事件は、昨年12月24日、多くの子どもたちが家族や友人たちと楽しく過ごすクリスマスイブの日に起こっていた。屈強な米兵に突然襲われた16歳の少女が、どれほどの恐怖と絶望、屈辱感、心身の痛みに陥れられたことか、同じ女性として、想像するだけでも胸がえぐられる思いがする。そんな少女の勇気ある訴えを、半年もの間握りつぶしていたのは、誰か?なぜ?何のために?
「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の呼びかけで、今日午前中10から県庁記者クラブで、県内の主なる女性団体の代表らが、抗議の記者会見を行った。
糸数慶子共同代表が抗議と要請文を読み上げ、高里鈴代共同代表がこれまで起こってきたこれまでの事件を通して、米軍にやりたい放題をを許している不平等な日米地位協定の問題や、軍隊の構造的暴力について強調するとともに、「加害者の米兵はすでに保釈され、嘉手納基地で拘束れているとのことだが、過去には保釈中に本国へ逃げ帰った例が何度もある。メディアの皆さんも、加害者が基地内でどのように過ごしているか、しっかり調べて報道するとともに、なぜ公表が遅れたのか、米軍、外務省、県警を追及して明らかにして下さい」と、メディアの在り方にも注文を付けた。
他のメンバーからも、今回事件の公表が遅れたのは、県議選、辺野古基地の問題など、政治的な理由から意図的に隠ぺいされた可能性があるとして、次々抗議の声があがった。
今回の事件に関して、各方面から抗議の声があがっているが、今後女性たちは、女性が呼びかける抗議集会はじめ、大規模な県民大会、県外の女性たちにも呼びかけ、直接国への抗議行動を展開することなどとを検討している。