翁長知事 辺野古埋め立て承認の取り消しを表明

翁長知事は14日県庁で記者会見し、辺野古の新基地建設について、
前知事の承認には手続きに法律的な瑕疵があつたとして
取り消すことを表明した。

14日 沖縄タイムス号外

14日 沖縄タイムス号外

取り消しの手続きには1ヶ月ほどかかり
実際に取り消しが行われるのは10月中旬となるとのこと。

これに対し国は、
法律的に対応しながら「取り消しても工事は進める」としており
辺野古の海上やゲート前で新基地に反対して闘う市民の抵抗が
今後さらに重要かつ厳しくなると予想される。

2015年9月15日リンクURL

辺野古海上作業再開

集中協議の決裂を受けて、沖縄防衛局は今朝6時半過ぎから海上作業を再開、
立ち入り禁止を示す黄色いフロートを張りを始めた。

ゲート前で、工事再開を警戒して前夜から泊まり込みで監視を続けていた抗議議の人たち120人や、海上では、カヌーや抗議船が工事再開に抗議と抵抗を続けている。

DVC00019.JPG

 

一方、翁長知事は週明け14日(月)にも前知事が出した埋め立て承認の取り消しを
表明するという。

詳しくは 琉球新報電子版号外で http://ryukyushimpo.jp/

 

 

 

 

2015年9月12日リンクURL

工事中断最終日~今日(9月9日)の辺野古

DVC00021.JPG国と県の集中協議は、大方の想定通り決裂に終わった。
そして、一ヶ月の中断期間の今日が最終日だった。

一ヶ月の工事中断はどこに利があったのか見方もいろいろだが
少なくともゲート前行動からみれば、
緊張感が薄れて中だるみになりそこから崩れるのではないかと
国が期待を持っていたとすれば、それは大きな誤算だったといえよう。DVC00008.JPG

この一ヶ月、ゲート前行動はますます人が増え、団結が強まり、行動の中身も充実した一ヶ月だった。
充実の内容の一つが辺野古総合大学夏季集中講座である。

 

講座最終回の今日は午前の部 島田忠彦さんの「島うたコンサート」
古典音楽から民謡まで お馴染みの曲はみんなで合唱し、
フィナーレはカチャーシーで大いに盛り上がった。

150909_112240

島田忠彦さん

 

午後の部は 伊波洋一さん(元・宜野湾市長)による
「辺野古新基地建設の狙いと南西諸島の軍事要塞化」と題する講話。

「アメリカの国益のためアメリカが仕掛けた中国との戦争に
沖縄を戦場にして自衛隊が戦う」という「エアー シー・バトル戦略」を
実際に米国防省や自衛隊が出した資料をもとに分析した具体的な話しで
背筋が寒くなるような内容だった。

伊波洋一さん

伊波洋一さん

アメリカが対中国紛争で日本に求める集団的自衛権の行使は
「中国の台湾進攻に対して、日本が琉球列島で戦闘を開いて中国海軍を攻撃するよう求めいてる」というもので、安倍政権が強引に推し進める「集団的自衛権の行使」は、いつかあるかもしれない将来の話などではなく、成立すればすぐ明日にでも条約を結びたいというのがアメリカの要請だという。

米国は、台湾有事に際し「中国本土への上陸は成功の見込みがないので、米軍基地が集中する沖縄に中国が先制攻撃するよう仕向け、集団的自衛権の行使で自衛隊が戦っているうちに、自らは中国のミサイル圏内から退避し、体制を立て直して制空権を拡大、主導権を奪回してこれを維持する」というエアー シー・バトル作戦。つまり、アメリカと中国は直接には戦わないし、お互いに自国は戦場にしない。これによって「米国政府の適度な目標達成に有効」と見込まれているという。「米軍は日本を守るためにいるのではない」とは、こういうことなのだ。

アメリカによってつくられる戦争に駆り出される日本、再び戦場として差し出される沖縄の構図がすでに出来上がっているという話である。(沖縄だけでなく、岩国、三沢、横田などの米軍基地も中国の攻撃対象に想定されている)

現実に、いま辺野古新基地に加え、奄美諸島への対艦ミサイル部隊の配備、沖縄宮古島への自衛隊ミサイル基地建設、与那国島への陸上自衛隊配備、那覇空港への早期警戒機配備など奄美を含む沖縄(南西諸島)の軍事要塞化が急ピッチに進んでいる。

DVC00019.JPG

明日からまた、工事再開に向けて、資材搬入や、埋め立て工事のための作業車両が基地内に入ることが予想される。工事一時中断前よりさらに厳しい抗議行動になるであろう。

2015年9月9日リンクURL