我が家にも 春が来た!! ~ お母さん、桜が 咲いたよ!

 我が家の庭の桜の木に、はじめて花が咲きました!小さな苗を植えて10年余、木は二階のベランダに届きそうなほど成長したのに、なかなか花が咲きませんでした。

 

 昨日(16日)、しばらくぶりに訪ねてきた妹(次女)が、てっぺんに近い枝の先に、ピンク色を発見!一枝にだけ10輪ほどの花をつけていました。私は、毎日眺めながら、緑の葉の新芽が出始めたので、「今年もダメかぁ」とあきらめていた矢先のことです。近隣ではすでに桜の季節は終わり、ほとんど葉桜になっています。年月も季節も、遅まきながら我が家にやってきた春~!

 

 桜開花の報に、四姉妹がそろいました。10年ほど前、苗を植えたのは妹(三女)、「何かの記念樹として植えたはずなんだけど、何の記念だったか忘れた」とのたまう。母の米寿だったか、ひ孫が生まれた記念だったか、それともネーネーの定年祝いだったのか、他の三人も思い出せません。この10年余、うれしいことも辛いこともいろいろあったもんね。呑気な家族です。

 この小さな庭のあるマンションは母の住まいでした。その母も亡くなって、早くも今年6月が7年忌。花を育てるのが好きで得意だった母も、桜が咲くのはいつかと、きっとマチカンティして(待ちかねて)いたはずです。あの青い空のどこかから、母も見ていてくれるでしょうか?「お母さん!桜 咲いたよ」

 

 

2020年3月17日リンクURL

野山に春の実り ~ 渡嘉敷島

 陽光に照らされて、渡嘉敷島の野山はいま豊かな実りの季節を迎えています。写真を見るだけでもワクワクし、豊かな気分になる春の便りです。

 <3月15日 琉球新報 ↑>

 渡嘉敷島で過ごした子どもの頃、大人たちが野良仕事から帰ってくるのを、今か今かと待ちかねていたものです。お目当ては「やまむむ、野イチゴ、くーび、なんでんしー、ぎーま…」など、季節によって木の実は違っていたけれど、母や祖母が家で待っている子どもたちへのお土産にと、野山に実る自然の恵みを手折ってくるからです。(ケーキやアイスクリーム、果物などいくらでも美味しいおやつが食べられる今の子どもたちは見向きもしませんが…)

 それはいつも、頭に乗せたバーキ(ざる)いっぱいに収穫した作物(芋や大根、人参など)の間に一枝か二枝、まるでかんざしでも飾るかのように挿して、帰ってくるのです。その姿を見つけたときの、うきうきした気持ちと幸せ感と共に、子どもの頃の自分が、鮮やかな映像となって蘇ります。

バライチゴ

バライチゴの花

野いちご狩り2013年

これは大人になってから教えてもらったことですが、ある日、畑からの帰り道、まだ青い実がつき始めたばかりのヤマモモの木を見つけた祖母が、その一枝に目立つ色の紐(何色だったかは忘れてしまいましたが)をリボン状に括り付けたのです。「それ何?」と聞くと「この枝は私が予約しましたよ」という意味なのだそうです。そうすれば、この枝には誰も手をつけない、村人の間の暗黙の了解だったようです。

 こういうのって、いいなぁ~!しかも、一本の木全部ではなく、”一枝”というのがまたいいですよね。古き良き時代のお話です。

 

2020年3月16日リンクURL

劇団青い鳥 沖縄公演「普通の人々」満員御礼!

遅ればせながらの報告です。

 3月4日に行われた劇団青い鳥沖縄公演「普通の人々」は、おかげさまで満員御礼の大盛況のうちに幕をおろすことができました。
各方面から多くの友人・知人・仲間たちにお力添えをいただきました。ご協力をくださった方々へ、心から厚く御礼を申し上げます。

 

 新型コロナウィルスによる自粛の嵐が吹き荒れる中、「飛行機に乗れる限り、沖縄へ行く!中止はしないしない!」という劇団スタッフ・キャストの強い決意を受けて「沖縄応援団」も踏ん張り、無事上演にこぎつけました。それでも青い鳥の皆さんは、客席は半分埋まればいい方だと覚悟していたという。

 

 幕を開けてみると、半分どころか用意したイスでは足りず、急遽10席も追加するといううれしい悲鳴。

 喫茶店の片隅で向かい合う不釣り合いな男女、長い年月を共にした夫婦の結末、認知症で徘徊する母親と息子の路上での会話、目の不自由な少年が道端で出会った暖かな奇跡…私たちの日常どこにでもありそうな人間模様を三人の役者が11人の役を演じ分け、まるで本のページをめくるように五つの小さな物語が展開していく設定。

 生きていくことの切なさ、苦しさ、可笑しさ、温かさ、愛おしさがにじみ出る舞台に、ウチアタイしながら共感した人も多かったようです。

 公演が終わって劇場から出てくる人たちの表情は、誰もが感動の笑顔に満ちていました。自粛せず公演決行と聞いて「コロナなんかに負けないでね!」と家族全員で来てくれた友人がいたり、お付き合いでチケットを買ってくれた友人が、帰り際に「誘ってくれて、ありがとう!」と言ってくれた言葉が、何よりうれしい反響でした。

 予想外の大成功に青い鳥の皆さんは「奇跡の沖縄公演」と感激していました。青い鳥メンバーから届いたメールです。

 「すごい空気と時間でした。
私たち役者の前には満席以上?のお客様の息づかいと眼差しが。まばらな客席の覚悟を軽く裏切られた~何が起こったのか半分呆然としたまま、最後の場面で手を振っていました。こんな事態の中、沖縄の方々の心意気に包まれたことは宝物になりました。東京公演(3月17日)に向かうための力になりました。ありがとう以上の気持ちが湧いてきます、何だろと思ったら~皆様への敬意でした。本当に、本当にありがとうございました。天光眞弓

 「この度はそのお言葉で、その明るい笑顔で、そのご協力いただいた行動で、『奇跡の公演』にお導きくださり、 本当にありがとうございました。役者の、そして作者の私は、楽屋で、舞台裏で、舞台の板の上で、そのことを肌で感じ、何度も天を見上げました。『感謝』その言葉ひとつが浮かぶばかりでした。心より感謝いたします。沖縄のあの一日を一生忘れることはありません。ありがとうございました。天衣織女

 そして、劇団青い鳥、20年ぶりの沖縄公演大成功の陰には、コロナ騒動に臆することなく、チケット販売や、当日のコロナ感染予防対策(マスク、消毒液の確保)、劇場内の浄化作戦などに奔走した「青い鳥沖縄応援団」の存在もあります。

 コロナウイルスにも、安倍政権(?)にも、高齢化にも負けず、スタッフ、キャスト、沖縄応援団共にみんなよく頑張りました、お疲れ様!ありがとうございました。(幕)

<※舞台写真は、配られた青い鳥沖縄公演資料より>

   

2020年3月13日リンクURL