4軍調整官 抗議に逆切れ~オスプレイ墜落事故

在沖米軍の最高責任者であるニコルソン4軍調整官は14日、
オスプレイ墜落事故に対する安慶名副知事の抗議を受け、
「事故は遺憾だが、パイロットは遺憾ではない。県民を事故に巻き込まなかった彼の判断と操縦技術は、感謝されべきで、表彰ものだ」と声を荒げ、机をたたいて怒った(報道によると)という。

何をかいわんや!逆切れもいいところだ。
米軍の中には、「日本のために、沖縄のためにいてやっているんだ」という意識しかなく、県民との意識のズレはとてつもなく大きい。

高江で、辺野古で、嘉手納や普天間のゲートで県民が、何年、何十年にもわたって抗議行動続けている意味が、彼らには全くわかっていない。

その背景には、日本政府による沖縄県民に対する偏見と差別が大きく影響している。アメリカの植民地である日本の、さらに植民地である沖縄は、米軍にとっては取るに足らない存在なのだ。だから、約束も守らない、人権をないがしろにする傍若無人な演習がまかり通っている。

p1040704<ヘリモードで県民の頭上を飛ぶオスプレイ>

p1040784<普天間基地に駐留するオスプレイ(24機)。この中の一機が墜落した>

2016年12月15日リンクURL

オスプレイ墜落大破 名護市東海岸沖一キロ~県民の不安が現実に

p1040875<14日 琉球新報朝刊>

 第11管区海上保安本部などによると、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが13日午後9時50分ごろ、名護市安部の沿岸部で墜落した。機体は大破し、プロペラや胴体が折れているのが確認できる。夜間訓練中だったとみられる。乗員は5人で、全員が海軍病院に搬送され、2人がけがをしたもよう。11管は巡視船2艇を出動させ調査している。本土復帰以後、県内での米軍機墜落事故は今回を含め48件。


オスプレイを巡っては県などが配備撤回を求めている。政府は同機種が拠点とする米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を進める計画で、北部訓練場の先行提供されているヘリパッドでもオスプレイが運用され、騒音被害が発生しており、今回の事故で県民の反発がさらに高まるのは必至だ。

在沖米海兵隊報道部は14日午前1時ごろ、リリースを発表。キャンプ・シュワブ沿岸部の浅瀬に「着水」した。事故原因は不明。所属は普天間の第36海兵航空群。嘉手納基地所属のHH60救難ヘリが救助した。第3海兵遠征軍も13日夜、短文投稿サイトのツイッターで「沖縄の沖合でMV22の事故が起きた」と投稿した。


県の池田竹州基地防災統括監は「政府は北部訓練場でヘリパッドを建設している。そこで使われる航空機が事故を起こしたのは間違いない。宜野座ではつり下げ訓練の問題があり、県民の不安が募っていた直後の事故だ」と述べ、事故の詳細を把握次第、抗議などを検討する考えを示した。

米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の佐喜真淳市長は「県民や市民に不安を与える、あってはならないことが起きた。極めて遺憾だ。だからこそ一日も早く普天間飛行場を返還してほしい」と述べ「詳細を確認しながら対応したい」と話した。

 県には13日午後11時半ごろ、沖縄防衛局から事故の連絡があった。一方、事故の詳細は伝わっていないため、県は14日早朝から対策を協議する。14日琉球新報より抜粋>

p1040882

墜落したオスプレイは、真っ二つに割れ、大破したにもかかわらず、米軍は「墜落ではなく、あくまで不時着」と発表。NHKも昨夜のニュースから不時着と報じたが、地元新聞(新報、タイムス) は第一報から「墜落」報道している。墜落を不時着とすることで事故を矮小化することは許されない。

墜落現場は名護市の安部集落からわずかしか離れておらず、一歩間違えれば大惨事になるところだった。

2016年12月14日リンクURL

ブーゲンビレア2題

まだまだ日中はクーラーがほしい沖縄です。
12月とは思えない日差しの中で、色を増すブーゲンビレアが美しい。

p1040776<赤瓦とのコラボも絶妙。二種類の色のブーゲンビレアが配されている>

 街で見かけた花々にカメラを向けながら、30分ほど歩いて事務所に向かうのが私の日課。いつもの道なのに、毎日新しい発見がある楽しい道草です。

p1040781 三階建の細長い建物を縁飾りのように彩るブーゲンビレア。白い壁をカンバスにした一枚の絵のようでもある。家の主の美的センスが偲ばれる。花々の美しさに触れるたび、自然の采配のなせる業に、人間の力なんぞちっぽけなものと、感じ入るばかりです。

 

 

2016年12月12日リンクURL