戦後70年の慰霊の日 ③~国際反戦沖縄集会

沖縄戦では24万人余が犠牲になった。当時の沖縄県民の4人に1人が亡くなったことになる。

沖縄戦最後の激戦地となった糸満市の摩文仁には、平和の礎をはじめ各県の慰霊碑が建ち並ぶが、「沖縄県の碑」と名のつく慰霊塔だけはどこにもない。
ここ「魂魄の塔」が、その役割を果たしている。

魂魄の塔

魂魄の塔

戦後、累々と野ざらしになっていた戦没者の遺骨を拾い集めて祀ったのが、この「魂魄の塔」である。戦争で亡くなった家族の遺骨が見つからなかったり、どこで死んだのかわからない遺族は、ここへお参りに来る。

DVC00060.JPG

今年も早朝から夕方日が落ちるまで、線香の煙が絶えることがなかった。
今年は特に子どもたちを伴った家族連れが目立ったのは、私の気のせいばかりではないようだ。

DVC00037.JPG

市民グループは、毎年、県主催の追悼式とは別に「魂魄の塔」の前で国際反戦沖縄集会を開く。

琉球讃歌と空手踊り

琉球讃歌と空手踊り

三線とうちなぁぐちで

三線とうちなぁぐちで

 

高江から

高江から

辺野古から、高江から、泡瀬干潟から、フクシマから、韓国から、ニューヨークから、志を同じくする市民のネットワークを繋げ広げる集会となる。

例年、歌あり、踊りあり、メッセージありとにぎやかだが、特に今年は戦後70年の節目の年とあって、反戦・平和への誓いも新たに、盛り上がりのある集会となった。

フクシマから

フクシマから

被曝し経済的価値を失い見捨てられた牛たち300頭の面倒を見続けているという畜産農家からの報告。「国の、フクシマ(原発)政策と沖縄の基地政策は根っこは同じ。牛たちには放射能の影響が身体に様々現れており、人間に何の影響もないというのはおかしい」と、国策を問う連帯を訴えた。

 

2015年6月25日リンクURL