国の「辺野古」撤回執行停止申し立て「いくら何でもひどい!」 ~ 行政法研究者110人声明

全国の行政法研究者有志110人が26日、連名で沖縄防衛局が国土交通相に対し行政不服審査法に基づく審査請求と執行停止を申し立てたことについて「国民のための権利救済制度を乱用し、法治国家にもとる」と批判し、国交相に却下を求める声明を発表した。

 

<↑ 沖縄タイムス 10月27日朝刊>

15年に翁長雄志前知事が埋め立て承認を取り消し、防衛局が行政不服審査法に基づく審査請求と執行停止を国交相に申し立てた際にも同様の声明が発表されている。

<声明文全文>

               <10月27日 琉球新報朝刊>

2018年10月29日リンクURL

県の「撤回」に基づき新基地建設断念を求める ~ 防衛局の横暴許さない緊急県民集会

今日(26日)正午過ぎから、県庁前の県民広場で、県の「埋め立て承認撤回」に基づき、辺野古新基地建設の断念を求める緊急県民集会(オール沖縄会議主催)が、県庁前の県民広場で開催され、350人が結集した。

沖縄県が行った辺野古の「埋め立て承認撤回」に対して、沖縄防衛局が行政不服審査法に基づき国土交通省に「審査請求」と「執行停止」を申し立てたことは、不当で、法の精神にもとるとして抗議、審査請求を却下するよう求めたもの。

行政不服審査法は、本来、国や県、市町村などの行政が行う行為に対して、(弱い立場の)私人が不利益を受けた場合に救済を求めて訴えるもので、そもそも沖縄防衛局は私人ではないし、国の機関である沖縄防衛局が、同じ国の機関である国土交通省に審査を求めるなんて、公平な審査ができるわけがない。

国は、翁長前知事が行った「承認取り消し」についても同じ手法を用いて、「取り消し」を無効にし、辺野古の工事を違法に進めた。この行為は「自作自演」とか「右手が左手に救済を求める茶番劇」などと、各界から強い批判を受けた。にも拘わらず、臆面もなくまた同じ手法を使うという暴挙であり、県知事選挙、豊見城市長選挙、那覇市長選挙が示した圧倒的な「辺野古NO」の民意無視を許してはならない。

オール沖縄会議では来週30日には、沖縄防衛局へも抗議行動を行う。

<集会アピール全文>

 

2018年10月26日リンクURL

ジャコウアゲハ(麝香揚羽) 辺野古に舞う

昨日(24日)、辺野古へ着いてバスを降りたら、座り込みテントの横にある花壇の花に群れ舞う、美しい蝶に目を奪われました。

たまたま辺野古行きのバス仲間に、大学で教えていたこともある生物の専門家がいらして、この美しい蝶が「ジャコウアゲハ(麝香揚羽)」と教えていただきました。沖縄にはジャコウアゲハの仲間(亜種)がたくさんいて、ほとんど単独で飛び回っており、このように数羽も群れて飛ぶのは珍しいと、おっしゃっていました。

「日本大百科事典」で調べてみました。

ジャコウアゲハ / 麝香揚羽
[学]Byasa alcinous

昆虫綱鱗翅(りんし)目アゲハチョウ科に属するチョウ。本州北部より南西諸島の八重山(やえやま)にわたって広く分布するが、その発生地は局部的であることが多く、どこにでもみられるチョウではない。ジャコウアゲハの和名は、これをとらえると強いじゃ香様の芳香を出すことからきている。国外では朝鮮半島、中国、台湾に産する。

 沖縄はチョウ(蝶)天国と言われています。全国に生息するチョウの248種のうちおよそ80%が沖縄に生息しており、種類の多さは日本一なのだそうです。

美しい蝶たちが舞い飛ぶ豊かな自然環境を失わないようにするのが、せめても私たち人間の負うべき責務ではないでしょうか。

 

2018年10月25日リンクURL