青空に映える色とりどりの風船。
でも、風船揚げを楽しんでいるわけではありません。
ここは普天間基地近くの公園。
普天間基地は
「世界一危険な基地」とアメリカ政府も認めたほど
日本の法律にも、アメリカの法律にも違反した
本来なら「あり得ないヘリ基地」なのです。だからアメリカはこの基地を「返還する」と宣言しました。
しかし、それは条件付きでした。
「代わりの新しい基地をつくって提供しろ」という条件でした。それが「辺野古新基地問題」です。
その辺野古への移転が、県民の反対で
15年も着工できないまま今日を迎える中
業を煮やした日・米政府は
まるで脅しのように、世界一危険な普天間基地を
固定化・強化することを示唆。
何度も事故を起こし
欠陥機としておそれられている
垂直離着陸大型ヘリ・オスプレーの配備を
このほど正式に発表。
(米軍はかなり前から明らかにしていたが、
住民の反発をかうとして、
日本政府は隠し続けていた)
普天間基地の近くに住む住民たちが
起こり続ける基地の騒音、事件・事故に抗議して揚げた風船です。
風船を揚げることで、ヘリが通常通りに
飛ぶことができず、演習や飛行航路の変更が余儀なくされます。
女性たちが考え出した「非暴力の抵抗」です。
空から見た普天間基地
普天間基地がなぜ危険かは、この写真を見れば、一目瞭然でしょう。
町のど真ん中、フェンス1枚を隔てて、住宅や学校がたくさんあります。
こんなところに基地はもちろん、飛行場があってはいけないのです。
現に、普天間基地は、法律的に「空港」として認められていません。
だから、住民が罰せられることなく、
その近くで天高く風船を揚げることが出来るのです。
昨日は、普天間基地の周辺5カ所で70個の風船が、青空を彩りました。