米軍コロナクラスターの最大原因は 不平等な日米地位協定にある ~ 12月22日の辺野古

 米軍のコロナクラスターは、さらに増えて、223人となり、キャンプ・シュワブでも基地従業員にオミクロン感染者がでたと報道された。150万人近くの沖縄県民の感染者が週(16~22日)26人に対し、家族含めて5万人の在沖米軍の中でこの1週間にこれだけの感染者を出すとは、いかに凄まじい感染率であることか!

 米軍は日米地位協定により、税関も検疫も免除されて外国から直接嘉手納基地に入り、いつでも基地から外(民間地域)へと自由に出入りすることが許されている。こんな不平等な地位協定は他の国にはない。ここにクラスター発生の大きな原因があることを忘れてはならない。これはコロナ禍だけでなく、多発する米軍による事件・事故も同じである。 

 そんな中での辺野古座り込み行動、22日は朝から雨で寒い一日だった。こういう日の辺野古は、結構つらいものがある。それでも、コロナを警戒しながら、座り込む。

 

 

 これらの写真を見ていただければ、もう言葉はいらないような気がする。

 今日は、工事車両の搬入はすごく少なかった。9時の一回目が5台、2回目は7台。いつも大量に入る空ダンプがなかったからである。空ダンプは、基地の中で行われている陸上部工事で出てきた赤土を運び出すためのものだが、雨で赤土が海に流出するのをさけるため、陸上部の工事が止まっているかららしい。

 そして、三回目(3時)の搬入はなかった。

今日も、温かいぜんざいの差し入れがあり、ありがたかった。

 今年のゲート前行動は28日(火)まで。来週水曜日から正月休みに入るので、私は今日が最後の辺野古行動となる。

 

                                                                      

2021年12月23日リンクURL

続・コロナは米軍基地からやってくる ~ 158名のクラスター オミクロン株か?

 新型コロナの感染が広がり始めた昨年7月、このブログで「コロナは米軍基地からやってくる!」のタイトルで、軍隊の移動によって世界中に感染症が拡散された過去の事例を、風疹を例に紹介した。そのことから、沖縄は、観光地であることと米軍基地が集中する二重のリスクを負っていると懸念を示した。その後、沖縄が日本一の感染率を一年余り更新し続けてきたことはご存知の通りである。

いままた いったん収まったとみられたコロナ禍が、またしても米軍基地由来で拡大しようとしている。

 

 沖縄県は16日、県内で初のオミクロン株感染者(1人)が出たと発表、その人がキャンプ・ハンセンに勤務する基地従業員だったことから、前日に発生したキャンプ・ハンセンでの77名のクラスターがオミクロン株ではないかと懸念、ゲノム検査を要請したが、米軍は応じていない。

 クラスターを起こした部隊は、いまオミクロン株の感染者が爆発的に拡大している米本国から移動して来たばかりの兵士たちだった。その後もキャンプハンセン内のクラスターは拡大、今朝の新聞は158人になったと報じている。

 米軍は国外から移動して来た兵士たちの外出を制限しているとしているが、基地周辺の繁華街では、マスクもせずに闊歩している米兵でにぎわっているという。

 

 

 

 

 

 

 

 ゲート前で座り込む私たちの前を駆け抜ける米兵はマスクをしていない。

 昼休み時間、仲間同士で談笑している米兵ら、やはり誰もマスクはしていない。(いずれもキャンプ・シュワブにて )

 

 

2021年12月19日リンクURL

抗議集会を矮小化報道 ~ NHKさん!ウチナーンチュ ウセーテーナイビランドー

 残念ながら「やっぱり!」だった。

 14日朝、辺野古での「土砂投入3年、国の横暴許さない県民大行動」を取材にきたNHK取材班を見かけて、「NHKさん!しっかり取材して、本当のことを伝えてくれよ!」と、思わず心の中でつぶやいた私だった(14日のブログで紹介)が…。

案の定、集会の様子を伝えるその日夕方のNHKニュースは、「集会参加者50名」「辺野古の埋立てはすでに51%進んでいる」と、とんでもない報道をしたという。(私は、所用があって直接NHKニュースを見る(聞く)ことが出来なかったが…)私の周りでは、ニュースのひどさに、多くの人がNHK対して苦情・抗議の電話をかけている。

 その日、那覇から出発して8時過ぎには辺野古に着いたが、NHKの取材班はすでに取材を始めていた。第一回の搬入は9:00からなので、ゲート前にはまだ誰も座り込んでいない。わずかに一人二人が、抗議のメッセージボードを掲げて、国道を行く車、メインゲートから基地に入る米兵や基地従業員に「新基地NO」の意思表示をしているだけだった。その閑散とした様子を彼らは撮りたかったのか?

14日のブログの繰り返しになるが)9時前には、およそ50名余が工事用ゲートに座り込んだ。しかし、ダンプも来なければ、防衛局も機動隊も姿を見せない。つまり工事車両の搬入はなかった。10時半からの「県民大行動」の集会に合わせて、10時過ぎには工事用ゲートを引き上げ、テントに戻った。

 

 

 

 

 

 

 10時半から始まった集会には、およそ220名、同時刻に並行して行われた海上行動にカヌー36艇と5隻の抗議船で60名、計280名が参加していると報告された。そして、各参加者のあいさつや活動報告の中で「辺野古の埋立てはまだ予定の8.3%」と何人もの人が発言している。

 この時点でNHK取材班のカメラも確かに回っていた。「集会参加者50人」「埋め立ては51%進んでいる」は、どこから引っ張り出したのだろうか? 恣意的と疑われても仕方がないだろう。「NHKさん!ウチナーンチュ  ウセーテーナイビランドー(沖縄人をバカにしてはなりませんよ!)」

 この日、ダンプによる資材搬入がなかったのは、「県民大行動」の集会があることで、座り込みへの参加者も増えると想定しての中止だろうと言われた。

 しかし、私は、(めったに来ることのない)NHKが取材に来るため「新基地に反対してゲートに座り込む市民が、機動隊によって強権的に排除されている映像が全国に流れるのはまずいから」だと疑っている。

似たようなことはこれまでも何度もあった。沖縄県民のNHK報道に対する不信感は増すばかりだ。

 

2021年12月17日リンクURL