さんしんの日(3月4日)の辺野古 ~ 第36回 県民大行動

  毎月第一土曜日に行われる辺野古県民大行動、たまたま「さんしんの日」と重なった。

 「文化の力で辺野古新基地建設を吹き飛ばそう!」と、2014年から辺野古ゲート前でも毎年行われてきた「さんしんの日」。コロナ禍でこの3年間は開催できなかったが、今年やっと一部復活した。

 暗いニュースばかりが毎日のように島を覆うがごとく襲ってくる沖縄、こういう時だからこそ先祖代々受け継がれてきた文化の力で元気をつけて頑張ろう!と、「さんしんの日」復活の経過を報告する高里鈴代オール沖縄共同代表の開会あいさつの声も弾む。

 「今年までは自粛」としていたのを急遽3日前に実施が決まったこともあり、弾きて・歌い手も、踊り手も十分にそろわず、例年に比べて少々物足りなかったが、それでもみんなの気持ちを高揚させるに十分だった。

 いざとなればその場でもすぐに10人や20人の踊り手や三線(さんしん)奏者が出てくるのは、沖縄における芸能の普遍性の表れである。歌や踊りは、決して特別な人たちだけのものではない。


 県民大行動はこの後、いつものように国会議員代表、県議会議員代表、各島ぐるみ会議代表とあいさつが続活き、玉城デニー知事もメッセージを寄せた。  

 県外からの参加者として、「米軍駐留は憲法違反」とした有名な「伊達判決」を活かす会の共同代表で砂川事件元被告の土屋源太郎さん(88歳)が、「砂川事件裁判国家賠償請求訴訟」を通して今も闘い続けていることを報告。「今日の県民大行動に参加して、沖縄の皆さんの熱い思いに触れ感動した。立川基地だけでなくすべての米軍基地に反対する。沖縄に連帯してこれからも闘い続ける」とあいさつした。

 

 

 

 

 

 穏やかな春の日差し中で開催された3月の辺野古県民大行動、およそ600人(主催者発表)人が参加した。

 この日は石垣島で自衛隊のミサイル配備開始に抗議する全国集会や、うるま市でコロナ禍で中止が続き4年ぶりに再開された大規模な市民マラソンなどがあり、いつもより参加者が少なかったが、気持ち的には盛り上がりのある集会となった。

     

 

 

2023年3月5日リンクURL