ガマフヤー・具志堅さん ハンストで抗議 ~ 南部土砂採集問題

 「ハンストをしてでも止める」と、学習会で語っていたガマフヤーの具志堅隆松さんの決意は本物だった。

 辺野古埋め立て土砂を南部地域から採取するという政府の方針に抗議して、中止を求めるハンガーストライキを、3月1日から県庁前で開始するという。

 

 <23日 琉球新報>

 沖縄戦跡公園の一角、魂魄の塔のすぐ隣で、土砂採掘を始めた熊野鉱山。開発が始まるわずか一カ月前、具志堅さんたちが行った遺骨収集で遺骨が見つかった場所である。この地域での遺骨収集は、まだ始まったばかりだったが、開発業者によって立ち入りが禁止された。

 沖縄本島南部地域は、米軍の本土上陸を一日でも遅らせるめ、日本軍は住民を巻き込んでの捨て石作戦を敢行、県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦の激戦地である。

 この地域の山野には、いまだ収集されず土に埋もれたままの、たくさんの戦死者の遺骨が眠っている。「戦争犠牲者の血が滲みこんだ土を戦争の道具である基地建設に使うのは、戦没者に対する冒涜である」と具志堅さんは憤る。「ハンストをしてでも止める!」と宣言していた。

 ハンスト期間中(3月1日~6日)は、毎日正午から集会も行なわれる。

※(写真提供はいずれも沖本裕司さん)

 

 

2021年2月26日リンクURL