福島での闘いに活かしていきたい ~ フクシマの被災地から35名 今日(1月22日)の辺野古

 気持ちのよい日の出の陽光に包まれて一日がスタートした

 

 

 

 

 

 早朝はいつも少人数、しかも曜日によっていつも同じ顔ぶれ、県外から参加する人を除いては、ほぼ常連化している。でもみんな元気、およそ40名で座り込む!!

 

 まるで黄色いテントウムシかカブトムシの行列のよう。カブトムシならうれしいけど…。

 ミキサー車やダンプが入った後は、民間警備員と機動隊に挟まれながら牛歩戦術でゲート前を行進。

 休憩時間に名護市議の大城敬人さんが、前日(21日)に行われた外務省沖縄事務所副所長が現場視察と久辺3区の住民と意見交換した様子を報告した。「まず現場を見ろ!と、名護市議会で何度も要請してきたが、やっと実現した。国立高専の屋上から、キャンプシュワブの騒音や実弾演習の射撃音、廃棄弾の爆破音、民家上空の低空飛行するオスプレイや大型機など実態を見てもらい、住民と意見交換をした」

 名護市ではこれまで独自に市内7か所に測定器を設置して基地からの騒音被害などを記録し続けてきた。その記録は9年分100ページに及ぶ。「辺野古新基地は沖縄負担軽減のために普天間を辺野古に移す。民間地の上は飛ばないなどと約束しているが、民家上空の飛行はこの9年間に5万5419回、騒音の最高値は98,2 デシベルに達した(人が我慢できるのは65デシベルと言われる)、現在でさえこんな状態なのに、新基地が完成してオスプレイが100機も常駐したら、辺野古の住民はどうなる。どこが負担軽減か!」と憤った。明確な記録を基に現状を突き付けられて、国の出先機関の副所長は言葉を失ったという。

 11時過ぎに福島から退職女教師の会の沖縄平和ツアーのメンバー35人がゲート前に。「実際に現場を見て、聞いていたこととはあまりに違うことに驚いている。福島では沖縄の情報はなかなか届かない。沖縄へも福島の真の情報は伝わっていないと思う。あきらめないで闘い続ける沖縄に学び、福島での闘いに活かしていきたい」とあいさつした。

福島の皆さんは、正午過ぎゲート前で座り込みにも参加。那覇から2台目9時発のチャターバスも到着して100名余が座り込んだ。

 

 福島の皆さんは、民間工事車両を迎えに行き先導してやってくるパトカーに驚き、道路を埋め尽くすほどのミキサー車の車列に驚き、座り込む人々を力ずくで排除する機動隊の姿に驚き、国家権力の理不尽、すさまじさを目の当たりにして言葉を失い、涙を流す人もいた。「あきらめないで闘い続ける沖縄の皆さんに敬意を表する。福島もいまだに5万人以上の人たちが、故郷に帰れず避難生活を続けています。私たちもあきらめません。共に頑張りましょう」と感想をかたった。

 この日も3回の搬入があり、一回目9:00は40名近く、二回目の12:00には100人余、三回目15:00にはおよそ50人が座り込んだが、合計で180台の作業車両に入れられた。

2020年1月23日リンクURL