辺野古抵抗の歌 ④~ 声

歌うきむきがんさん

歌う きむきがんさん

 

きむきがんさんは在日三世。ひとり芝居を演じ、シンガーソングライターでもある。公演の合間を縫って辺野古にやってきては、何か月もゲート前のテントに泊まり込んで、座り込みにやってくる人たちの面倒をこまごまとみる一方で、得意の唄で人々を励まし勇気づける。

6月末のある日、「明日からしばらく(10月まで)、一人芝居の公演のため辺野古を離れます」と切なそうに告げ、辺野古でできた新しい曲を歌ってくれた。

 

 

 

声   

                      作詞・曲・唄: きむきがん

1、今 世界に広がっている 闘い続ける人々の声が
  黒い政府が恐れるものは ただまっすぐに立ち向かう力
  存在をかけて叫ぶ力が ひとり又ひとり よびおこす
  ここに集うことを 心強く思う 「ハイサイ!」

  声が立ち上がる 押しつけの権力に
  声が立ち上がる 基地など いらないと

2、今 確かに広がっている あふれてゆく 島んちゅぬ声が
  訴えは生きる権利 誇り高く 輝きだした民の光
  命をかけて守る姿が ひとり又ひとり よびおこす
  ここに集うことを 心強く思う「ハイタイ!」

  声が立ち上がる 押しつけの権力に
  声が立ち上がる 基地など いらないと

 

2015年7月8日リンクURL

辺野古 抵抗の歌 ③ ~ ボケない小唄・ボケます小唄

島ぐるみ会議の辺野古バスの中や、シュワブゲート前でも、
とりわけ大人気のこの歌。
松尾和子とマヒナスターズが歌って大ヒットした「お座敷小唄」の替え歌です。
と、言っても知っているのは、第二団塊世代以上の人たちでしょうか!

楽しく歌う

楽しく歌う

<ボケない小唄>
一、辺野古へのこで今日も行く
  笑い忘れず よくしゃべり
  頭と足腰使う人
  辺野古大学ボケません

二、入れ歯いれても白髪でも
  頭はげても まだ若い
  ゲート前での座り込み
  座るだけならまだできる

三、 ゲート前での走り込み
   後ろ機動隊 迫りくる 

 駆けてるつもりがノロノロと
     息を切らしてボケません

踊りながら歌う

踊りながら歌う

<ボケます小唄>
一、何もしないでぼんやりと
  テレビばかりを見ていると
  頭も体も衰えて
  人より早くボケますよ

二、仲間いなくて一人だけ
  いつもすることない人は
  夢も希望も逃げていく
  若いうちからボケますよ

三、旅行、お散歩嫌いです
  踊りもダンスも大嫌い
  お金とストレス貯める人
  人の二倍もボケますよ

ウチアタイ(思い当たる)する人も少なくないことでしょう!
そうでない人も思わずクスッとする歌です。

どんなにきびしい状況のなかでも、ユーモアと優しさ、柔軟性を失わないところが沖縄の抵抗の強さです。

2015年6月3日リンクURL

辺野古 抵抗の歌 ② 沖縄 今こそ立ち上がろう

病気療養のためにゲート前行動の現場を無念の思いで離れた山城博治さんが作詞した「美しき5月のパリ」の替え歌です。

博治さんのリードで唄うたびに胸に沁みたこの美しい歌、博治さんの声や姿が見えないゲート前で唄うこの歌は、ますます胸に沁みます。

元歌は、パリ革命の中で唄われた有名な歌です。日本では加藤登紀子さんが歌ってヒットしましたので、ご存知のかたも多いと思います。

米軍雇用の警備員に引き倒され連行される山城さん

米軍雇用の警備員に引き倒され連行される山城さん

 

 

元歌<美しき5月のパリ>  作詞・作曲 不詳
訳詩:加藤登紀子
赤い血を流し泥にまみれながら
この五月のパリに 人は生きてゆく
オ ル ジョリ モァ ドゥ メ ア パリ

 

 

 

替え歌<沖縄 いまこそ立ち上がろう>

作詞:山城博治

沖縄の未来は 沖縄が開く
戦さ世を拒み 平和に生きるため
今こそ立ち上がろう
今こそ奮い立とう

辺野古の海を 守り抜くために
圧政迫るが 立ち止まりはしない
今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう

高江の森を 守り抜くために
力を合わせて スクラム固めよう
今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう

島々の暮らしを 守り抜くために
思いを巡らせて 心を通わそう
今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう

輝く明日は 今こそが拓く
閉ざされた歴史を 解き放つために
今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう

歌え自由の歌を 届け空の彼方へ
この青空の下に 人は生きて行く
今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう

釈放され、たくさんの仲間に迎えられ、笑顔で握手する山城さん

釈放され、たくさんの仲間に迎えられ、笑顔で握手する山城さん

 

「美しき5月のパリ」は、さまざまな闘いの場で愛唱され、山城博治さんが替え歌作詞の参考にしたのは、映画「叛乱」の主題歌「俺たちの道 」作詞 木島 三夫)のようです。

俺たちの道は俺たちが拓く    閉ざされた歴史を 解き放つために 今こそ戦えいざ 今こそ戦えいざ

 

2015年4月30日リンクURL