桜並木に大感激! ~ 2月14日の渡嘉敷島

 昨日(14日)は、東京から平和学習でおいでになった7名の方々を案内して渡嘉敷島へ。

 トマリンの切符売り場は、いつもだと長い行列ができ、切符を買うのに15分~20分待たされるのが当たり前になっていましたが、昨日は船が欠航になったのかと、一瞬思ったほどガラガラ。並んでいる人は一人もいませんでした。

 もちろん、船の中もガラガラ。10人ほどが横になれる優先室に私一人だけという状態でした。コロナウィルスによる中国からの観光客の減少だけでなく、韓国、台湾など他の外国や、国内旅行者も激減しているようです。観光業への影響は計り知れないものがあります。

 昨日はあいにくのお天気で、自慢のケラマブルーの海を、皆さんにお見せすることはできず、とても残念だったのですが、でも、神様は私たちを見捨ててはませんでした。この季節ならではの、別の感動を用意して待っていて下さったのです。

 この島に生まれ育って70年余、私も渡嘉敷島にこんな見事なさくら並木があることは知りませんでした。

 国立青少年交流の家から島の裏側を回るように一修道路があり、その途中に数十本の桜の木が植栽されていました。例年ならもう葉桜になっている時期なのだそうですが、今年は一斉に咲くのではなく、時間差で開花し、十数本がいままさに満開を迎えていました。(待っててくれて、ありがと!!」)

 桜の他に、ヤマモモや野イチゴ(バライチゴ)など野生の実りが色づき始めていました。あと2~3週間後に食べごろを迎えるとのことでです。

 一行は、「集団自決」などの戦争遺跡や歴史遺産などいくつか回り、渡嘉志久の浜で休息。

 サンゴの砂浜で大の大人が童心に返り、波と戯れ我を忘れて砂遊びに夢中になっていました。豊かな自然には、人の心を芯から癒す力があります。

 最後に訪れた「アリランのモニュメント」では、真っ赤なケラマツツジが満開。

 去る大戦時、この島の「慰安所」に繋がれ、耐えがたい性暴力を強いられた朝鮮の女性たちの姿と重ね合わせ、胸が締め付けられるような美しさに、心を奪われました。

 

 

 

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