ガマフヤー・具志堅さん ハンストで抗議 ~ 南部土砂採集問題

 「ハンストをしてでも止める」と、学習会で語っていたガマフヤーの具志堅隆松さんの決意は本物だった。

 辺野古埋め立て土砂を南部地域から採取するという政府の方針に抗議して、中止を求めるハンガーストライキを、3月1日から県庁前で開始するという。

 

 <23日 琉球新報>

 沖縄戦跡公園の一角、魂魄の塔のすぐ隣で、土砂採掘を始めた熊野鉱山。開発が始まるわずか一カ月前、具志堅さんたちが行った遺骨収集で遺骨が見つかった場所である。この地域での遺骨収集は、まだ始まったばかりだったが、開発業者によって立ち入りが禁止された。

 沖縄本島南部地域は、米軍の本土上陸を一日でも遅らせるめ、日本軍は住民を巻き込んでの捨て石作戦を敢行、県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦の激戦地である。

 この地域の山野には、いまだ収集されず土に埋もれたままの、たくさんの戦死者の遺骨が眠っている。「戦争犠牲者の血が滲みこんだ土を戦争の道具である基地建設に使うのは、戦没者に対する冒涜である」と具志堅さんは憤る。「ハンストをしてでも止める!」と宣言していた。

 ハンスト期間中(3月1日~6日)は、毎日正午から集会も行なわれる。

※(写真提供はいずれも沖本裕司さん)

 

 

2021年2月26日リンクURL

 72%の民意 無視するな! ~ 県民投票から2年 今日(2月24日)の辺野古

 

 辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票から、今日(24日)で2年がたった。

 国は、辺野古NO!の圧倒的民意を突き付けた県民投票の結果を無視して、今日も工事を強行し続けている。 
 コロナ禍の中でも県民の抗議行動は止まない。座り込む工事用ゲートの真向かいに掲げられたにわか仕立ての横幕。 

 

 

 

 今日も、一回目(9:00)、二回目(12:00)とも30名近く、三回目(15:00)は少し減って20名余が抗議の座り込みを行った。

 コロナ緊急事態宣言中は、機動隊に担がれ強制排除されるような本格的な抗議行動はできない。機動隊が移動するよう説得をはじめたら、強制排除ギリギリまで5分ほど粘って、悔しいが自ら立ち上がり移動する。

 道路の向かい側で、基地内に次々と入って行く工事車両を、悔しい思いで見つめながら、「違法工事やめよ!」と抗議のボートを掲げるのがぜいぜいだ。

 何の抵抗も受けずにスルスルとゲートの中に入って行ったはずのダンプやミキサー車が、中で渋滞する場面がよくある。見るとゲートの中にもう一つのゲートがあり、ストップがかかっている。聞くと、違法なものを積み込んでいないかチェックしているのだという。

 思えば、ゲート前での座り込みが始まってしばらくまで、実はそこが基地の入り口、本来のゲートだった。当初の座り込みは、ダンプが止められているそのゲートの前で行っていた。抗議行動を締め出すために、今の場所(歩道沿い)までせり出して、向こう(米軍?防衛局?)が勝手にイエローラインを引いたのだ。

 同じことは、普天間基地の野嵩ゲートや、嘉手納基地の各ゲートでも起っている。

 私たちが座り込むゲート前の国道は、戦争のにおいをプンプンさせながら軍用車両が頻繁に行き交う。これが世界の紛争地と直結する基地の島・沖縄の現実だ。戦争は、決して過去の話ではない。

 

2021年2月24日リンクURL

県議会も抗議決議 ~ 米兵による性暴力事件

 米兵による性暴力事件を受け、県議会でも米軍基地特別委で抗議決議が提起され、24日本会議で採択される見通しとなった。

<16日 琉球新報  ↑>

 

 同じく17日、女性たちの抗議の記者会見も報道された。

 <17日 琉球新報 ↑>

<沖縄タイムス 18日  ↑>

 

 女性たちが記者会見をしたその日、また米兵が、酒がらみの事案で逮捕される事件が起きていた。

 記者会見を伝える17日の琉球新報は、同じ紙面で「酒に酔った米兵が器物損壊の疑いで逮捕された」と報じた。基地が集中する沖縄で、いかに米軍がらみの事件事故が多発しているかを如実に示している。

 報道によると、那覇署は16日未明、那覇市内の路上に停車していたタクシーを蹴りドアを損壊したとして、普天間基地所属の海兵隊員を現行犯逮捕したという。犯行時被疑者は酒に酔っていた。

 犯行時間帯や場所などから、海兵隊員が、午前1~5時の基地外行動を禁止する米軍の「リバティ制度」や、国際通り周辺への立ち入りを規制するコロナ感染予防対策指針に違反していることは明らかである。

 明け方の国際通り周辺では、毎日のように酒に酔ってたむろする米兵の姿が、多くの市民によって目撃されている。事件事故が起こるたびに米軍が口にする綱紀粛正やリバティ制度が、いかにいい加減で、機能していないかを露呈している。

 

 

 

2021年2月18日リンクURL