美しきトゲナシハナキリン(棘無花麒麟)

 何年も毎日通っている道でも、新たな発見をすることがよくあります。先日、自宅から歩いて2~3分の所で、私好みの花を発見。

 5階建てアパートの一階、配水管の引き込み口を利用して、とても上手に、しかもその場の雰囲気にぴったりの植物を植えこんであります。

 ハナキリンかと思ったのですが特有の棘がありません。それで「ハナキリン・棘無し」をキーワードにネットで調べてみました。在りました!どんぴしゃり「トゲナシハナキリン」

 ネットって便利ですね。改めて感心!曰く「トゲナシハナキリンはマダガスカル原産トウダイグサ科の植物で、名前のとおり枝に刺がない花キリンに似た植物です。乾燥した熱帯地域の森林などに生息しています。 花キリンと花の形などがとても似ているのでこの名で呼ばれますが、厳密にはハナキリンの園芸種ではなく別の種類です。 ハナキリンと比べると、寒さにはあまり強くありません」だそうです。

 

 ハナキリンは好きな花の一つで、見かけるだびに「いいなぁ」と思っていましたが、どうもあの棘が苦手で、眺めるだけにしていました。「美しい花には棘がある」って、本当だなぁと感心しつつ。

でも、棘無しがあったんですね。今度、園芸店で探してみようっと!

 

 

2019年5月12日リンクURL

辺野古新基地建設は 海だけでなく 山や森も壊す ~ 5月8日の安和行動

 連休明けはじめての安和集中行動日。那覇からの早朝バスが安和に到着するのは午前8時過ぎ。本部島ぐるみの皆さんを中心に、すでに抗議行動は始まっていた。連休疲れか、早朝はいつもの水曜日に比べて人数が少ない。特に県外からの人がほとんどいなかった。

 

 行列をなして港に入っていくトラックの多くに「産業廃棄物運搬」用とある。辺野古で座り込んでいたときは、「人手不足で廃棄物処理用のトラックまでかり出すしているのか」と思っていたが、安和に来るようになってわかったことは、ここから運びだされ、辺野古の埋め立てに使われている土砂こそが、まさにもとは「産業廃棄物」だった、ということだ。

 この土砂が運び出されてくる琉球セメント安和鉱山、本来はセメントの材料をである琉球石灰岩を掘り出す鉱山である。しかし、山を切り崩せば、石灰岩だけでなく土も同時にたくさん掘り出される。セメントの材料にはならないこれらの岩くずや土は、辺野古の工事が始まるまでは、お金をかけて処理しなければならない、まさに産業廃棄物だった。これが辺野古の埋め立てに使われるようになって、お金を生むようになり、産業廃棄物が宝の山になったのだ

 しかし、海の埋め立てには土を使ってはならない。粒子の細かい沖縄の赤土は、取り返しのつかない海洋汚染につながるからだ。埋め立て申請には「岩ズリ」となっているが、これらのトラックが運んでいるのは、どう見ても赤土にしか見えない。

 それでも「岩ズリ」と言い張る防衛局(政府)の欺瞞に腹が立つ。 

 日々削られて消えていくやんばるの山々。痛々しい姿に涙が出る。辺野古の埋め立ては、海を汚し壊すだけでなく、山も森も破壊する。

やんばるの海は、今日も穏やかで美しかった。

 この青い澄んだ海や、生物多様性豊かな森や山を、未来の子どもたちに手渡すのは、いまに生きる大人たちの責任なのだ。 

 海では、今日もカヌーチームが頑張って土砂運搬船を引き留め、一隻目が出て行ったのは午後3時もかなり過ぎていた。

護岸に群生するグンバイヒルガオ(軍配昼顔)が美しい。

2019年5月9日リンクURL

ふくぎ(福木)の花 香る

 県外の人で、これが「ふくぎ」の花と知っている人は、かなりの沖縄通です。

 那覇市内の街路樹として植えられた「ふくぎ」の花が、いま真っ盛り。木に付いているときはあまり目立ちませんが、地面に散り敷く様子はなかなか風情があります。敷石とのコントラストも絶妙です。

よく見ると、梅にも似た小さな花の形がかわいらしい。あたりに漂う甘い香りは「わたしここにいるよ」と、自己主張しているかのようで、花の地味さを補って余りあります。写真を見ているだけでも、気のせいか、香りが漂ってくるのです。

「福木」という名前も縁起がいい木ですね。台風銀座の沖縄では、古くから防風、防潮林として屋敷の周りに植えられてきました。私のケラマ島の実家もぐるりと屋敷の周りをふくぎが取り囲んでいます。

 また、その皮は、紅型染の深みのある黄色の染料としても有名です。

 <黄色地鳳凰瑞雲霞文様の紅型>

 かつては、王族の女性しか着ることの許されなかった紅型衣装。今は晴れ着や琉球舞踊の衣装として広く活用されています。

 

2019年5月6日リンクURL