週間後、恩納村の米軍訓練場近くの山林から、半分白骨化した姿で発見された。逮捕されたのは、元海兵隊員の軍属だった。

 あれから10年。遺体遺棄現場には、今日も多くの人が花束を手に線香を手向け、冥福を祈った。 

 この10年間、現場周辺の草刈りや供え物の清掃管理などを担う元金武町長の吉田勝廣さん。今年も前日から献花台を備え、訪れる人たちに対応してくださっていた。

 今日は11時ごろご両親が訪れ、現場で祈りをささげたという。ご両親は、前日メディアを通して次のようなコメントを発表した。

娘を亡くして10年、今でも悲しみ、悔しさ、いろいろな思いがあります。毎年献花台を設置していただいている吉田勝廣さん、県警、結センター関係者の方々、支援している皆様に感謝申し上げます。私たちはこれからも娘を想い供養してまいります。」

 
 献花台に備えられたぬいぐるみや人形などは、被害者の友人や親族はじめ、ここを訪れるひとたちがが備えたもの。吉田さんが預かり、この10年間命日のたびに献花台に供えているという。
 
 私も今日は自宅の庭から、白とピンクのグラデーションが清々しいブーゲンビレアの花を持参し、供えた。

 事件後の県民大会で、「二度と同じような事件を起こさせない」と被害者に誓ったが、私たちは約束を守れていない。この10年間に、わかっているだけでも10本の指では間に合わないほどの、軍隊による性暴力事件が起こっている。

 そもそも軍隊の性暴力は構造的なものだ。基地・軍隊がある限り起こり続ける。根絶するには軍隊そのものをなくすしかない。武力で平和はつくれない。力(軍事力)に依らない平和を求めて、今後も活動を続けていくことを、改めて誓った。

 奇しくも4月28日は、サンフランシスコ平和条約の発効により、沖縄が日本から切り離された日。沖縄では「屈辱の日」としている。沖縄の女性たちにとっては、もう一つの屈辱の日だ。決して忘れない。

 

         

2026年4月28日リンクURL