昨日(30日)も傍聴券を求めて行列に並んだが、今回も抽選に漏れた。今朝の新聞報道によると、加害者の米兵は、少女の証言を否定「嘘をついている」と、改めて無罪を主張したという。
<8月31日 琉球新報>
見知らぬ少女に声をかけ、自宅に連れ込み、性的行為をする米兵の証言を信頼できるはずがない。少女を支援する女性たちの間では、米兵は今回が初めてではないだろうと、余罪を疑う声や、性暴力の被害者に対する裁判所の対応にも多くの批判が集まっている。
昨日(30日)も傍聴券を求めて行列に並んだが、今回も抽選に漏れた。今朝の新聞報道によると、加害者の米兵は、少女の証言を否定「嘘をついている」と、改めて無罪を主張したという。
<8月31日 琉球新報>
見知らぬ少女に声をかけ、自宅に連れ込み、性的行為をする米兵の証言を信頼できるはずがない。少女を支援する女性たちの間では、米兵は今回が初めてではないだろうと、余罪を疑う声や、性暴力の被害者に対する裁判所の対応にも多くの批判が集まっている。
今にも降り出しそうな怪しい雲行きの中、辺野古へ向かう。
九州から北海道まで日本列島を総なめにする形で北上中の台風10号の影響で、ゲート前もかなり風が強い。
今日は日差しも強く、帽子を忘れてきたので傘をさしていたら、何度も傘ごと吹き飛ばされそうになった。私はカラダが小さいので、これほど風が強いと、大して重石にはならないようだ。
一回目の座り込みが終わって、テントに戻ると、完熟したバナナと冷た~いパイナップルの美味しい差し入れが待っていた。
沖縄出身で、東京の大学で教えているという女性が教え子とともに参加。金武湾を守る会の代表世話人として反CTS闘争をけん引した、学び考え行動するうるま市民ネットの元共同代表・崎原盛秀さんのことを本にした研究者である。休暇で帰省するたびに辺野古に通う中、金武湾のCTS闘争のことを知ったと言い、「辺野古は沖縄を次世代に伝える場所になっている」と語った。
定期的に辺野古へ来て下さる内田雅敏弁護士は、発言を求められ、自衛隊と靖国神社との密接な関係が明らかとなり、憲法の政教分離の原則に反すると批判。
それだけに留まらず、侵略戦争、植民地政策を正当化する歴史認識に繋がる危険な存在となっている。今年4月、自衛隊幹部が靖国人社の宮司になった。いまや靖國神社はオオムや統一教会と同じカルト集団である」と。
私は、午後から沖縄市で別日程があり、午前中で辺野古を後にしたが、午後の座り込み抗議行動も、多彩な展開があったとのこと。
昨日(22日)は、昨年12月に発生した米兵によるレイプ事件の第2回公判を傍聴した。被害に会った少女が出廷、証人尋問が行われた。
被告の米兵が「18歳以上と年齢を確認し、同意を得た」と無罪を主張していることに対し、「日本語と英語で年齢を示し、ジェスチャーでも伝えた」「やめて!STOP!と何度も言ったが聞いてもらえなかった」と、しっかり証言した。
被告側弁護士の性被害時の状況や揚げ足取りの執拗な質問に、傍聴席のあっちこっちから「ひどい!」と思わず声があがるほど、聴いているだけで胸が苦しくなる状況だったが、少女は、時折声を詰まらせながらも、明確な口調で質問に答えているのが印象的だった。
性暴力事件の裁判にありがちな弁護士の対応もさることながら、裁判官も同じように、「何故スマホで助けを求めなかったのか?」「何故もっと抵抗しなかったか?」「何故逃げなかったか?」と、あたかも被害者に非があるような質問を何度も繰り返し、これまで指摘されて来た「強かん神話(レイプに対する思い込みや偏見)」が繰り返され、状況が少しも変わっていないことを思い知らされた。
いつも被害者が攻められるが、加害者の米兵にこそ聞いてほしい。「見知らぬ女性に声をかけ、自宅に連れ込んで性的行為をする。そんなことをいつもやっているのか?」「なぜ基地の外に家を借りているのか?基地の中に無料で立派な住宅が用意されているのに」と。
少女は、事件後、睡眠薬が無ければ夜寝れないことや、自傷行為を続けていることも訴えた。
法廷は朝10時に始まり、途中休憩を挟みながらも夕方6時半まで、実に7時間半に及んだ。傍聴しているだけで、身も心もくたくたになった。ましてや少女やその家族にとっては!と思う。
証言台はパテーションで仕切られ、傍聴席や被告人席からは見えないように遮蔽されてはいるものの、少女と加害者米兵との間は2メートも離れていない。そんな中で法廷に身をさらす恐怖と緊張は、想像を絶する。裁判を前に、いくつもの女性団体が「被害者が安心して証言できるよう、別室からの、ビデオ映像によるビデオリンク方式」を要請したが、裁判所は受け付けなかった。性暴力に対する裁判所の認識もまだ旧態依然としていることに唖然とする。
夕方7時、自宅に戻ると西の空が真っ赤に燃えていた。私には、少女の心が血の涙を流しているように思えて、辛かった。