サンゴ訴訟即日結審 ~ デニー知事 地方自治の破壊と訴える

 辺野古新基地建設のためのサンゴ移植をめぐって沖縄県が国を訴えた「サンゴ訴訟」の初公判(口頭弁論)が、昨日(20日)福岡高裁那覇支部で行われ、県民およそ100人が結集して、知事支援する集会を開いた。

 主催者あいさつに立ったオール沖縄会議・高里鈴代共同代表は「サンゴの移植はどの専門家に言わせても、移植は成功しない、無理と言われる。負けるはずのない裁判、勝利に向けて闘う」と強調した。

 弁護団の加藤弁護士は「サンゴ移植は(軟弱地盤、県の埋立て不許可などで)できない工事を前提にしており、許可できるはずがない。速やかに許可しろという農水大臣の関与は、地方自治を破壊するものだ」と強調した。

 予定時間より少し遅れて姿を見せた玉城デニー知事。「農水大臣が県の決定の前に早く許可しろ!と命令するのは、地方自治の破壊。辺野古の海は、県民の命と暮らしを守る大事な宝、県民にとっていかに大切なものであるかを、しっかり訴えたい」とあいさつした。いつもの笑顔は、マスクに隠れてみることはできなかった。

 集会の会場となった裁判所前の城岳公園には、市民100人余が結集し、知事にエールを送った。

 裁判は午後2時から開始され、知事、国それぞれの口頭弁論が行われ、即日結審となった。

 判決は来年2月に出る予定で、どちらが勝っても上告し、裁判はさらに続くとみられる。

 

 

 

2020年11月21日リンクURL

トックリキワタの花満開

 いまトックリキワタ(カポック)が満開の季節を迎えています。辺野古へ行くときはいつも、平和市民連絡会貸し切りの直行バスに乗るため、与儀公園のバス停まで25分ほど歩きます。途中、神原小中学校の前を通ります。隣り合わせで建つ二つの学校の間を小さな川が流れていて、中学校側の川べりにトックリキワタの並木があるのです。

 トックリキワタは、遠目には桜の花のようにも見えるため、「南洋桜」とも呼ばれていますが、花自体は直径が10cmから15センチにもなる大きな花です。

 南米原産の熱帯花木で、名が示すように幹が徳利(トックリ)型に膨らみ、綿毛がいっぱい詰まった大きなそら豆のような実のなかに種がはいっていて、綿はクッションなどの中綿に使われていたそうです。

 

 

 辺野古に向かう高速道路沿いにもトックリキワタが植えられていて、毎年開花の時期にはバスの中から花見を楽しんでいますが、今年は天候不順のせいか、あまり咲き具合がよくありません。

 ぼちぼち咲き始めてはいるものの、「トックリキワタ並木」の風情が出ていないのです。

 もしかしたら、これから満開を迎えるのかもしれませんが…。今年もきれいな花を見せてほしいものです。

 

 開南バス停のトックリキワタも有名です。最盛期は過ぎたようで、半分ほど新緑になっていますが、それでも見事です。

 

2020年11月20日リンクURL

辺野古の海に生コンはいらない! ~ 今日(11月18日)の辺野古

 

 また夏が戻ってきたような陽気の今日の辺野古。沖縄は、コロナの感染拡大も止らない。

 抗議行動を束ねるオール沖縄会議は、改めて県外からの参加自粛を呼びかけている。

 それでも工事は止まらないので、最大限の予防対策をとりながら、今日もゲート前に座り込む。

 

 坐りこむと同時に気が付いたのは、真向かいの基地の中で動き出した重機。何やら工事が行われているらしい。条例で定められた名護市との協議を無視して、美謝川のボーリング調査が始まったとみられる。

 濃厚接触を避けるため、ごぼう抜き(強制排除)ぎりぎりのところまで粘り、自ら立ち上がるというそれぞれの工夫で、機動隊との攻防が繰り広げられる。

 今日も、機動隊に囲まれながら最後まで粘る文子さん。

 辺野古の海に生コンはいらな~い!」基地の中に入って行く生コン車の行列に、人々の抗議の声が響く!

 毎週水曜日に辺野古へいらっしゃるダグラス・ラミスさんは、元海兵隊員でベトナムで闘った経験をお持ちの沖縄在住米国人。米大統領選挙について、「トランプ大統領は選挙に不正があったとして、いまだに負けを認めていない。トランプ支持者たちがクデターを起こすかもしれないという不穏な動きもあるという。しかし、3日前、米軍のトップが記者会見をして、”我々軍人は無謀な指揮者に従うと宣誓して軍人になったわけではない”と言った。つまりトランプ側の味方にはならないということ。

 だけど、辺野古のことではバイデンさんに、あまり期待しない方がいい。トランプ大統領は外国の基地は撤退する方針だったが、バイデンさんは日米同盟は強化の方向である」

 

 いつもは正午の2回目の座り込みの人数が一番多く、3時の三回目には、午前中で帰る人もあってかなり減ってしまうが、今日は減った分以上に午後から参加する人たちがいて、最後まで減ることがなかった。

 「辺野古の海に  生コンはいらな~い!!!」

<追記>

 18日の琉球新報は、辺野古新基地工事関係者に6人目の感染者が出たと報じた。防衛局は、それでも工事は止めないという。

 

 

 

 

2020年11月18日リンクURL