クイチャーで平和乞い ~ 1月15日の辺野古

 早朝は少々雨模様で肌寒く先が思いやられたが、午後は晴れるという天気予報を信じて、雨具の用意のないまま座り込んだ2019日目のゲート前。(予報通り午後からはポカポカ陽気になった)

 明日は2020年の2020日目になる。月一の第三木曜日集中行動日にこの日を迎えることに、何かエネルギーを感じる。(私は明日参加できないが…)

 

 基地内から出てきた県警のパトカーが、工事車両をお迎えに向かったのを合図に私たちはゲート前に座り込む。バリロードと民間警備員に挟まれたわずかの隙間に40数名が座り込んだ。

 いつもの通り9時には一回目の搬入、パトカーに先導されてダンプやミキサー車が押し掛けた。

 県外から年に何回か参加するトランぺッターの男性。勇壮な伴奏で抵抗の歌を歌い、元気が出た。

 一回目の搬入では46台の生コン車や工事資材を積んだダンプが入った。

 ダンプが入った後も抗議を続ける人たち。

 正午の2回目の搬入には人数も増えて、60名余が座り込んだ。

 

 排除されるときの抵抗の仕方も、人それぞれ。足を椅子に括り付けて時間稼ぎする女性。

 排除しても排除しても、踊りながらダンプの前に立ちはだかる女性たちに手こずる機動隊。

 午後3時、三回目の座り込みでは、宮古島の雨乞いの民族舞踊「クイチャー」を踊りながら機動隊を制する女性たち。辺野古では雨乞いではなく「平和を乞う」祈りの踊りとなる。踊り終わるまで機動隊も手を出せない。

 

 今日は、目の前を米軍車両の通行も多かった。キャンプハンセンなどで、大掛かりな訓練が行われているのだろうか!

 テントスタッフの報告によると、この日も辺野古ゲート前では3回にわたって161台の工事車両が入り、安和桟橋ではカヌー11艇、抗議船1隻だ出て土砂運搬船の離岸を1時間以上遅らせた。本部港塩川では朝から土砂の搬出が行われた。辺野古の海ではk8、k9護岸で土砂搬入の作業が行われていたとのことである。

2020年1月16日リンクURL

ピンクのイペー 見事な咲きっぷり

 

那覇市大道小学校前の植栽に3本のイペー(イッぺー)の木があり、両脇はまだ小ぶりですが、真ん中の一本がかなり大きな木で、見事な花を咲かせています。

 

 見慣れた黄色のイペーと花の形状が少し違うので、最初はピンクボールかと思いましたが、木に張り付けられた名札にイペーの名が記されていました。

 イペーはブラジルなど南米の原産、「ブラジルの国花」だそうです。

 この通りは、大道小学校と、真和志中学校の正門が向かい合うようにしてあります。毎日子どもたちがこの花を眺めながら登下校するかと思うと気持ちが豊かになります。

 道路を挟んで左が大道小学校、右が真和志中学校の校舎です。

 

2020年1月12日リンクURL

今年こそ 安倍政権をタッピラカス ~ 決意新たに 1月8日の辺野古

  朝7:00に那覇を出発するときはまだそれほどでもなかったが、辺野古が近づくにつれて雨が激しくなってきた。みんな雨具を装着してバスを降りた。

 私は今年初めてのゲート前座り込みである。

 

 9:00の一回目の搬入には、雨の中およそ30人が座り込んだ。午前中は風があまりなかったので、寒さはあまり感じることなく、有難かった。(国家)権力には、それが理不尽なものであれば、いくらでも抵抗するが、自然の威力には抵抗しても仕方がない。

機動隊も雨対策の完全装備

 名護市の隣村・宜野座村から月~金毎日午前中座り込みにやってくる80代男性。一度心臓発作で倒れたが、3か月の闘病を乗り越えて、今は元気に座り込みを続けている。「まだやることがあると思うから復活することができた。辺野古の座り込みは、わたしの元気の源。今年もみんなで頑張って、必ず辺野古を止める」と語る。

 瞬く間に排除され、1時間ほどかけて、ミキサー車や資材を積んだダンプが入った。

 入る作業車だけでなく、資材を下ろして出てくる車にも抗議する。「ちゅら海守れ!」「子どもたちの未来に基地はいらない!」「違法工事やめろ!」降り続く雨のなか人々の声が響く。

 一回目の搬入が一段落したので、テントの下に戻る。10時半過ぎに、那覇からの2台めのバスが到着。テントの中は急ににぎやかになった。「今年こそ 安倍政権をタッピラカス!」と、元気な声が飛び交った。「タッピラカス.」は沖縄のことば。正月早々なので、あえて意味は記さないでおこう。

 名護市議の大城敬人さんが、暮れに行った県への要請行動の報告をした。いくつか要請した中で、特筆したいのは「辺野古に県の出張所を!」と訴えたと説明。

 「県はこの5年間、辺野古の工事の現場に毎日職員を派遣して監視を続けている。その報告書を情報公開で入手したところ、驚くべきことが分かった。500ページにわたるその報告書には、ゲート前で県民が毎日座り込みの抵抗をしていることや、海上でカヌーチームが抗議行動をしていることが1行も記されていない。翁長知事やデニー知事が辺野古反対を掲げているのに、知事を支えているはずの職員には、辺野古での県民の必死の抵抗に対する現状認識や、緊張感が全くない」と憤った。

 「防衛局は辺野古に出先を置いて、抗議する県民に対抗してる。県も辺野古に出張所つくり職員を配置して、しっかり現状把握をしてほしい」と申し入れたとのこと。

 また、長野から一人で参加した女性は、一昨年の12月、辺野古の海に土砂が投入された時の「これは沖縄だけの問題ではない。日本全体の問題だ。自分ごととして考えてほしい」と訴える玉城デニー知事のコメントをテレビニュースで見て、初めて辺野古に関心を持ったという。1人でもできることをと考え、自分の住む村の議会へ「民意を無視ぜず、沖縄の人たちと話し合え」という意見書を提出、可決されたと報告、さらに仲間を募って近隣の町や村へも行動を広げているという。

 テントスタッフが工事の進捗状況を、県外から初めて参加した人にもわかりやすいよう図解入りで報告して午前中の行動を締めくくった。

 私は、午後から別日程が入っていたため、正午に辺野古を離れた。報告によると、午後は座り込みの人数も増え60人ほどになったが、この日もさらに2回の搬入があり、合計172台が基地の中へ入ったとのことである。

 この日、安和桟橋では午前中土砂運搬船が接岸して積み込みが行われ、本部港塩川では午前中は波が高くてガスも発生して積み込みはできなかったとのこと。大浦湾ではk8、k9護岸で搬入の作業が行われていたが、カヌー隊の皆さんは前線の通過で波が高く海上での抗議はできなかったという。

2020年1月9日リンクURL