民意無視の土砂投入は 民主主義の破壊!~今日(3月25日)の辺野古

 国は、通告通り昨日(25日)第二工区への土砂投入を開始した。

県民投票で示した圧倒的民意を無視し強引に埋め立てを進める安倍政権に対して抗議するため、辺野古ゲート前と浜、そして海上で1000名近くの県民が怒りの声を上げた。

この日は、風が強く波も高い状況の中、海上からの搬入を阻止するため、早朝から抗議船8隻とカヌー47艇が海上大行動を展開。ゲート前行動も海が見える第三ゲートから海上の辺野古ブルーに応援の声を送ったあと、10時過ぎから座り込みテントで集会を開いた。

 今日は、夏休みということもあってか若者の姿が目立った。心強くうれしい。

 米国オレゴン州から来た県系二世の高校生。基地に向かって米兵へ英語で呼びかけた。「両親の故郷沖縄・辺野古のことを知って、驚き、悲しかった。ここに抗議のため集まっている人たちは、反アメリカではなく、ただ平和に安心して暮らしたいだけだ。基地の中の人たちにも知ってほしい。

ここはアメリカの基地なのに、アメリカの国民はこの現実をもっとちゃんと知るべき。ドキュメンタリーをつくって、米国へ沖縄のことを伝えたい」と熱心にカメラを回していた。

 全国から、学生たちもやってきた。遠くは北海道から、九州鹿児島まで14大学の学生自治会のネットワークだそうだ。

 県民投票のアピールのため、南部戦跡の摩文仁から、ここ辺野古まで、二日間かけて歩き通した若者たちもかけつけた。二人は17歳、投票権はなかったが「私たちの未来に基地はいらないと意思表示したい」と。

午後からは、埋め立ての現場が見える浜に移動して集会が行われた。

 金網の向こうでは大型クレーンや重機類が動いているのが確認され、土砂投入の瞬間が迫っていることを感じ、不安がよぎる。

 浜での集会終了後、辺野古ブルーのカヌーは、集会参加者に見送られて、再び波の高い海上へ漕ぎ出て行った。

 浜での集会が終わった後ゲート前のテントに戻ると同時に「14時28分、土砂投入が始まった」と情報が伝えられた。無念!

 昨年12から月土砂を投入している第一工区の埋め立てもまだ終わっていない(まだ四分の一も土砂は入っていない)のに、第二工区にに手をつけるのは、国民に対して「工事が進んでいる」と見せかける印象操作に過ぎない。

 県民投票で示した圧倒的な新基地NOの民意を無視するアベ政権。玉城デニー知事は民主主義の破壊と抗議のコメントを発表した。

 

2019年3月26日リンクURL

アベに ブー ! ~ モノ言う辺野古グッズ

辺野古には多彩な人たちが来る。高齢の人たちが多いが、ただ安穏と人生を送ってきたような人はまずいない。皆さんそれぞれに沖縄の苦難の歴史を背負い、たたかってきた人たちばかりだ。

 それぞれに専門分野、得意分野があって、特技もいろいろだが、辺野古に通う人たちの帽子やバッグ、洋服を彩るアクセサリーを手作りでみなさんに提供して喜ばれている女性がいる。

テーマごとにいろいろ作ってくれるので、私の辺野古用帽子やリュックも彼女の作品で満艦飾状態になるほど。

その彼女の最新、最高傑作がこれだ!

アベに ブー !

リンゴのような赤いほっぺに赤い蝶ネクタイがかわいい豚タンだが、でも「私、怒ってます。アベ総理、沖縄の民意無視は許せない!ブー!だ」

 

県、国指定の天然記念物・やんばるクイナの目からこぼれるひとしずくの涙。オスプレイパッド着陸帯の建設工事はいいまだ終わらず、高江の森の破壊は続いている。

母を亡くして一人ぼっちになったジュゴンの赤ちゃんは、いまどこに?

猫ちゃんは西表島の豊かな自然の象徴・イリオモテヤマネコ。「石垣島への自衛隊基地建設もダメ!(お目目が一つなのは片目なのではありません。ウインクしてるんだよ!)

戦争ほうき(放棄)!日本国憲法は戦争を放棄したんだよ、アベさん!

 

 

2019年3月24日リンクURL

フランスのメディアも取材 ~ 今日(3月20日)の安和桟橋

 安和集中行動日の水曜日、ジュゴンの死のニュースのショックは大きく、気が重い朝になった。

「これ以上の死を招かないために行動するのだ」と気を取り直して安和に向かう。

名護湾から本部半島の方向を見渡すと、無残に切り崩された山々の姿が見えてくる。華々しい戦後復興の陰に、それこそ「郷土建設の礎」として切り刻まれて失ってきた、もう一つの故郷の姿がここにある。

そして、さらに辺野古新基地建設のために、この山々が破壊され続けれれていくのだと思うとたまらない気持ちになる。新基地建設は海を壊すだけでなく、山も壊すのだ。

8時、到着すると安和桟橋での運搬船への積み込み作業はすでに始まっていた。

フランスのテレビ局がずいぶんと熱心に抗議行動の様子をカメラに収めていた。参加者にインタビューした後「頑張ってください」と声をかけていったという。前日も外国メディアが来ていたとのこと、世界の目が辺野古へ向けられている。

昼食後1時に午後の行動が始まって、2~3台入っただけでトラックの行列が途絶え、機動隊も引き上げ始めた。どうやら、一隻目の運搬船に積み終わったところで、2隻目の積み込みはあきらめたようだという。

 ゲート前での行動は終了し、今度は海上で、運搬船の離岸を引き留めているカヌーや抗議船の応援に回った。

今日は天気は良かったが、風が強く波が高い。波間に木の葉のように揺れる小さなカヌーが海保の高速ゴムボートに追いかけられながら、頑張っている。

カヌーメンバーが運搬船のアンカーにしがみつき、桟橋の橋げたの下に潜り込んで海保をてこずらせているようだ。

積み込み作業が終わって2時間近くたって、運搬船はようやく桟橋を離れていった。

今日も長時間頑張ったカヌーチームをみんなで激励、一日の抗議行動を終了した。

 

2019年3月21日リンクURL