辺野古 抵抗の歌 ⑤ ~ 平和の琉歌(歌:サザンオールスターズ&ネーネーズ)

毎週金曜日、読谷村島ぐるみ会議のバスでやってくる皆さんは、必ずバスの中で歌の練習をしながらやってきて、座り込みテントの前で披露してくれます。リーダーの女性が、聞く人の胸を震わせるプロ並みの歌唱力、聞きごたえ満点です。

読谷シスターズのみなさん

読谷シスターズのみなさん

その彼女たちの定番曲の一つがこの「平和の琉歌」。実はこの歌、何を隠そう(全然隠れていませんが )あのサザンの桑田佳祐さんの作品です。

1998年のリリースなので、辺野古のために作られた歌ではもちろんありませんが、ゲート前で歌うのにぴったりなのです。

桑田佳祐さんが歌うサザンバージョンもありますが、沖縄の人たちにとっては、ネーネーズバージョンの方がしっくりします。それにネーネーズ版には、最後の方に、知名貞男さんの作詞で沖縄口の歌詞が加えられています。

平和の琉歌

作詞作曲・桑田佳祐 沖縄歌詞・知名定男作
歌・ネーネーズ

この国が平和だと
だれが決めたの
人の涙も渇かぬうちに

アメリカの傘の下
夢も見ました
民を見捨てた戦争の果てに

蒼いお月様が 泣いております
忘れられないこともあります

愛を植えましょう この島へ
傷の癒えない人々へ
語り継がれていくために

この国が平和だと
誰が決めたの
汚れ我が身の罪ほろぼしに

人として生きるのを
何故にこばむの
隣り合わせの軍人さんよ

蒼いお月様が 泣いております
未だ終わらぬ過去があります

愛を植えましょう この島へ
歌を忘れぬ人々へ
いつか花咲くその日まで

御月前たり 泣ちや呉みそな
やがて笑ゆる節んあいびさ
情け知らさな この島の
歌やこの島の 暮らしさみ
いつか咲かする愛の花

<うちなぁぐちの歌詞の意味(意訳)>
「お月様よ どうぞ泣いてはくださいますな。 やがて笑える時期もありますよ。
この島の情けをしらせたい 。 歌はこの島の暮し、 いつか咲かせる愛の花」

ネーネーズ:ネーネーはお姉さんのこと。複数形のズがついて「おねーさんたち」の意。ネーネーズは4人グループで、現在代替わりして三世か四世になっていますが、「平和の琉歌」の原版は初代ネーネーズが歌っています。桑田佳祐版、ネーネーズ版共にユーチューブで聞くことが出来ます。

2015年8月1日リンクURL