68年目の慰霊の日

昨日6月23日は「慰霊の日」。

68年前の第二次世界大戦で戦場となり、

県民の4人に1人の24万人(うち民間人十数万人)が犠牲になった沖縄戦が終わった日です。

月桃の花

この日は沖縄県だけの法定休日
学校もお役所も企業もお休み(国の機関は除く)多くの人たちが
ゆかりの地で
鎮魂と恒久平和の祈りを捧げます。

平和公園

平和公園

 

激戦地となった沖縄本島南部摩文仁の平和公園には
各都道府県をはじめ
「ひめゆりの塔」「健児の塔」など
多くの慰霊碑がありますが、
昨日はそのほとんどで慰霊祭が行われました。

祈りをささげる人々

祈りをささげる人々

 

 

戦後、野ざらしになっていたたくさんの遺骨を 付近の住民が集め、手作りで慰霊碑を建てたのが
「魂魄の塔」。

親族や肉親がどこで亡くなったのかわからない人たちは
「魂魄の塔」にお参りします。

 

 

平和公園で行われた県主催の全戦没者追悼式には、県知事はじめ総理大臣、外務大臣、防衛大臣も出席、県民5千人が参列しましたが、例年、美辞麗句を並べて形だけのあいさつをする国側来賓に反発して、平和を求める市民団体は、毎年この魂魄の塔前で追悼集会を行います。

昨日は一日、沖縄中で
たなびくお線香の煙と祈りの声が絶えることはありませんでした。

2013年6月24日リンクURL

ご無沙汰しました! Myシーサーコレクション№3

PCを買い換えたので
データの引っ越しやら何やらで、しばらくブログの更新が滞ってしまった。

街角で見つけたシーサー。とぼけた感じがいい

街角で見つけたシーサー。とぼけた感じがいい

5年の間に膨大なデータの蓄積で現在のPCはメモリー不足がちになり、しばしばストライキ(フリーズ)を起こすので
一枚の原稿を書くにも時間がかかり、イライラさせられることが
頻繁に起こるようになったことや、

ウインドウズXPはメーカーのセキュリティサポートが来年3月で打ち切られることがわかったので、思いきって買い換えることに。
しかも、これまでのノートパソコンからデスクトップに、である。

バージョンアップしたのはいいが、慣れるまでは使いにくいことこのうえない。

データの引っ越しも時間がかかる。
それで、ブログの更新も滞ってしまったという訳である。

ベランダの紫陽花

ベランダの紫陽花

「ブログが更新されてないけど元気?」と友人から電話をもらった。友とはありがたいものだ。こんな些細なことで心配してくれる。

沖縄は梅雨明け宣言したのに、今日は土砂降りの雨。

6月は慰霊の月。
書くこと、書かなければならないことはいっぱいある。
明日からがんばろう!明日から…。

2013年6月18日リンクURL

沖縄的こころ~おもてなし

先日、高知から5・15の平和行進に参加するため30年来の友人が
沖縄を訪れたので、琉球料理の居酒屋で夕食をした。
その居酒屋での出来事である。

居酒屋に似つかわしくないあどけなさ

居酒屋に似つかわしくないあどけなさ

私たちが食事をしていると、
中学生と思われる男子生徒6人が賑やかに入ってきて
私たちの右隣の席についた。

「居酒屋に中学生?」
泡盛の居酒屋に幼児や小学生を含む家族連れが来るのは
さして珍しくない夜型社会の沖縄ではあるが

さすがに中学生だけのグループに
店内の客の目線が一斉に彼らへ注がれた。
沖縄の子どもたちではない様子。

私の連れが「どこから来たの?中学生?」と尋ねた。
「徳島から修学旅行、中学2年生」とのこと。

最近の修学旅行は、大型バスでの一斉行動ではなく
5~6人の少人数で、出来るだけ地元の人たちと触れ合うことを目標に
生徒自らが計画を立てて行動するのが主流になっている。

きっと「沖縄の料理を食べよう」と考えたに違いない。
その店は、泡盛居酒屋としては県内でも1~2の老舗なので
ネットなどで調べて来たのでしょう。

見ていると、まずソーメンチャンプルーが運ばれてきた。
しかし、6人で一皿である。
当然ながら、一人一口にもならない。
奪い合うように一つの皿にみんなの箸が集中し
3~4秒で皿は空っぽになった。

続いてゴーヤーチャンプルーが運ばれてきた。
やっぱり一皿である。同じ場面が展開した。
彼らの夕食の予算では、一皿が限界だったのでしょう。

私と友人は目を見合わせた。
考えていることが同じだったようだ。
彼らのために、もう一皿ずつ頼むことにした。
私の友人は、同じ四国ということもあって、母性がくすぐられたのかもしれない。

そのときである。
私たちの左隣にいた7~8名のグループの中から
50~60代の男性が立ってきて、大きな声で中学生たちにいろいろ質問をし
メニューの沖縄料理について解説を加えた。

おじさん登場!(柱の影)

おじさん登場!(柱の影)

5分も経たずに、中学生のテーブルにソーメンチャンプルー二皿が運ばれてきた。
目を白黒させている彼らに、店の人は「あのおじさんからのおごり!」と言った。
照れたような顔で、お礼もそこそこに彼らはすぐに料理に飛びついた。

ソーメンチャンプルーのお皿が空になる頃、今度は、ゴーヤーチャンプルーが二皿、ゆし豆腐の吸い物人数分。
さらに、もずくの天ぷらと麩チャンプルー二皿が運ばれて来ると、
同じグループの年配の女性が「それは私のおごり」と手を挙げた。

旧知の店のオーナーが私たちのところへやってきて
「あれで充分だと思うので、お二人の注文は取り消しましょうね」と
言いに来た。

私と友人は
「彼らの一生のよい思い出になるといいね」と話し合った。

沖縄も観光地化がすすみ、競争が激しくなって、世知辛い話が多い中、
久々に、古き良き沖縄のこころを目の当たりにして
友人と二人、ほろ酔い加減も気持ちよく、沖縄の夜を過ごすことが出来て、うれしかった。

おじさんと店主と記念撮影

おじさんと店主と記念撮影

2013年6月1日リンクURL