戦争につながるもの(基地)はどこにもいらない! ~ 2月19日の辺野古

 今年一番の冷え込みとなった昨日の寒さが残る早朝の辺野古。最低気温13度、午後は18度と少し暖かくなる予報だが…。

 

 

 

 これから宮古に戻るという山城博治さんの顔も見える。お元気そうだ。みんなが駆け寄って握手を求め、元気のおすそ分けをもらった。

9:00、第一回目、55人で座り込み。

コンクリートミキサーの行列に、言葉も出ない。出るのはため息ばかり。

一回目の搬入が終わり、休憩のテントに戻るみんなを差し入れが待っている。今日はホットケーキと、いつものバナナ。

 

 

 

 

 

 早朝7時に出発して、1時間半かけて辺野古までやってくる那覇組にとっては、この差し入れが朝食代わりにもなり、有難いことこの上ない。

 この日は県外から参加した人たちが多彩だった。

 郵政シルバーユニオンの皆さんが首都圏を中心に全国から20名、第14次辺野古派遣団だという。安和や塩川、高江、伊江島にも行き、前日から辺野古で座り込み。

 代表の一人は横田基地の近くに住んでおり、「一昨年10月からオスプレイの配備により、事故の恐怖と騒音にさらされている。月に一回基地の近くの公園で抗議集会を開いてきたが、昨年暮れからやっとゲート前で直接抗議行動を行うことができるようになった。多い時で20~30名だが、私たちが集まるだけで、基地のゲートが閉まる。基地機能に影響を与えることができることを実感している。私たちは月に一回だけだが、沖縄は毎日やっていると思うと、そのすごさがわかる」

 京都から参加の男性は、「米軍のレーダー基地の建設に反対して活動を行っている。米軍の交通事故が多発している。年間60~70件発生している。事故が起こるたびにいろいろな約束を取り決めるが、米軍はその約束を守らない」

 福島から参加した人は、「もうすぐオリンピックの聖火リレーが福島から始まる。安倍政権は、福島の子どもたちも元気に遊んでいるかのようにアピールしているが、1000万デシベルの汚染物質が見つかった場所も、オリンピックに合わせるかのように、無理やり汚染地区の避難解除が行われている。超保守の福島県だが、安倍政権の支持率は支持35%、不支持が51%と半数を上回った」

 奈良からの参加者「奈良は米軍も自衛隊基地もない唯一の県。沖縄は米軍基地が多いから新基地建設は反対というのではない。基地そのものがいけないのであって、どこかへもっていけばいいというものではないと思う。戦争につながるものはどこにもいらない。負けない方法はここで(辺野古)で学んだ。勝つまであきらめないこと」

 12:00前、二度目の搬入を前に55名で座り込み。

 整列する機動隊を前に、辺野古名物 替え歌のど自慢大会が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名曲調あり、演歌あり、沖縄民謡あり、デュエットあり。中には「自分の歌が終わるまでは排除しないように!」と、機動隊の指揮官に釘をさす者もあり。指揮官が思わず笑顔で頷く場面も。

 数人が歌い終わると「時間いっぱいです」と、情け容赦なく排除が始まった。

結局この日も3回にわたり、計169台の工事車両(94台が生コン車)が基地の中に入った。 

 闘い済んで日が暮れて…帰路のバスに向かう途中、いつも疲れた心と身体を癒してくれるのは植物・花たちである。

やんばるの森に自生するトベラの花。とてもいい香りがあたりに漂う。

テント横の花壇では、八重咲の白いスイセンとリュウキュウエビネが香っていた。

 

 この日、昨年11月に高江の森(米軍北部訓練場)に侵入したとして、5人が刑特法違反で逮捕・拘束されたとの情報があり、那覇からのバスは、帰途5人のうち二人が拘留されている沖縄署に抗議と仲間への激励行動を行うことになった。

 

 

 

 

 

 

 およそ1時間にわたり、沖縄署前で「仲間を返せ!」と抗議、「仲間よ頑張れ!ひとりじやないよ!」と、激励の呼びかけをした。逮捕された男性らは、今月25日から5日間、新基地建設反対の大規模集会を計画していた。卑劣にも「集会をつぶすために、狙い撃ちされたのではないか」とみられている。

2020年2月21日リンクURL