沖縄家庭料理「むじ汁」はいかが!

 昨年暮れに事務所と自宅を引っ越して、観光客にも人気の「栄町市場」が近くなりました。そこで見つけたのが、今では珍しい「むじ汁」をたべさせてくれるお店。
沖縄の人でも「むじ汁って何?」という人が多い昨今、食べたことがないという人も多いのではないでしょうか。

 遠来(京都から)の友人とお昼を!と思って、事務所のスタッフら4人で行ってきました。サラメシ~!!

 <むじ汁定食   雑穀入りご飯、人参、キャベツ、玉葱のサラダがついて  ¥700>

 「むじ」とは、田芋の茎(ずいき)のことです。田芋の茎をメインに、子芋、島豆腐をみそ仕立てしたむじ汁。家庭やお店によっては豚肉、シイタケなども加わります。かつては出産祝いの定番料理(たーんむは子芋がたくさん出来ることや、母乳でがよくなると言われているため)でした。

 「むじ汁」は、ずいきの下ごしらえに手がかかるため、家庭ではつくられなくなって久しく、また、田芋の生産量が少なくなって、県産田芋はステーキ肉よりも高かったりして、家庭料理としてはなかなか手が出ません。ほんとに十数年ぶりにむじ汁をいただきました。懐かしくてなんだかほっとする優しい味でした。

 お店の名前は「万富」、店主のおばちやんが1人で切り盛りする客席7~8名の小さな店ながら、本格的な沖縄の家庭料理をたべさせてくれると、人気のお店です。NHKの全国放送をはじめ、地元のテレビ局、新聞、雑誌で何度も取り上げられているようです。

 人気の一つは食材にこだわり、無農薬、有機栽培のお野菜を使っていることにもあります。

 一緒に行った事務所のスタッフの一人が、お店のオーナーと知り合いだったことから、たーんむの甘辛煮の小鉢をしーぶん(おまけ・サービス)してくれました。お料理の味だけでなく、沖縄的心もたっぷりのお店で、うれしくなりました。

 地域の人たちの生活の場として根強い支持があり、だから観光客にも人気がある「栄町市場」ならではのむじ汁のお店「万富」です。

「次は”肝しんじ汁”、その次は”テビチ汁”を食べよう!」と、胸をワクワクさせながら、帰ってきました。

 

 

2020年3月10日リンクURL

懐かしい「昭和」な喫茶店

 お盆休みのある一日、 ジェンダーをテーマに研究活動するグループのフィールドワークに誘われて、やんばるの旅をしました。

 メインの活動をひとまず終えて、立ち寄った喫茶店、昭和育ちには涙が出そうになるほど懐かしい品々があふれていました。その名も「展望喫茶&ペンション SKY TERRACE KEN KEN」

 展望喫茶というのは、眼下に伊計島を見下ろす高台にあり、一面ガラス張りになった窓から180度の景観が素晴らしい。

 店内に入ってまず驚くのは一級建築士として今も現役で活動するオーナーが、仕事で全国、世界中を旅する中で集めてきたという超レトロな家具や調度品の数々。その数が半端ではない。

吹き抜けになった二階から一階を見渡す。階段を上がると

 鴨居には、裕次郎や赤城圭一郎など昭和の映画ポスターがずらり。確か故翁長武志さんも裕次郎が大好きだった。

 肝心のコーヒーですが、大きな飾り棚から「好きなカップを自分で自由に選んでそうぞ!」という。

 コーヒーカップもオーナーのコレクションの一つ。世界の名品がそろっていた。コーヒーは一人ずつポットに出てくる。3回もおかわりができるほどたっぷりの量だった。私はチーズケーキとコーヒーをいただきました。

オーナーが建築家だけあって道路からお店へのアプローチが、これまた素敵で、ここまで来たら絶対に入りたくなるお店です。

本部町の健堅にあります。(TEL 0980-47-5570)

 

2019年8月26日リンクURL

目も 心も 舌も楽しませてくれる料理 ~ 「なんとぅ」

友人が営む料理工房、キッチン「なんとぅ」
自宅の応接間を解放して、沖縄創作料理とでも言ったらいいでしょうか、見て楽しく、アットホームで心和む、とにかく美味しいお料理なんです。

サラダにおソーメン?と、まずびっくりさせてくれます。サラダ菜、トマト、蒸した芋茎に、おソーメンが見事にマッチングしてました。

ここの名物お寿司です。ミニトマトを器にしたり、ヘチマがのっかっていたり、お茶碗のすし飯の上に乗っかっているのはナスのみそ炒め。何度行っても同じものは出ません。今日は何が出てくるのかと、楽しみです。

既存のお寿司のイメージからはとんでもなくかけ離れていますが、とにかく美味くて楽しいしいんです。

田芋と芋茎の味噌汁、絶品でした!

モズク入りお豆腐、さっと揚げたさやえんどうとお麩の酢の物風、そしてアーサのてんぷらを三杯酢とお塩の二つの味でいただきます。

大根と豚バラ肉の煮物。

デザートも2種、田いものもちもち揚げ、沖縄ぜんざいにコーヒーゼリーの苦みが絶妙な味わいでした。コーヒー付きです。

これだけの品数で2000円からおつりがきます。(ランチの場合)

食べ終わった後の器がまた楽しい。それも料理の美味しさの一つです。

ホントに普通の民家です。

玄関の横で、魔よけのシーサーたちが出迎えてくれます。

庭にはハイビスカスや、つつじ、メイフラワーなど季節の花がが咲き乱れています。

キッチン「なんとぅ」糸満市賀数395-1  TEL 090-3795-5287

ランチは4人以上、夜は5人以上で完全予約制です。

 

2019年3月16日リンクURL