辺野古不承認訴訟 県敗訴 ~ 司法は国の代弁者か!それでも私たちはめげない闘い続ける

 辺野古の新基地建設の設計変更申請をめぐる二つの裁判で、昨日(16日)福岡高裁那覇支部で判決があり、谷口豊裁判長は、いずれも沖縄県側の訴えを退けた。

 辺野古新基地建設の設計変更申請を沖縄県が不承認としたことに対し、国土交通相が県の不承認を取り消す裁決をし、さらに承認するよう求める是正の指示を出したことに対し、県は、裁決も是正指示もどちらも違法だとして、取り消すよう求めていたもの。  

  オール沖縄会議では、裁判所隣の城岳公園で事前集会を行い、「これまでの状況から厳しい判決が予想されるが、どんな結果が出ようとも、我々はこれからも闘い続ける」と決意を新たにして裁判に臨んだ。

 判決を言い渡す谷口裁判長のことばは、いつもながら口を開いてから言い終わるまで5秒もかからなかった。判決理由の説明もなく、後は文書で原告代理人に渡されるのだという。傍聴人にとってはほんとに不親切な何も伝わらない日本の裁判制度である。 

 判決後の集会で、詳しいことは判決文を精査しない言えないが…としつつ、判決内容の解説をする加藤弁護団代表。

 予想されたとはいえ、司法が「法の番人」の役割を投げだし、国の代弁者となっている。弱きを踏みにじり、強きにすりよる司法の姿には、この国の行く末に絶望しか感じ得ない。 

             <3月17日 琉球新報>

 

 

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