血の涙を流す 雨の安和桟橋 ~ 水曜安和集中行動日(2月13日)

毎週水曜日は安和集中行動日。
6:30那覇を出発するころから降り出した雨は、安和に近づくほどに土砂降りになった。

 防衛局は「岩ズリ」だと言い張るが、ダンプに積まれているのは、どう見てもわずかに岩ズリが混じった赤土そのものである。この雨では赤土が道路や海に流れ出すのは確実だ。

 「それでも、ダンプは来るのだろうか」と、赤土の流出を心配しつつバスを降りた。いつもならすでにダンプが入っている時間だが、まだ来ていないようだ。やはり防衛局も赤土が流れ出し、嘘がばれるのを恐れているのであろう。

バスを降りると、一隻の運搬船が桟橋に接岸していたが、トラックの動きは見えなかった。

安和には辺野古のように雨や日差しがよけられる座り込みのテントはない。路肩の街路樹の間に、簡単な雨除けのブルーシートが張られた。

雨は激しかったが、幸い風がなく、濡れながらもそれほど寒さを感じないで行動できた。

8:30ごろから徐々に雨が小降りになり、いつもより1時間半ほど遅れて9時過ぎダンプが入り始める。いつものように順法牛歩戦術で抵抗する。

1時間ほどしてまた雨が激しくなった。案の定走るトラックの荷台から赤土が流れ出す。

信号待ちのわずか数十秒の間に、たちまち道路が赤土に染まっていった。

トラックから滴り落ちる赤土。まるで血の涙を流しているようだ。

「赤土流すな!」「ダンプを止めろ!」と、防衛局に強く抗議した。「赤土防止条例違反」との県の指摘に、「いや、岩ズリだ」と言い張る国の欺瞞が、わずかの雨で露呈した今日の安和桟橋。

 

ダンプが流す血の涙・赤土は、やがて海へと流れてゆく。まして辺野古では、その赤土が毎日直接ダンプ700台分以上投げ込まれていると思うと胸が苦しくなる。

 

2019年2月13日リンクURL

県民投票を成功させよう ⑩ ~ 遠く山形で「沖縄県民投票に連帯する市民投票の動き」

県民投票を前に、沖縄の「辺野古NO」の声は、国内、世界に広がり,日々届く支援のニュースに励まされる。

山形県に住む友人から、山形市内で「沖縄県民投票に連帯する山形市民投票を!」と、活動している人がいるとのうれしい情報をいただいた。

 

 

沖縄だけがいくら頑張っても、多くの国民が「いまの日本はおかしい」と気づき、声を上げていかなければ、戦争への道ばく進中の安倍政治は変えられない。

この小さな動きが、さらに広がることを願うばかり。

昨日は所用があり、南部玉城あたりを車で走った。街中で、サトウキビ畑のあぜ道で、原野で、満開の緋寒桜と競うように、県民投票ののぼりが、心強くはためいていた。南部の島ぐるみの皆さんが頑張っている様子が目に浮かぶ。

那覇市内に住む友人からは「コンビニの前で、高校生らしき若者たちが、県民投票の模擬投票を呼びかけていた」と教えてくれた。

 

2019年2月12日リンクURL

辺野古軟弱地盤 最深90㍍ ~ いったい何年?いくら?かかるのか

国は、これまで隠し続けてきた軟弱地盤の存在を、ついに認めた。1月30日、31日の衆院代表質問で安倍総理は、「地盤改良のため70㍍の砂杭(砂の柱)6万本を、海底に打ち込む必要があり、年内にも玉城知事に設計概要変更申請の手続を行なう」と答弁した。

驚くべきことに、地盤改良工事が必要な面積は57haもの広範囲にわたり、大浦湾側の新基地面積約115haのうち約半分の広さで地盤改良工事が行なわれることになるという。これだけ広範囲で70㍍の砂杭6万本!このような大規模な工事が海底で行なわれたら、大浦湾の自然環境はどうなるのか、その影響は計り知れない。(国は、環境に影響はないと言っているが…)工事の振動による活断層への影響も懸念されている。

 しかも、先に沖縄県が試算した新基地建設の工事費2兆5千500億円、工期13年は、砂杭2万本であった。これが6万本ということは単純に3倍ということになる。これにより工事費や工期は、いったいどれだけ膨れ上がるのか?

 国にとっては難渋の軟弱地盤に、さらに追い打ちをかけるニュースが、2月7日の琉球新報一面トップを飾った。「軟弱地盤 最深90㍍」。土木専門家は「水深90㍍までの海底軟弱地盤の改良は、知るところ例がない。想像もできない」という。

<9日追記> さらに9日の琉球新報は、「砂杭の数が1万3千本増えて、合計7万6千本であることが、新たにわかった」と報じている。

県民投票を前にして、天は沖縄と平和に、味方してくれたのだろうか!

2月7日 琉球新報

2019年2月8日リンクURL