55年目のクラス会は「辺野古」で! ~ 今日(5月9日)の辺野古

朝6時過ぎ、県庁前で平和市民連絡会の辺野古バスを待つ。徐々に日の出が早くなり、バスが出発する6:30には、辺りはすっかり明るくなるこのごろ。

それでも空には宵の名残の三日月が、県庁の真上に見えた。なんだか眠そうに見えたのは、自分がそうだからだろうか。

<真ん中に小さく映っている三日月がわかるかな?>

8:00前、辺野古に着くと、今度は金網の向こうながら、「いじゅの花」が出迎えてくれた。昨日(8日)沖縄地方は梅雨に入ったようだ。

相変わらず無粋なのは県警機動隊。9時前、80人ほどが座り込んだが、ゴボウ抜きされ、150台近くのダンプやミキサー車が基地の中に入った。

座り込みの指揮を執るリーダーも容赦なく拘束し、マイクまで取り上げた。

前名護市長の稲嶺進さん、一市民になっても頻繁にゲート前へ座り込みにいらっしゃる。この方の「陸にも、海にも基地は造らせない」は、単なる選挙目当ての政治的パフォーマンスではなかったことを身をもって示している。稀有な本物の政治家だ。多くの人が握手を求めて声をかけていた。

先週に続いて今日もNHKのカメラクルーが来ていた。どんな取材をしているのか気になる。

この方々は、県外から初めての辺野古という平均年齢74歳の8人。有名私立大学の学長経験者もいれば、朝日新聞の元記者、研究者、経営者と立場も在所も様々だが、55年前大学に入学したとき、たまたま同級生になった。以来友情をはぐくみ続けてきたという。いつ終りになるかもしれないクラス会、55年目の今年はどこにしようかと話し合った結果、「辺野古」になったのだという。それこそ「いいね!」を差し上げたい!

今後も「自分たちにできることを、自分たちの場所でやっていきたい」と、それぞれが決意語った。

10時を過ぎて、徐々に人が増えて、2回目の搬入前には150人ほどが座り込んだが、午後3時過ぎの3回目も合わせて、今日も400台近くの搬入となった。

不屈1403日目の辺野古から~

2018年5月9日リンクURL

「普天間 人いなかった」 ~ 米海兵隊トップが無責任発言 

国会でさえ、どんな嘘でもまかり通る時代だから、今さら驚かないが、それにしても言った者勝のこの世相は、冗談抜きに世も末という感じがして、背筋が寒くなる。

ネットで振りまかれる沖縄ヘイトの典型的な一つ「普天間飛行場はもともと周りに人家などなく、戦後基地の周りに人々が住むようになった。自ら基地の近くに寄ってきた者に、基地被害を訴える資格はない」

そんな沖縄ヘイトに、さらに米海兵隊のトップが、意図的かそれとも無知かは知らないが、嘘の上塗りをし、ネトウヨを喜ばせている。

<5月8日 琉球新報>

やっと戦争が終わったと思ったら帰るべき故郷を基地に奪われ、やむなく基地の周辺に住まざるを得なかった人々の、戦後70年余の苦悩を無視し、愚弄するあからさまなこれらの嘘を告発し、正さなければならない。

 

2018年5月8日リンクURL

沖縄は憲法の最前線~2018年 憲法講演会・伊藤真氏

私たちは誰もが、政治や憲法に無関心でいられても、無関係ではいられない。

5月3日は憲法記念日。今年の憲法講演会は、弁護士の伊藤真氏を招いて、宜野湾市民会館で開催された。「私たちの憲法を考える~憲法のキホンのキから”改憲”問題まで」。憲法を解りやすく伝えるキーワード盛りだくさんの講演だった。

憲法と法律の違い。憲法は「国民が国家(権力)が暴走しないよう縛るためにある」。法律は「国家が国民を縛るためにある」。それからいうと、自民党の改憲案は、主語をひっくり返し、憲法で国民を縛ろうとしている。これでは権力はやりやりたい放題、国家権力の暴走を食い止めるものが何もなくなる。これも憲法問題の大事なキホンのキの一つ。

本来、国民には憲法を守る義務はない

政治家などに守らせる責任があるだけ

また、自民党などが目指している自衛隊の憲法明記については「9条が書き換えられることと同じだ」と指摘。仮に9条が残ったとしても、新しく追加された条項が優先される。

その上で「軍隊の持つ抑止力は、挑発力でもあり、二面性がある。今こそ国民が冷静になり、主体的に行動することが必要だ」と訴えた。

 

                 <憲法前文より>

主催団体から記念に久米島紬のネクタイを贈られ上機嫌の伊藤真弁護士。年間300回以上の講演を行う。伊藤塾を主宰し、若き法律家を育てる。自称「憲法の伝道師」

2018年5月4日リンクURL