沖縄を二度と戦場にさせない!! ~ ノーモア沖縄戦 命どう宝の会 発足集会

 台湾有事をあおる日米軍事同盟は、沖縄をその前線基地にと準備を加速させている。ロシアのウクライナ侵攻を絶好の機会とばかり、岸田政権は、「核の共同保有」まで言い出している。そうなれば反撃を受け「戦場になるのは沖縄」と、誰の眼にも明らかだ。

 県民の3人に1人が犠牲になった沖縄戦、「もう二度と沖縄を戦場にさせないために声を上げよう!」と呼びかけられた「ノーモア沖縄戦 命どう宝の会」の発足総会が、19日、沖縄市民会館で開催された。 

 

 

 

 

 

 

 

 

    開会を前に「平和を願う唄三線コンサート」で、ウチナーンチュの平和の心をうたい上げた古謝美佐子さんと稲嶺幸乃さん。当初のプログラムにはなかった古謝美佐子さんの登場に会場が湧いた。「歌わせてほしい」と、古謝さんの方からの申し出だったという。

 発足集会は、「後の世代の人々に、”なぜあの時戦争に反対しなかった?”と言われないように戦争反対の声を上げよう」と、共同代表のひとり・宮城晴美さんの開会あいさつで始まり、

 琉球新報報道本部長の新垣毅氏が基調講演。「日米安保体制を維持するためには国民が犠牲になることも厭わないような日米同盟の国体化が進んでいる。国体維持のために再び沖縄が『捨て石』にされようとしている」と。

 続いて、5人の共同代表がそれぞれに意見を述べた。「米中が戦争したら、なぜ沖縄が戦場にならないといけないのか?」「今はまだ自由にものが言える、戦争はイヤだ!と声を上げよう」などと訴えた。

 この会は「平和を願う心に保守も革新もない」として、政治的な立場の違いを越え個人参加」となっている。この日の発足集会にはネットも含めて600名余が参加、会員登録はこの日までに1300名を超えた。

 22日には、総会の成果を踏まえて、玉城デニー知事に面会し、決議文や会の趣旨などを伝えるという。

 

 

 

 

2022年3月20日リンクURL

辺野古の海底にサンゴ散乱

 書くべきことがあまりにも多すぎて、お伝え出来なかったことの一つがこの記事である。読みながら、書きながら怒りが込み上げてくる。 

 <3月4日 琉球新報>

 沖縄県や県民の反対を押し切って、成功するかどうかもわからないサンゴの移植を強行する政府の横暴きわまる理不尽にも腹が立つが、その上に移植すると称して、世界的にも貴重なサンゴ礁を破壊して切り取った珊瑚を、そこらへんに放り投げているとしか思えない散乱状況に、怒りが収まらない。

 今朝(18日)の新聞報道によると、沖縄防衛局はこのサンゴが移植のために切り取った珊瑚であると認め「一時的に置いてあっただけだ」と言い訳しているという。

<3月18日 琉球新報>

 サンゴ投棄現場。ダイビングチーム・レインボーによる調査。60cm以上の切り口が上を向いている。

  ダイビングチーム・レインボーによるサンゴ調査。一つはあおむけ、もう一つは横倒しになって藻類が付いている

 さかさまにひっくり返っている。ボンドが付いていないことから移植後はがれたものではない。

大浦湾のサンゴ投棄の現場で、潜水調査。ひっくり返っている。

 三つのサンゴがひっくり返っている。手前ふたつの切り口は藻類が着生しているので、投棄されてからかなり時間が経っているものと思われる。

<写真提供:沖本裕司さん―沖縄報告より>

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2022年3月18日リンクURL

 道草 バンザイ!!

 昨日、辺野古の帰りは与儀でバスを降り、時間も気持ちにも余裕があったので歩いて20分ほどの家路を、いつもの大通りではなく、これまで通ったことのないスージグワァ(路地裏の小道)を道草した。

 

 

 民家の庭に咲く満開のイペーの花が目についた。残念ながら、カメラではあの目が覚めるような鮮やかな黄色は出せない。改めて人間の眼の神秘と精巧さに脱帽する。

 しばらく歩くと、今度は淡雪のような優しい色をしたメイフラワーに出会った。沖縄では「5月の花」の名を持つ花が、3月に咲く。

 この日は最高気温26度の夏日だったし、五月の花が咲いても不思議はない。

 

 自宅のすぐそばにあるフラメンコ教室のスタジオの庭では、年中咲くブーゲンビリアが、さらに彩を増して咲き誇っていた。

 社会的には真冬の沖縄だが、自然界はそんなことはお構いなし、時期(とき)が来れば期待を裏切ることなく命の豊かさを人間界にも運んでくれる。

 気まぐれに道草をしたら、春真っ盛りの沖縄に出会えた。

 

 

 

2022年3月17日リンクURL