米メディア ザ・ネーションが沖縄・辺野古取材

                         今日(19日)は降水確率70%の予報。雨具も準備も万全に那覇を出発。

 辺野古へ向かう高速道路の沿道の山々は早くも咲き始めた梅雨期の花・イジュや月桃、ソウシジュ(相思樹)、クチナシなどの花々が春を競っている。

 雨は、霧雨が少しチラつく程度で、結局終日ほとんど降らなかった。

 例によって、高速道路の工事のため到着がおくれ、辺野古へ着くと息つく暇もなくゲート前へ。9時前、一回目の座り込み。

 防衛局は相変わらず「カラーコーンは道交法違反。撤去すように」と言い続けていたが、なぜだか、今日の機動隊の指揮官は、ほとんど声を発しなかった。

 今日は第4ゲートからの搬入はなかった。

 


 正午前、二回目の座り込み。参加者も増え、40数人が座り込んだ。みんな雨具を着ているが、雨は降りそうで降らない。

 水曜日恒例の豪華ランチバイキング。みんなが持ち寄った弁当を並べ、分け合っていただく。

 これまたどういうわけか、水曜日は男性陣の料理上手が揃っている。

 丸ごとのカボチャをくりぬいて肉詰めにした豪快なこの料理も男性の作品。プロ並みの仕上がりに脱帽する。 

 ちょうどお昼が終わったころに、アメリカの、リベラルな主張で知られるザ・ネーション(The Nation)という週刊誌の記者が辺野古の取材に訪れた。 

 一方的に取材するだけでなく、人々と交流し、自らも発言した。

 宣教師として活動していたが、アメリカが起こしたいくつかの戦争を経験して、これは違うのではないかと、ジャーナリストになったというティム記者「安保の丘から嘉手納基地を見せてもらい、アメリカが沖縄を侵略して、沖縄戦というあれだけの大悲劇を起こしただけでなく、今も居座ってネガティブな影響を与えていることに、衝撃と怒りを覚えた。ジャーナリズムとして力になりたい」と、最後に日本語で「アンポ反対!」と拳を突き上げ、大喝采を浴びた。

 また、ティム記者に同行したエドさんは「自民党が自衛隊と警察を使って基地に反対する人々を排除していると聞いた。自民党はアメリカの言いなりになっているだけだ。アメリカは自民党が大好き。自民党はアメリカの言うことは何でも聞いてくれるからだ。でも、それはあなたたちにとっても、私たちにとっても恥ずべきことだ。米軍に反対して活動し、米軍がしていることを世界に示している沖縄の皆さんに感謝する。あなたたちとともに私も闘いたい」と。

 ザ・ネーションは、1865年に創刊されたアメリカの進歩的な週刊誌。広告を入れない編集方針が有名。アメリカにこういうメディア、こういう人々がいることに感動する。 

 二人は、私たちと一緒にゲート前にも座り込み。陽気に歌まで披露してくれた。 

 

 

 

 

 

 ひめゆりの乙女たちが愛した相思樹もいまが満開。西洋タンポポの綿毛も愛らしい。

 不屈の座り込み3209日目の辺野古から。

 

2023年4月19日リンクURL