軍隊による性暴力事件に怒り! ①~ 4月20日の辺野古

 連日報道されるウクライナ戦争のニュースに、心の中がぐちゃぐちゃにちぎられるような思いがする。沖縄戦体験者にとっては、なおさらのことだろう。今日(20日)も、きな臭さが漂う辺野古へ。

 この日の辺野古では、先日明らかになった米兵による女性に対する性暴力事件に、みんなの怒りが向けられた。

 ここは戦争のための最新鋭基地の建設現場。基地・軍隊は暴力の極み、諸悪の根源とは、沖縄戦を知る県民の共通認識である。

 戦場だけにとどまらず、戦後の沖縄では米兵によるおびただしい性暴力の発生で、どれだけ大多くの女性の命と人権が踏みにじられてきたことか!あまり報道されないが、戦場となったウクライナでも、まさにいま同じことが起こっていると容易に想像がつく。だから私たちは、新たな基地建設に反対してここに座り込んでいる。この件については項を改めてて書くこととする。

 

 

 一回目の9:00前は、30余名が座り込んだ。今日(20日)も最前列で頑張る文子さん。今週に入ってダンプやミキサー車など工事車両の数が急激に増えているという。 

 過積載の違法ダンプも、相変わらず野放し状態だ。

 工事用ゲートでの一回目の座り込みの後、トイレ休憩もあわただしく11:00に間に合わせて今度は第4ゲートに駆け付け座り込み。↓

 

 第4ゲート周辺の森林乱伐は先週の状況からさらに進んでいた。切り捨てられた木々の姿が痛々しい。

 山が丸裸になり、海の土砂搬入の様子が丸見えだ。ここでも機動隊に排除されて2台の工事車両を入れられた。 

 またあわただしく工事用ゲートに戻り、正午前2度目の座り込み。

 12:30、やっとお昼にあり着いた。今日の差し入れは「ピタンガ」という木の実。甘酸っぱい味が、暑さと疲れをいやしてくれる。 

 2時の搬入に備えて、今日二度目の代ゲートの座り込み。しかし、2時を20分過ぎても、工事車両も県警も来なかった。どうやらすっぽかされたようだ(苦笑) 

 3時の三回目に間に合わせるため、急いで工事用ゲートに戻って座り込む。

 工事用ゲートと第4ゲートを行ったり来たり計5回の座り込み、さすがに疲れる。急激に暑さを増す梅雨入り前の沖縄。これからやっってくる猛暑の夏が思いやられる今日の辺野古だった。

 

 

 

 やんばる路の沿道は自生のグラジオラスが、いま花の盛りを迎えている。

 

2022年4月21日リンクURL

今日は文子さん(93歳)の誕生日 ~ 今日(4月13日)の辺野古

 やんばるの山々は梅雨の花・いじゅがちらほら咲き始めた。再来週頃には満開になりそうだ。今日中の最高気温は27,5度との予報。

 早くも台風1号が発生、沖合の珊瑚の環礁に白波が立っているのを見ながら、今日も辺野古へ。

 9:00一回目の搬入に備えて30名余が座り込んだ。

 

 今日のゲート前は車いすが二つ並んだ。杖はついても、例え車いすでも、新基地をつくらせない思いは表すことが出来る。「自分のような足元不確かな年寄りが行くと、足手まといになるから…」と、辺野古へ一度も来たことのない私の友人は言ったが、車いす大歓迎、みんながサポートする。 

 車いすの人がいると、県警も扱いが丁重になるから、排除に時間がかかる。足手まといどころか10人力を発揮する。

 車いすの常連は島袋文子さん。なんと今日は文子さん93歳の誕生日。今日の座り込みは「♪  ハッピーバースデー文子さん  ♪♪」の歌で始まった。 

 いつもこの笑顔でみんなを勇気づける文子さん。

 理由はわからないが、今日の搬入は9時の一回だけで、正午と午後3時はないという。それでも第4ゲートは11時と午後2時に工事車両の出入りがあるので昼食を挟んで座り込むことになった。

 

 一回目の座り込みの後の休憩時間に、カヌーチームのメンバーから海上の取り組みの報告がなされた。今日は波が高く、カヌーによる海上行動は中止になったとのこと。延長工事が始まったK9護岸の様子が伝えられた。 

 11時前、第4ゲートに移動。

  沖に白波がたっているのがわかる。

 基地(弾薬庫エリア)と国道との間に、また新たに丈夫なフェンスが建てられていた。 

 工事車両を誘導してきた防衛局の車とにらみ合い。

 

 座り込む市民と機動隊との攻防を、道路向かいで満開のクチナシの花が、静かに見ていた。できることなら私はクチナシの花になりたい。

 

2022年4月14日リンクURL

フラワーデモ 4月

 昨日11日は、定例のフラワーデモが行われた。2019年の4月11日に、東京ではじめてのフラワーデモが行われてこの日で満2年を迎えたことになる。(沖縄ではその年の8月から)

 きっかけは、性暴力被害者が声を上げにくい社会状況の中で、声を上げたにも拘わらず裁判で無罪判決が続いたことだった。

 女性差別に基づく性暴力がはびこる社会に被害者が声を上げる勇気をフラワーデモは与えた。東京から始まり、これまでに全都道府県に広がっている。

 

 

  沖縄でも毎月11日の午後7時から1時間、前半30分は国際通りに向けてスタンデングアピール、後半30分は発言したい人が自主的に語る時間を持つ。この日も男性を含む30人以上が集まり、はじめて参加するという人も6人もいた。

  満3年を迎えたということで、フラワーデモスタートの呼びかけ人のひとり北原みのりさんからのメッセージも伝えられた。

 

2022年4月12日リンクURL