10月19日の辺野古 ➁ ~ ワジワジーして来ずにはいられなかった!

 新看板の下で気分も新たに今日のゲート前座り込み抗議行動がスタート。

9:00の一回目の座り込みを前に、続々と人が集まってきた。今週に入ってゲート前にやってくる人たちが増えているという。

コロナ禍が少し落ちついたから、ばかりではないようだ。「ワジワジーして、来ずにはいられなかった」と。しかも、そのワジワジーは二つ。一つは、例の「0にした方がよくない?」とか「沖縄の人はまともな日本語がしゃべれない」とかいうネット右翼のことばに、である。ネットが本当かどうかこの目で確かめたいとやってきた若者もいたという。若い人、はじめての人、県外からの人が目立った。

もう一つのワジワジーは、那覇市長選挙での城間市長のオール沖縄に対する裏切り行為だ。「辺野古NO]で結束したオール沖縄を母体にして2期那覇市長になったはずなのに、「辺野古の問題は、那覇市政には何の関係のない」と言い切り、辺野古を推進する自公政権候補の広告塔になっている。

坐りこむ人数が増えたことで、県警も全員を排除するのにいつも三倍以上の時間がかかっていた。警備員の前に松ぽっくりで描いたPEACEの文字。一個一個時間をかけてゆっくり拾う。拾い終わるまで県警も手が出せない。いこれもいいアイディアだ。

11:00の第四ゲートでも力強い座り込み。 

 二回目12:00にはさらに人数が増えて60人近くに膨れ上がった。

 東京、埼玉、神奈川から参加したグループから、カンパも贈られた。

テントの下も一日中多くの人であふれ、久々にマイクがフル回転。各地からの報告が続いた。

 新たな展開に希望が見えた3027日目の辺野古から。

 

 

2022年10月20日リンクURL

10月19日の辺野古 ① ~ 新看板完成お披露目

 今年初めて外の空気に冷たさを感じる朝である。いつものように8時過ぎに辺野古に到着すると、金城武政さんが、座り込み日数を表示した新しい看板とともに待っていた。

 

 金城さんが一刀一刀思いを込めて彫った「不屈」の文字に、今日の座り込み参加者一人一人が一筆ずつ色を入れてゆき完成するのだ!!素晴らしいアイディア!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 島袋文子さんんも筆をとった。もちろん私も一筆、心を込めて!

 新しくなった看板と作者の金城武政さん。辺野古ゲート前にある二つの看板のうち一つが新しくなった。ひろゆきなるネット右翼に汚い言葉を投げつけられたから作り替えたのではない。風雨にさらされて、板が傷み文字がかすれたりしてきたので、新しいのを制作中だったのだ。そこへたまたまあの問題が起こった。

 ひろゆき氏がけなしたもう一つ看板もいまだ健在。私はこの看板の文字が、味わいがあって好きだ。3000日の重みを背負ってこの看板も傷みが目立ってきたので、いずれ新しくなるでしょう。それまでは毎週共に頑張りたい。

 

 

<琉球新報 10月20日 ↑>

 

 

2022年10月20日リンクURL

宮城秋乃さんの不当裁判を許すな! ~ 第一回公判開かる

 返還された北部訓練場跡地に、大量の米軍廃棄物が浄化されずに放置されていることに抗議し、北部訓練場のゲートに廃棄物を置いたことが道交法違反として訴えられているチョウ類研究家・宮城秋乃さんの第一回公判が、18日那覇地方裁判所で開かれた。

 
 裁判を前に正午から、小雨のチラつく中、裁判所前の城岳公園で事前集会が行われた。

 事前集会では、担当弁護士から裁判の争点などの説明があった後、支援者からの発言が行われた。

 基地軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表の高里鈴代さんは、「秋乃さんが告発し続けている米軍跡地の廃棄物汚染は、不平等な日米地位協定にその元凶がある。米軍は返還後の基地の浄化の責任を負わなくてもいいことになっている。その上に国も浄化を行わない無責任状態だ」と批判。

 環境学が専門の元沖大学長桜井國俊さんは「秋乃さんへの弾圧は、まさに土地規制法の先取りである。米軍基地が集中する沖縄は、全体が土地規制法がかぶせられ、全県民が監視の対象となる」と今後の抗議活動への影響を懸念した。

 

 秋乃さんも、「私は、犯罪とされるようなアピールや抗議行動をすることで人を裏切ることはあっても、やんばるの生き物たちを裏切ることは絶対にありません」とあいさつ。

「私はこれまで様々な方法で、返還された北部訓練場跡地に、米軍廃棄物が残留していることを訴えてきたが、国は”支障除去は適切に行った”と主張し、隠ぺいを認めていない。米軍廃棄物があることを知りつつ世界自然遺産に登録したIUCNの評価も疑われるかだ。それはやんばるの森だけでなく、世界中の自然遺産の信用も失う。

 世界自然遺産推進共同企業体には大手マスメディアも名を連ねている。自然遺産登録は自然保護というよりも観光誘致のために行われている。またやんばるの森に関しては、”米軍基地だったから開発されずに森の環境が守れた”とのプロパガンダに利用されている。基地は環境破壊こそすれ、守ることはない。そんなプロパガンダが拡散されないようにしなければならない。

 この裁判を通じて、一刻も早く米軍基地と政府による自然破壊から生き物たちを救えるように、やんばるの森で起っている事実を世にさらしたい。私のためにではなく、森の生き物たちのために支援を」と訴えた。

 支持者らと共に裁判所に向かう宮城秋乃さん。

 

 

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