コロナ禍で、観光業はどこも大変ですが、渡嘉敷島のホテルがGoodなアイディアで、「渡嘉敷島に来てね!」と呼びかけています。
<11月29日 琉球新報 ↑>
このホテル「とかしくマリンビレッジ」は、目の前に数歩も歩けば届く人工物の全くない自然ビーチに面し、ケラマ海峡の素晴らしい景観がわが庭のように広がる最高の立地にあります。
コバルトブルーの海で、熱帯魚や亀さんと泳げると人気のダイビングスポットでもあります。ここから眺める夕日はまた最高です。渡嘉敷島に来てね!
自分の故郷が話題になるのは嬉しいものです。わが自慢の美ら島・ケラマ渡嘉敷島。なかなかいい記事を書いてくださる通信員(琉球新報)がいらして、いつもほっこり気分にしてくれます。
今回は、コロナ禍中で頑張る島の高齢者の方々の話題です。マスクでわかりにくいですが、ほとんどが親戚、実家の隣近所、知り合いの方々です。
<10月9日 琉球新報>
作品の「ミンサー織図柄」とは、5個と4個のマス目柄になっていて、沖縄では縁起物としてよく使われる模様です。「いつ(5)の世(4)までも」という意味で、永遠の愛を表現しており、男性から女性にこの図柄を織り込んだ帯を贈ることで「愛の告白」をした、という古い言い伝えによるものです。帯を贈られた女性はOKの返事に、手作りの赤い「はな染みティーサージ(タオル)」を贈る習わしです。
この図柄を、最近ある宝石店がエンゲージリングに取り入れ、「ミンサーリング」として人気になりました。
また、先月竣工した地元銀行の新社屋が、ビル壁面のデザインに取り入れています。銀行の顧客に「愛」と「長~いお付き合いを!」という願いが込められているのでしょうね。 <ミンサー帯>
なかなかいい感じですよね。グッドデザイン賞に応募したら きっと入選するのではないでしょうか!渡嘉敷島の話題から、ずいぶん話が横道にそれてしまいましたが…。
※ミンサー織は、八重山竹富町に伝わる伝統の織物で、有名な博多織に勝るとも劣らない絞めやすい帯です。私も愛用しています。
陽光に照らされて、渡嘉敷島の野山はいま豊かな実りの季節を迎えています。写真を見るだけでもワクワクし、豊かな気分になる春の便りです。
<3月15日 琉球新報 ↑>
渡嘉敷島で過ごした子どもの頃、大人たちが野良仕事から帰ってくるのを、今か今かと待ちかねていたものです。お目当ては「やまむむ、野イチゴ、くーび、なんでんしー、ぎーま…」など、季節によって木の実は違っていたけれど、母や祖母が家で待っている子どもたちへのお土産にと、野山に実る自然の恵みを手折ってくるからです。(ケーキやアイスクリーム、果物などいくらでも美味しいおやつが食べられる今の子どもたちは見向きもしませんが…)
それはいつも、頭に乗せたバーキ(ざる)いっぱいに収穫した作物(芋や大根、人参など)の間に一枝か二枝、まるでかんざしでも飾るかのように挿して、帰ってくるのです。その姿を見つけたときの、うきうきした気持ちと幸せ感と共に、子どもの頃の自分が、鮮やかな映像となって蘇ります。
これは大人になってから教えてもらったことですが、ある日、畑からの帰り道、まだ青い実がつき始めたばかりのヤマモモの木を見つけた祖母が、その一枝に目立つ色の紐(何色だったかは忘れてしまいましたが)をリボン状に括り付けたのです。「それ何?」と聞くと「この枝は私が予約しましたよ」という意味なのだそうです。そうすれば、この枝には誰も手をつけない、村人の間の暗黙の了解だったようです。
こういうのって、いいなぁ~!しかも、一本の木全部ではなく、”一枝”というのがまたいいですよね。古き良き時代のお話です。