玉城デニー知事が記者会見 ~ 「はなはだ遺憾」

<沖縄タイムス電子版より>

沖縄県の玉城デニー知事は今日(3日)沖縄防衛局が名護市辺野古の新基地建設のため名護市安和の琉球セメントの桟橋で埋め立て土砂の積み出し作業に着手したことを受け、県国土交通省所管公共用財産管理規則において桟橋設置の工事完了届けがないまま作業を実施したのは違法として、同社に作業の停止と立ち入り検査を求めたと発表した。

埋め立て土砂の搬出を違法と指摘する玉城デニー知事=3日、県庁

<埋め立て土砂の搬出を違法と指摘する玉城デニー知事=3日、県庁>

また、桟橋内に1千平方メートル以上の土砂を体積するのは県赤土等流出防止条例の事業行為届出が必要だが、届け出がないとして作業を一時停止し、届け出を提出するよう指導したことも明らかにした。

 玉城知事は「県民の関心が高く工事の進展に大きな影響を与える情報を許可権者である県に十分な事前説明なく桟橋が使用されたことははなはだ遺憾だ」とコメント。防衛相が14日に埋め立て土砂を投入すると発表したことにも「安倍晋三首相は県民に寄り添うと発言しているが、このような対応は本当に残念だ」と述べた。

2018年12月3日リンクURL

国、14日から土砂投入と発表 ~ 琉球セメント桟橋で土砂搬出に向けた作業始まる 

名護市市安和にある琉球セメント所有の桟橋を使用した埋め立て土砂の運搬船への積み込みを始めたとのニュースに驚き、思わず座り直した。まさかと思ったが、そこまでするのか!もう狂気としか言いようがない。

 先日見た安和の桟橋横に積み上げられた土砂の山が目に浮かぶ。トラックに積み直し、ベルトコンベアーに乗せれば、すいすいと運搬船に積み込まれる仕組みだ。

.今朝は、早朝6時から港の入り口に抗議の市民が駆け付け、港に入ろうとするダンプを止めていたが、8時過ぎには機動隊が出動、人々を強制排除し、運搬船への積み込みが始まったと、新報、タイムス両新聞の電子版は速報を出した。

国は、辺野古への工事資材を積み出していた本部塩川港が、台風被害で桟橋が破損し使えないため、14日にも名護市安和にある民間の港(琉球セメント所有)から土砂を積み出し、辺野古の海に投下することを明らかにしていたが、運び出すための作業がはじまったということである。

県民投票で、改めて「辺野古NO」の民意が示されることを恐れる国は、何としても2月24日の県民投票までに、土砂を投入し、県民にあきらめさせようとの腹は見え透いている。

いくつもの違法を重ねる民間港からの埋め立て土砂の積出。法を法とも思わない国の見境のない暴挙、どこまで沖縄県民を愚弄するのか!

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自然の力を侮るなかれ ~ 本部塩川港の台風被害

昨日紹介した平和市民連絡会のバスは、安和の琉球セメントの港から、さらに本部・塩川港まで足を延ばした。安和から数分北に走ったところに塩川港はあった。

桟橋の台風被害で辺野古への土砂の搬出ができず、そのおかげで辺野古の工事がしばらく止まっている。危険を避け、これ以上の破損を防ぐため、運営、管理責任を持つ本部町が使用を認めないからである。

桟橋はいたるところでセメントがめくれ、穴が開いていた。

破損は想像以上で、直径2センチもあるような鉄筋が何本も入っているのに、何か所も破断し、いたるところでひび割れも起こっていた。

自然の力のすごさを、まざまざと見せつけられる光景だ。

しかし、桟橋に寄せる波は優しく、命をはぐくむ豊な青い海。桟橋の上から群れて泳ぐ小魚の一群とハリセンボンの姿が見えた。辺野古の海も同じ。命の海を殺させてはならない。

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