私からフェンスがなくなる日 ~ 辺野古テントの掲示板から

 フェンスとは、もちろん米軍基地を囲むフェンスである。沖縄中いたるところに張り巡らされているフェンスが全部なくなったら!と想像したことがあるだろうか?

 「自分が生きている間にはありえない」と、勝手に思い込んでいるから、「想像さえしなかった」というのが大方のうちなぁんちゅ(沖縄人)ではないだろうか!言われてみてはじめて思う。どんなに清々、すっきりするだろうか!と。それをアート(写真)で実現させた人たちがいる。

 その写真展のことを、沖縄タイムスの阿部岳記者が紹介した記事と、写真の一部が、辺野古ゲート前テントの掲示板に掲げられている。

 ちょっとわかりにくいが、大いに想像力を働かせて、あなたの中にある心のフェンスと一緒に、普天間基地の、嘉手納基地の、キャンプ・キンザーの、キャンプ・プシュワブ(辺野古基地)のフェンスを、消しゴムで消してみてみよう!

 

 阿部記者の紹介記事が、さらにあなたの想像力をかきき立ててくれるはず。

 この掲示板を見て思い出したことがある。1996年のSACO合意で、普天間基地の返還がいわれたとき、「還ってくる普天間基地を街にするのではなく、自然豊かな森に戻そう」という運動に関わったことがある。フェンスがなくなることに胸をワクワクさせて活動した。環境都市、自然豊かな北欧のスエーデン、ドイツまで仲間たちとともに学びにも行った。25年も前のことである。

 あの瑞々しい感性を、いつの間にか干乾びさせてしまった自分を反省する。

 まずは、自分の中のフェンスを取り除くことから始めたい。新しい年に向けて新たなユメを描こう。きっと辺野古で座り込む原動力となることだろう。

 

 

2020年12月24日リンクURL