前日の凄まじい豪雨の名残の中、辺野古へ向かう。那覇出発の頃は、雨は落ちていなかったが、途中高速道路恩納村あたりから降り出す。日中は晴れる予報だけど、辺野古は雨だろうかと心配になる。
小雨の中、一回目は30人近くが座り込んだ。
文子さん、今日も頑張る!
今日も列をなして入るダンプやミキサー車に、マイクで呼びかける。「運転手さん!違法工事に加担しないでください。あなたの技術や労働を、人殺しのための基地や自然破壊に使わないでください。沖縄の豊かな未来のために使ってください」。
そして、ダンプのドライバー一人ひとりに、丁重に頭を下げる人がいる。メッセージボードを掲げながら…。
11時は第4ゲートで座り込む。第4ゲートから見える大浦湾に、いつものまぶしいほどの海の青さが見られないのは、天気のせいだけではない。赤土をぶち込んでの埋立てや、シュワブ内の陸地で行われている工事や、弾薬庫周辺の樹木皆伐、道路工事で赤土が大浦湾に流れ込んでいるのだ。
正午前2度目の座り込み。
2時の第4ゲートからの工事車両の出入りはなかった。どうやら、抗議の人たちが座り込む前に入ったらしいとのこと。誰も監視がいないのを見計らって出入りしているのではとみられる。
午後3時、3回目の座り込み。後ろの40名にも及ぶ民間警備員の人数の多さは、いつ見ても異様である。
トイレを利用させてもらっている浜の第2テント横、大きな「ゆうな」の木に、黄色い花が雨上がりの陽に照らされて、まぶしいほどに輝いていた。
ふるさと・渡嘉敷島の実家の生垣も大きな「ゆうなんぎい」だった。車を通すための道路拡張のため、味気ないブロック塀にされてしまったが、私にとっては「ゆうな」は、胸がキュンとなるほど郷愁を誘う花である。