辺野古の海底にサンゴ散乱

 書くべきことがあまりにも多すぎて、お伝え出来なかったことの一つがこの記事である。読みながら、書きながら怒りが込み上げてくる。 

 <3月4日 琉球新報>

 沖縄県や県民の反対を押し切って、成功するかどうかもわからないサンゴの移植を強行する政府の横暴きわまる理不尽にも腹が立つが、その上に移植すると称して、世界的にも貴重なサンゴ礁を破壊して切り取った珊瑚を、そこらへんに放り投げているとしか思えない散乱状況に、怒りが収まらない。

 今朝(18日)の新聞報道によると、沖縄防衛局はこのサンゴが移植のために切り取った珊瑚であると認め「一時的に置いてあっただけだ」と言い訳しているという。

<3月18日 琉球新報>

 サンゴ投棄現場。ダイビングチーム・レインボーによる調査。60cm以上の切り口が上を向いている。

  ダイビングチーム・レインボーによるサンゴ調査。一つはあおむけ、もう一つは横倒しになって藻類が付いている

 さかさまにひっくり返っている。ボンドが付いていないことから移植後はがれたものではない。

大浦湾のサンゴ投棄の現場で、潜水調査。ひっくり返っている。

 三つのサンゴがひっくり返っている。手前ふたつの切り口は藻類が着生しているので、投棄されてからかなり時間が経っているものと思われる。

<写真提供:沖本裕司さん―沖縄報告より>

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2022年3月18日リンクURL

 道草 バンザイ!!

 昨日、辺野古の帰りは与儀でバスを降り、時間も気持ちにも余裕があったので歩いて20分ほどの家路を、いつもの大通りではなく、これまで通ったことのないスージグワァ(路地裏の小道)を道草した。

 

 

 民家の庭に咲く満開のイペーの花が目についた。残念ながら、カメラではあの目が覚めるような鮮やかな黄色は出せない。改めて人間の眼の神秘と精巧さに脱帽する。

 しばらく歩くと、今度は淡雪のような優しい色をしたメイフラワーに出会った。沖縄では「5月の花」の名を持つ花が、3月に咲く。

 この日は最高気温26度の夏日だったし、五月の花が咲いても不思議はない。

 

 自宅のすぐそばにあるフラメンコ教室のスタジオの庭では、年中咲くブーゲンビリアが、さらに彩を増して咲き誇っていた。

 社会的には真冬の沖縄だが、自然界はそんなことはお構いなし、時期(とき)が来れば期待を裏切ることなく命の豊かさを人間界にも運んでくれる。

 気まぐれに道草をしたら、春真っ盛りの沖縄に出会えた。

 

 

 

2022年3月17日リンクURL

若者たちがやってきた! ~ 今日(3月16日)の辺野古

 今日はいつもの貸し切りバスではなく、知り合いの車に便乗させてもらったので、いつもより40分も早く辺野古に到着。

 それでもゲート前はすでにのぼりが立てられ、舗道は掃き清められて一日の抗議行動がすぐに始められるように準備が整っていた。いつもながら頭が下がる。

 私たちの他に一番乗りは、隣村・宜野座から毎日やってくるこの方、元教師で労働運動のリーダーも担ってきた筋金入りの闘う人だ。手作りのプラカードがステキだったので、写させてもらった。

 

 そして、もう一人・立憲民主党の辻本清美さんが辺野古視察へ。この後抗議船に乗って埋め立て現場の海に出るという。

 9時の搬入に備えて一回目の座り込み。今日は早朝からかなりの人数が参加した。

 私たちが座り込んだ目の前を爆走する米軍車両。演習の激化が肌感覚でわ伝わってくる。

  
 

  延々と続く工事車両に、思わずため息が出る。

 今週初めから第三ゲートからの工事車両の出入りはないという。しかし周辺の木々の伐採は進み、ゲートから北へ200㍍ほど先まで皆伐、広範囲にわたって痛々しい山肌をさらしている。

 第三ゲートから見える海の様子は、動きの激しさが増しているように見えた。

 東京から大学生が5人で、沖縄のことが知りたいとやってきた。高里鈴代さんから講義を受けた。辺野古新基地建設のことだけではなく、日米安保、地位協定などについても、熱心に質問していた。

 いずれも最近まで沖縄のことには全く関心がなかったという若者たち。原発や基地問題などもテーマにするウーマンラッシュアワー村本の漫才で沖縄のことを知り、もっと深く知りたいと、仲間を募って自主的にやってきたという。頼もしい。

 「実際に自分の目で見て、聞いて、体験したことを持ち帰り、周りの人たちにも伝えたい」と抱負を語った。

 

 正午前の2回目は、学生たちも一緒に座り込んだ。

 

 今日は、第三ゲートでの行動がなかったので、久しぶりにみんなで歌を唄う時間もとれた。

 

 

 うりずんの山は新緑が萌え、道端には西洋タンポポの花が顔をのぞかせている。

 

 

2022年3月16日リンクURL