警視庁公認の違反ダンプ横行~今日(11月1日)の高江

集中行動日は大勢の抗議市民の参加があり北部訓練場への砂利の搬入を止めることができているが、他の日は人数が少なくなるため、毎日60台から多い日は100台分もの砂利が運び込まれている。

集中行動日以外にも多くの市民が高江に来てほしいとの呼びかけに応え、1日は友人の車で高江に行った。

午前5時に那覇を出発。雨の中、8時半高江に到着した。N1ゲート前だけで砂利搬入を止めるのは難しいと判断で、国頭村と本部にある採石場の出口2か所でもダンプ阻止行動をすることになったとのことで、N1ゲート前は20人ほどの少人数だった。

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いつもなら砂利を積んだダンプが到着する9時半ごろになってもその気配はなかった。採石場から出る砂利ダンプを二時間近く止め続けているとの情報があり拍手が起こる。しかし、市民側の作戦に気づいた機動隊が高江から採石場の方へ駆けつけ、10時前に抗議の市民は排除され、10時50分、この日最初のダンプがやってきた。

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ダンプが到着する前から座り込む市民をごぼう抜きし、圧倒的な数の機動隊で道路の両側に檻をつくり、市民らを囲い込む。

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不法にも、抵抗する市民に、警察のカメラが5~6台も集中して向けられる。

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法律違反、肖像権の侵害だといくら抗議しても撮影をやめない。彼らが写したものが、逮捕の時の証拠写真になる。いくらでも合成ができるので恐ろしいことだ。

人数が少なかったので、わずか20分ほどで市民は排除され、洪水のように砂利を積んだダンプ8台が何度も往復して60台分の砂利を運び込んだ。

この間実に4時間に渡って市民を機動隊の檻の中に閉じ込め、地域住民の唯一の生活道路である県道70号線を完全封鎖、業者の砂利トラ運行便宜のために一般車両は完全に締め出され、通行できない状態となった。(この間市民は缶詰め状態で身動きもできないのに対し、機動隊は数にまかせて交代で昼食をとっていた)

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殿様行列並みに、何台もの警察車両に物々しく護衛されて県道を走る砂利トラ。市民らはこれを「お砂利さま」と呼んで皮肉る。

積載オーバー、不明瞭なトラックナンバー、整備不良など明らかな違法ダンプが、警視庁機動隊に守られて、砂利を運んでいる。

警視庁公認の違法ダンプが爆走し、工事現場の出入り口には、工事の内容、工事期間、施工主など掲示しなければならないが、それも一切なし。また工事現場から出てくる車両が公道を汚さないようタイヤを洗う水場を設けなければならないがこれも無視。あたりに砂埃が舞い上がっていた。

違法の数々が横行する高江のオスプレイパッド工事現場。工事の発注主は防衛局、つまり国である。これらの言う「法治国家」はどこにあるのか、聞きたいものだ。

 

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p1040139砂利の他に、重機や建設資材を積んだトレーラー三台も中に入って行った。

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上空では、オスプレイや大型ヘリが、騒音をまき散らしながら訓練を繰り返し、座り込む市民の感情を二重、三重にも逆なでする。(オスプレイの写真は取り損なってしまったが…)

DVC00006.JPG この日の、N1ゲート前の警備は警視庁だった。(ゲートの中には神奈川県警も)

2016年11月2日リンクURL

辺野古に新基地は 絶対つくらせない名護市民集会~瀬嵩の浜で

昨日(29日)は、忙しかった。

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3時起床。4時50分県庁前集合で高江へ。
AM7時50分高江N1ゲート前到着。6時から始まっているゲート前での集会に合流。
正午からは、同じN!ゲート前で差別発言に対する抗議集会。
3時に高江を出て、今度は辺野古の大浦湾を臨む瀬嵩の浜で行われている「辺野古へ新基地を絶対につくらせない名護市民集会」に参加した。

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これまで私は、「海にも山にも新基地は造らせない」と常に言ってきたが、今回は「絶対につくらせない」と「絶対」が加わりました。と、あいさつする稲嶺名護市長。

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DVC00057.JPG夕闇迫る瀬嵩の浜に400人が集まった。

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裁判所の和解案を受け入れた後工事が止まっている大浦湾は、海を切り裂いていた黄色いフロートもなく、穏やかに秋の風情を漂わせている。

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名護市民投票の年に生まれたという地元・瀬嵩の青年は、お母さんのおなかの中にいたときから、辺野古に基地は造らせないと頑張る両親と共に、様々な反対集会に参加してきた。19歳・大学生になった今も、家族5人で毎週金曜日の夕方、辺野古キャンプシュワーブゲート前でキャンドルデモを行い、「NO BASE」を訴え続けている。

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どこにもありがちな、有名人、政治家などの挨拶が延々続く集会ではなく、純粋に地域住民の生の声だけを聴く 胸に響く素敵な集会だった。

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締めくくりに知念良吉さんが歌うオキナワンバラードが、風に乗って海にたなびき、心に沁みた。涙が出そうだった。

「この海に人殺しの基地は絶対につくらせない!」 沈む陽を背に受けながら、静かにふつふつと勇気が湧いてきた。みんなもきっとそうだったと思う。

2016年10月30日リンクURL

機動隊の差別発言抗議集会~今日(10月29日)の高江

「高江」土曜集中行動日の29日は、250人の結集で、砂利トラックの侵入は許さなかった。

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ウチナーンチュ大会で故郷・大宜味村へ帰ってきたというサンフランシスコ在住の女性は、夫を伴って高江へやってきた。いつもネットで見ていて、「美しい故郷・沖縄が壊される!」と、居ても立ってもいられない思いをしていたという。

「サンフランシスコの沖縄県人会には、350世帯・1000人余の会員がいるが、夫が米軍兵士という人が多く、基地反対の行動には、気持ちはあっても表に出られない人も多い。その人たちもアメリカの基地はアメリカに帰るべき、沖縄にある必要はないと、みんな思っている」と、故郷への熱い思いを語った。

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いまは県外に住んでいるが、宮古島出身という青年は、三線で自作の歌を披露し、帰るべき故郷がある幸せを、米軍や自衛隊の軍事基地を造ることで壊さないでと訴えた。

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ゲート前行動は、正午からは大阪府警の機動隊員による差別発言への緊急抗議集会に切り替えられた。参加者はさらに増え、400人に。

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本来「土人」とは、その土地の人という意味の言葉、大阪府警の機動隊員さん、あなたも大阪の土人だ。皆さん、自分が生まれ育った土地の「土人」であることを誇れる人間になりましょう。

DVC00084.JPG 高江のN1ゲート前集会は、国道70号線を挟んで行われるので、目の前を一般車両が通る。収穫した東村特産のパイナップルを満載したトラックが時折通過していく。パインのいい香りが漂ってきて、とても豊かないい気持になる。

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DVC00063.JPG 腹が立つのは機動隊の車両。用もないのに3~4台連なって、同じ車が15分おきに行ったり来たり。集会を邪魔するための嫌がらせであることは明らか。ほんとにみみっちいことをする。

6つの都府県から500人の機動隊が来ていて、それぞれ担当区域や役割が決まっている。嫌がらせ担当は東京の担当のようだ。多摩ナンバーだった。

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ヘリパット建設で森から追い出された希少動物のトカゲ君が、「いったいどうなっているのだ!」と、情報収集のため、集会をのぞきにきた。「ごめんね。オスプレイパッド、必ずやめさせるからね」

2016年10月30日リンクURL