県は、弾圧と闘う県民をまもれ!! ~ 塩川港抗議行動禁止の看板設置で市民らが県と話し合い

 辺野古埋め立ての土砂搬出港となっている本部塩川港で、市民らが必死の思いで行っている抗議行動に対し、沖縄県が、県条例を盾に、違反行為として禁止の看板を立てたことに対し、オール沖縄会議が再三話し合いを要請しても、取り合ってもらえなかったことから、昨日(24日)、県庁ロビーに市民ら100人余が結集し、改めて県に話し合いを求めた。

 この問題は、辺野古新基地建設に反対するデニー県政の基本にもかかわるきわめて重要な問題であるとして、話し合いで解決したいとの市民側の思いが通じ、照屋・池田両副知事が話し合いに応じ、オール沖縄会議現地闘争部会長の山城博治さん、本部島ぐるみ代表など6人が面談した。

 その結果、県は「事前の話し合いが不十分だったと謝罪し、看板を撤去することになった」との山城博治さんの報告に、県との話し合いの間、ロビーで待機していた市民らの間から大きな拍手と歓声が上がった。 

< 問題になった二つの看板 ↑ ↓ >

 県からは、照屋、池田両副知事、そして前川土木建築部長が対応したという。

 市民側代表として話し合いに参加したみなさんからの報告によると、

「デニー知事も交えて三役で話あった結果、『県条例に基づく告看板』は撤去する。
 また、『作業中危険 作業中の立入はご遠慮ください』と記した4ヵ所の看板についても、元の状態に戻す。(以前から2ヵ所に小さな看板があった)
 ただ、看板を設置した県の趣旨については理解していただき、現場の安全確保については十分に注意してほしい」と照屋副知事。

 また、池田副知事からも「知事の辺野古反対の思いは全く変わっていない。今回は、皆さんとのコミュニケーション不足だったことを反省している。今後は事前に皆さんと十分に意見交換させていただきたい」と。

 市民側からは、防衛局は当初、地元に対し1日に160台と約束していたにも関わらずそれを守らず、一日何百台ものダンプが出入りして粉じんをまき散らしていることや、市民の抗議行動が、離島航路の車両にいかに配慮しているか、などを説明したことで、両副知事は、「初めて聞く話が多く、参考になりました」と驚いていたという。

 この結果を受けて、市民側からも「お互いに批判するだけでなく、話し合うことの大事さを改めて痛感した」との声があがった。

 明日からまた新たな気持ちで、非暴力に徹した抗議行動に、県民が心と力を合わせていきたい。そんな気持ちが湧いてきた。

 

2023年4月25日リンクURL

米メディア ザ・ネーションが沖縄・辺野古取材

                         今日(19日)は降水確率70%の予報。雨具も準備も万全に那覇を出発。

 辺野古へ向かう高速道路の沿道の山々は早くも咲き始めた梅雨期の花・イジュや月桃、ソウシジュ(相思樹)、クチナシなどの花々が春を競っている。

 雨は、霧雨が少しチラつく程度で、結局終日ほとんど降らなかった。

 例によって、高速道路の工事のため到着がおくれ、辺野古へ着くと息つく暇もなくゲート前へ。9時前、一回目の座り込み。

 防衛局は相変わらず「カラーコーンは道交法違反。撤去すように」と言い続けていたが、なぜだか、今日の機動隊の指揮官は、ほとんど声を発しなかった。

 今日は第4ゲートからの搬入はなかった。

 


 正午前、二回目の座り込み。参加者も増え、40数人が座り込んだ。みんな雨具を着ているが、雨は降りそうで降らない。

 水曜日恒例の豪華ランチバイキング。みんなが持ち寄った弁当を並べ、分け合っていただく。

 これまたどういうわけか、水曜日は男性陣の料理上手が揃っている。

 丸ごとのカボチャをくりぬいて肉詰めにした豪快なこの料理も男性の作品。プロ並みの仕上がりに脱帽する。 

 ちょうどお昼が終わったころに、アメリカの、リベラルな主張で知られるザ・ネーション(The Nation)という週刊誌の記者が辺野古の取材に訪れた。 

 一方的に取材するだけでなく、人々と交流し、自らも発言した。

 宣教師として活動していたが、アメリカが起こしたいくつかの戦争を経験して、これは違うのではないかと、ジャーナリストになったというティム記者「安保の丘から嘉手納基地を見せてもらい、アメリカが沖縄を侵略して、沖縄戦というあれだけの大悲劇を起こしただけでなく、今も居座ってネガティブな影響を与えていることに、衝撃と怒りを覚えた。ジャーナリズムとして力になりたい」と、最後に日本語で「アンポ反対!」と拳を突き上げ、大喝采を浴びた。

 また、ティム記者に同行したエドさんは「自民党が自衛隊と警察を使って基地に反対する人々を排除していると聞いた。自民党はアメリカの言いなりになっているだけだ。アメリカは自民党が大好き。自民党はアメリカの言うことは何でも聞いてくれるからだ。でも、それはあなたたちにとっても、私たちにとっても恥ずべきことだ。米軍に反対して活動し、米軍がしていることを世界に示している沖縄の皆さんに感謝する。あなたたちとともに私も闘いたい」と。

 ザ・ネーションは、1865年に創刊されたアメリカの進歩的な週刊誌。広告を入れない編集方針が有名。アメリカにこういうメディア、こういう人々がいることに感動する。 

 二人は、私たちと一緒にゲート前にも座り込み。陽気に歌まで披露してくれた。 

 

 

 

 

 

 ひめゆりの乙女たちが愛した相思樹もいまが満開。西洋タンポポの綿毛も愛らしい。

 不屈の座り込み3209日目の辺野古から。

 

2023年4月19日リンクURL

「良い知らせ」 ~ オクラレルカの花

 昨日(14日)は、名護まで所用で出かけたその足を、大宜味村の喜如嘉まで延ばしました。

 オクラレルカの花畑(田んぼ)です。見渡す限りの緑と紫の花の絨毯、沖縄ではなかなか見られない風景です。

 芭蕉布で名高い喜如嘉ですが、近年はこの季節のこの風景を心待ちにしている人も多いことでしょう。かつて喜如嘉の田んぼは、ビーグ(畳表となる琉球イグサ)が植えられていましたが、花だけでなくその葉っぱが、生け花の花材として人気の高いオクラレルカに着目し、今では一大産地になっています。

 今年は、すでに花のピークは過ぎていましたが、それでもまだ多くの人たちが訪れていました。雑誌などのグラビア撮影でしょうか?琉装姿の女性にカメラをむけるグループ。保育園の子どもたち、介護施設のお年寄りの一行など、地元の人たちにも親しまれているようです。


 子どもたちは、花より団子ならぬ水遊び。脇を流れる水路に足を入れ大はしゃぎ。自然の中で生き生き、のびのび動き回っている子どもたちの姿は、見ているだけでこちらも元気になります。 


 生態系も豊かな喜如嘉ターブク(田んぼ)です。


 オクラレルカの花を楽しんだ後は、集落内の散策もお勧めです。ただしあくまで、集落の皆さんの暮らしのお邪魔にならないように、節度ある行動に気を配りましょう。

 ちなみに、オクラレルカの花言葉は「良い知らせ」だそうです。どんなステキな知らせが届くのか、ワクワク胸を躍らせながら待っているところです。このブログを見て下さったあなたにも、きっと良い知らせが届くことでしょう。

 

2023年4月15日リンクURL