東京から友人たちを迎えての二日目(4日)。この日は本来なら月一度の辺野古県民大行動が行われる予定で、友人たちはこの集会に参加、午後は抗議船に乗ることになっていた。しかし、コロナ禍で中止になったため、一日まるまるスケジュールが空いてしまった。
さぁ、何しよう!どこに行こうか!明日の伊江島行きに備えて、今夜は名護に宿泊するので、とにかく北へ向かわなければならない。
「せっかくの沖縄、のんびり遊ぶのもいいじゃない!」と言うので、路線バスで東海岸沿いに景色を楽しみながら名護を目指すことに。
いずれも人生経験豊富な3人の友人たち、臨機応変にツボどころをおさえて行き先が決まった。
まず最初の目的地は、リゾート地沖縄の中でも最高クラスのリゾートホテル・ブセナテラス。2000年の沖縄サミットの会場にもなり、世界の首脳たちが泊った高級ホテル。
でも誤解無きよう!目指すはホテルではなく、ここにある海中展望台で美しいサンゴや熱帯魚たちに会うこと。
沖縄はこのところの雨続きで海水が濁り本来の美しさを満喫できなかったが、それでもたくさんの魚たちが群れて泳ぎ、亜熱帯の海の豊かさを想像させるに十分だった。「天気のよいときにまた来よう!」と思わせてくれた。
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ブセナからまた路線バスに乗り向かったのは、沖縄最古の泡盛工場として、国指定の文化財に指定された「津嘉山酒造所」。
国指定の文化財とあって、工場の職員が1時間にわたって酒造所の歴史から、泡盛のできるまでを、丁寧に説明・解説してくださった。
戦時中は米軍に接収され、司令部のオフィスが設置された痕跡が遺されていた。
工場と一体になった住宅や庭も文化財に指定されている。
津嘉山酒造のつくる泡盛の銘柄は「国華」。ンンッ!「国の華」とは!と、私は内心色めき立ったが、「国」は日本国の国ではなく、沖縄本島北部地域を指す、国頭(くにがみ)の「*国」。沖縄北部地域の「華」となりたいとの思いが込められた銘だという。
泡盛好きの私は、ほっと胸をなでおろし、工場見学の記念に3合瓶の「国華」を一本買って帰った。
明日は、今回の大きな目的の一つである「伊江島」の旅を紹介する。
※ ちなみに沖縄本島は、北部地域を「国頭」、中部地域を「中頭(なかがみ」、南部地域を島尻(しまじり)と呼ぶ。沖縄自体が一つの国だったころの名残。