2016年4月28日、結婚を間近に控えた二十歳の女性が、家族に「ジョギング行く」と言って出かけたまま、行方不明になった。3週間後、恩納村の米軍訓練場近くの山林から、半分白骨化した姿で発見された。逮捕されたのは、元海兵隊員の軍属だった。
あれから10年。遺体遺棄現場には、今日も多くの人が花束を手に線香を手向け、冥福を祈った。 


この10年間、現場周辺の草刈りや供え物の清掃管理などを担う元金武町長の吉田勝廣さん。今年も前日から献花台を備え、訪れる人たちに対応してくださっていた。
今日は11時ごろご両親が訪れ、現場で祈りをささげたという。ご両親は、前日メディアを通して次のようなコメントを発表した。
「娘を亡くして10年、今でも悲しみ、悔しさ、いろいろな思いがあります。毎年献花台を設置していただいている吉田勝廣さん、県警、結センター関係者の方々、支援している皆様に感謝申し上げます。私たちはこれからも娘を想い供養してまいります。」
事件後の県民大会で、「二度と同じような事件を起こさせない」と被害者に誓ったが、私たちは約束を守れていない。この10年間に、わかっているだけでも10本の指では間に合わないほどの、軍隊による性暴力事件が起こっている。
そもそも軍隊の性暴力は構造的なものだ。基地・軍隊がある限り起こり続ける。根絶するには軍隊そのものをなくすしかない。武力で平和はつくれない。力(軍事力)に依らない平和を求めて、今後も活動を続けていくことを、改めて誓った。
奇しくも4月28日は、サンフランシスコ平和条約の発効により、沖縄が本土化切り離された日。沖縄では「屈辱の日」としている。沖縄の女性たちにとっては、もう一つの屈辱の日だ。決して忘れない。

