デニー知事 正式出馬表明 ~ 9月沖縄県知事選挙

 玉城デニー知事は、今日(11日)記者会見を行い、9月に行われる県知事選挙への二期目の出馬を、正式に表明した。

 大勢の支持者とともに記者会見を行った玉城知事は、開口一番、サトウキビの繊維で織った布に、県蝶・オオゴマダラをデザイン、しかもレンタルであると、着ているかりゆしウェアを紹介、県が重点施策として取り組んでいるSDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)の一環を体現していると自慢。

 そのうえで、「正式に出馬を表明します」と宣言した。

 「県知事として、あらゆる課題の解決に挑戦し、県民の暮らしと笑顔、県政発展のため、全身全霊で取り組むことを誓う」と決意を示し、改めて「辺野古に新しい基地は絶対につくらせない」と強調した。

 玉城知事は、記者団からの各質問に答えた後、後ろ側に控えていた支持者の方を向き、丁寧に頭を下げてあいさつした。

 記者会見を終え、会場から出てくる支持者一人ひとりとグータッチでコミュニケーションをして見送った。

 

 

2022年6月11日リンクURL

違法ダンプ 許しません ~ 6月8日の辺野古

   いつも使っているパソコン(デストップ)が、去る6日の午後から故障、仕事が滞り、ブログの更新もままならない。今年に入って不調が続いていたが、ついに完全にダウンした。かろうじてメールのやり取りや簡単な作業は古いノートパソコンで何とかやっているが、必要な資料が見れないのと、細かい作業をするためのソフトが使えないので、お手上げ状態。昨日の辺野古の様子だけは簡単に報告しておきたい。

 梅雨後半(芒種)の季節に入り、雨続きの沖縄。例年の3倍の雨が降っているとのこと。今日(8日)も午前30%、午後70%の降水確率との予報の中、辺野古へ。

 途中、交通事故の渋滞に巻き込まれ、辺野古へ着いたのは9時03分。ゲート前ではすでに一回目座り込んだ人たちの排除が始まっていた。

 

 

 最近分かったことで、物資を運んでいるダンプの決まり事として、営業中は企業名が明記されていなければ、違法運航になるとのこと。先週から安和桟橋や塩川港に出入りするダンプのチェックで、違法ダンプが多く見つかり摘発されたという。

 その影響かここ辺野古の工事用ゲートでも、今日は手書きや、いかにもとってつけたようなネームプレートのダンプがいくつもあった。

 

 11時は、第四ゲートへ。

 雨の中での埋め立てや森林伐採、道路工事は海の汚染につながる。

 国道沿い、辺野古集落入り口付近の植栽にリュウキュウキョウチクトウが満開。どんよりとした雨模様の空にノボタンが彩を添えていた。

 この日は午後から別日程が入っていたため、私は11時過ぎに辺野古を後にした。

 

 

2022年6月9日リンクURL

伝え合い、つながろう。そして、わたしたちは あきらめない ~ 高江座り込み 15周年報告集会

 昨日(6月5日)は、北部訓練場ヘリパッド建設に反対して闘っている高江の座り込み15周年報告集会に参加した。

 やんばる(山原)と呼ばれる沖縄本島北部の亜熱帯の森は、世界にも類を見ない生物多様性に富む動植物の宝庫。世界でここにしかいないヤンバルクイナやノグチゲラなどの固有種で絶滅危惧種が数多く生息する奇跡の森である。戦後米軍はこのやんばるの森を、ジャングル戦の訓練場として使用して来た。

 2007年、北部訓練場の過半が返還されると発表され喜んだのもつかの間、残った半分に、新たなヘリパットがくられるとわかった。それは東村高江の集落を取り囲むように6つ、しかもあの悪名高きオスプレイ専用のヘリパットである。

 高江地区では集落を上げて反対の声を上げ、工事のために設けられたゲートにテントを張り、監視活動を開始した。以来15年、政府は2016年に全国から1000人もの機動隊を動員し、座り込む住民、県民を排除し工事に着手、2019年ヘリパットの完成を宣言した。が、森の中では今も工事が続き、返還された跡地からは、世界遺産に登録されたものの、米軍の廃棄物(未使用の実弾や放射能物質を含む戦闘機器など)が回収・浄化されず問題化している。

 

 昨日の15周年報告集会は、高江機動隊派遣訴訟の各地からの報告を中心に行われ、福岡、東京、愛知、沖縄からそれぞれ訴訟の経緯が紹介された他、米軍による水汚染とたたかうハワイ先住民のメッセージビデオの紹介などが行われた。

 また、ジュゴン保護キャンペーンセンターの吉川秀樹氏が「やんばるの森を真の世界遺産へ」と題する報告も、今後への取り組みの希望となった。

 

 

 報告集会が行われた東村の農民研修センターまでは、那覇からは片道2時間半余り。そこから高江の現場まではさらに30分以上かかる。およそ3年ぶりの東村だった。

 道中見上げる空は梅雨明けはまだなのに、すっかり夏模様。

 羽地たーぶっくゎ(田んぼ)には稲が豊かに実り、刈り入れが近いようだ。羽地内海も穏やかに凪いで、本来のおきなわの風景に気持ちが和んだ。できればこの海で泳ぎたいなぁ。早くこういう日常を楽しむ暮らしに戻りたいものだ。

 

2022年6月6日リンクURL