以前、宮城さんに「一人で抗議行動して、こわくないですか?」と聞いたことがある。「いや!もし、私が逮捕されるようなことがあったらニュースになって、米軍廃棄物のことが広く知れわたることになるから、むしろいいんです」と笑顔の答えが返ってきた。まさかそれが現実になろうとは!宮城さんの思惑通りになったのだろうか?
「思惑以上です。ニュースになれば、みんなが米軍廃棄物のことを知るだろうくらいに思っていたが、今回逮捕まではいかなかったけど、全国の大手新聞も産経、読売以外は全部書いてくれたし、外国からも複数講演依頼があって、反響が大きい」と声を弾ませた。
ここまでして、国や米軍のような強大な権力に、たった一人で立ち向かう宮城さんの原動力はどこから来るのだろうか?
「小さな生きものたちを守りたい!ただそれだけですよ。生きものたちは自ら声を挙げられませんからね」
生きものたちの代弁者ですね。
「そうなれたらいいですね」
そう言葉を結んだ宮城さんの笑顔は、どこまでも穏やかで優しかった。