ゲート前の抗議行動は、出勤する海保や工事車両を基地の中に入れないため毎朝6時から始まる。
しかし、この日は抗議行動の開始時間を見越して海保の車が5時半過ぎに基地内に入ったことが明らかになった。
6時に間に合わせるつもりでゲート前に到着したら、抗議行動は泊まり込んでいた人たちを中心にすでに緊迫した状況になっていた。
それでも大方の工事車両がやってくるのは7時過ぎ、基地内での作業を1分1秒でも、遅らせるのが目的なので、工事車両専用ゲートに座り込む。
ゲート前の抗議行動と海上での抗議船やカヌーチームの抵抗で
埋め立て作業のための海底調査が、すでに予定より半年以上遅れているが、防衛省は、6月末終了予定をさらに延長すると、数日前に発表している。
ゲート前のテントにはこの日も常時70人から150人の人たちが
県内各地、県外からもやってきて座り込んだ。
9時半から抗議行動の第二波が始まる。
この日はまず、長期にわたって泊まり込みの抗議行動に参加している若者の誕生日をみんなで祝った。働いてお金を貯めては年に数回辺野古にやってくる愛称カトちゃん。
恒例のかじゃで風(おめでたい時に歌い踊られる沖縄の古典音楽)に誕生日ケーキ、カチャーシー。彼女には内緒のサプライズ誕生会だったので、思わず涙ぐむカトちゃんだった。
今日も思いがけない差し入れがあった。雑貨の小売店をしているという男性が名前も告げず…。
ゲート前は沖縄の夏の厳しさが身に沁みる。高齢者も多いので、熱射病には参加者がお互いに気を配りあう。ただ今日は風があったので、琉球松の木陰のテント下は結構涼しかった。緑の力は偉大だ。自然は大切にしないといけない。海だけでなく緑の山も壊す基地の建設はNOだ!
不屈の座り込み355日目の辺野古から。
前日25日は、那覇市の県庁前県民広場で、「戦争法案廃棄を求める緊急抗議集会」が開かれ、国際通りをデモ行進。沿道から手を振って賛同を示す通行人が多く、いつもと違う雰囲気を感じた。戦争法案に不安を抱く国民が少なくないことを実感した。