「辺野古の埋め立て工事は本当に始まったのですか?」と
県外に住む知人から質問のメールが届いた。
内外のメディアがこぞって「辺野古埋め立て本格工事開始」と大々的に報じているからだ。
私は、こう答えた。
「埋め立て本体工事は始まっていません。
国は国民向けにマスコミを使って埋め立てが始まったかのようにアピールしていますが、埋め立ての前提となる海底のボーリング調査さえもまだ5地点で終了していませんし、現在やっている工事は陸上部で兵舎を壊したあとのがれきを砕いて敷地を整地しているだけようです。
専門家によりますと、その次に行われる工事として予想されているのは本体工事のための作業ヤードを作り、さらに埋め立ての土砂を運び込むための仮設道路(後に取り壊す)を造らなければなりませんが、この両方の工事とも、名護市と沖縄県両方の許可をいくつもクリアーしないと始められない工事ばかりだということです。
また、碇石に続いて、新たに(王朝時代の)文化財が見つかっており、名護市による発掘調査(文化財保護法に基づく)が終わらないと工事は進められないということです。調査は少なくても十か月以上かかるといっています。
さらには、本体工事自体、、国はアセスの後にいくつもの設計変更届けを出しており、県も名護市もこれらの工事を許可するはずもありませんので、本体工事の着工は開始の目途さえつけられない、というのが専門家の見方です。」
ただ、憲法違反もなんのその、違法、無法なんでもあり、やりたい放題の安倍政権なので、何が起こってもおかしくない状況ではある。
向こうが粛々とくるなら、こちらは淡々と屈せずあきらめず、現場で工事を止める非暴力の抵抗を続けるだけである。