誇りあるなら海兵隊よ! ~ 2月7日の辺野古

 このところ冬だというのに急に暖かくなって夏日の気温になったかと思えば、次の日は10度も下がって真冬に舞い戻ったりと、気温の変化が激しい。それで体調を崩す人も続出している。皆々様、どうぞ風邪など召しませんよう、お気をつけください。

昨日までの暑さはどこへやら、寒さに身を縮めながら、小雨のチラつく中を、今日もゲート前に座り込む。

 そんな私たちの前を、修学旅行の子どもたちを乗せた観光バスが、列をつくって何台も通り過ぎて行った。バスガイドさんがどんな説明をしているだろうかと、気になるのは私だけだろうか。無邪気に手を振る姿も見える。

 

 

 

 今日も、捨て石や生コンを積んだダンプやミキサー車が列を成して基地の中へ日って行った。

 新しい横断幕が目についた。「完成不可能で利権目的の工事を止めて、海兵隊よろしく”汚れ無き名誉を守ろう”ね!」

 正午前、2回目の座り込み。人々に襲い掛かるように迫ってくるダンプの列。



 午後3時前、3回目の座り込みは小雨のチラつく中で行われた。

 テント横の花壇で沖縄在来種の野生のバラ「庚申バラ」が、桜に負けじと満開だ。

 園芸種のような豪華さはないが、その素朴さがいい。このバラの香りを生かした化粧水を、私の友人がつくっている。

 

 

2024年2月8日リンクURL

この国の三権分立はどこへ行ってしまったのか! ~ 代執行に抗議、 辺野古県民大行動

 3日(土)は、2月の辺野古県民大行動に参加した。前例のない理不尽な代執行による大浦湾側での工事が強行される中、あきらめない!新基地建設NOの意思を示そう!とおよそ850名(主催者発表)が抗議の声をあげた。

 

 フィリピン視察中で留守の玉城デニー知事に代わって、照屋義実副知事が参加。国による代執行に抗議し、「この国の三権分立はどこへ行ってしまったのか。この事態に、県としてどう対抗できるのか、日々模索しているところです」とあいさつ。

 さらに「東アジアの安定した平和のために、中国や台湾、韓国、フィリピンなど東南アジア諸国との地域外交を通して連携を深めていく」と県独自の平和外交を強調した。

 衆参両議員団も4人が揃って参加。最初にあいさつした赤嶺議員は、去る国会の本会議で屋良議員が辺野古の代執行について質問した際、自民党席から「判決に従わない沖縄県、県民の抗議行動は法律違反だ!」と激しいヤジが飛び、「あなたたちこそ法律違反、憲法違反だ!法律を守れ!」と、ヤジり返したと報告。拍手を浴びた。

 安和・塩川、嘉手納爆音訴訟、うるま市の自衛隊基地、PFAS汚染など各地の闘いの現場からそれぞれ報告が行われた。

 ヘリ基地反対協議会を代表して東恩納琢磨名護市議は「代執行判決は”司法よお前もか!”と言いたい。しかし、国はこれが最後のカードだ。私たちにはまだカードがたくさんある。世界のうちなぁんちゅが声をあげている。アメリカ国民でもあるうちなぁ人ともに声をあげる。私たちには自決権というカードもある。海を守るため環境というカードもある、あきらめないというカード。何より正義・大儀は私たちの側にある。

 最後に高里鈴代オール沖縄共同代表の音頭により「頑張ろう!」で県民大行動を締めくくった。

 

 

2024年2月5日リンクURL

命の海へ 捨て石の投入つづく大浦湾

 昨日(31日)は、大浦湾側から海上での工事の様子を見る機会を得た。2回目の座り込みの後、急いで昼食を済ませ、瀬嵩在住の友人の車に乗せてもらい、水曜日の辺野古バス仲間二人と共に、瀬嵩に向かった。

 瀬嵩の浜のすぐ横に、大浦湾に接する小高い森があり、少々急こう配の坂道を5~6分登ると眼下に大浦湾が見渡せる展望台があった。

 埋め立て予定地の何倍も広い水面をフロートで囲い込んで、海上ヤードの工事が進められている。

 二台のクレーンが休みなく捨て石を投下していた。海上ヤードとは?

 護岸工事のための「資材仮置き場」と設定され、あくまで仮で、後に撤去することが前提で建設される。

 しかし、マヨネーズ状の軟弱地盤に一度投入された膨大な石材等の資材を、果たしてすべて撤去可能なのか?水面下の見えない部分は撤去しないのでは?と、早くも疑問視されている。その場限りの言い逃れをするこの国の常套手段は見透かされている。

 この日も波が荒く、海上での抗議船やカヌーによる抗議行動は行われていなかったようだ。カヌーメンバーもゲート前での座り込みに参加していた。

 山を下りた後、せっかく瀬嵩まで来たので、集落の公民館まで足を延ばした。

 瀬嵩区は集落をあげて辺野古新基地に反対している。抗議行動で瀬嵩の浜を訪れる人も多いので、公民館の入り口で、暖かいお茶や冷たいお茶などが、だれでも自由に飲めるよう用意されていた。有難いことだ。 

 公民館に展示されている大浦湾でとれる貝殻の標本が圧巻。夜光貝、スイジガイ、シャコガイ、ほら貝等々、なんともでかい。このように大きな貝がとれる豊かな海が大浦湾なのだ。

 大きさだけではない。これらすべて辺野古の海でとれる貝の種類である。この生物多様性豊かな海を、戦争の道具米軍基地のために生き埋めにしているのが日本という国なのだ。この貝殻たちを見ているだけで、これらをすべて失うのか!と痛みで胸がいっぱいになる。

 まだ遅くはない。辺野古新基地の工事は即刻中止するべきだ。

 山に登る途中で見かけたケラマツツジとムラサキカタバミの花。自然は、命に満ちている。人間も自然の一部。自然をないがしろにする者は、自らの命をもないがしろにしているのと同じ。いつか思い知るときが来るであろう。そう思わずにはいられない。

 

 

2024年2月1日リンクURL